第2章 Migration Toolkit for Applications の概要

Migration Toolkit for Applications とは

Migration Toolkit for Applications (MTA) は、Java アプリケーションの移行を簡素化する拡張可能でカスタマイズ可能なルールベースのツールです。

MTA は、プロジェクトソースディレクトリーやアプリケーションアーカイブを含むアプリケーションアーティファクトを検査し、変更を必要とするエリアを強調表示する HTML レポートを作成します。MTA は、以前のバージョンの Red Hat JBoss Enterprise Application Platform から、または Oracle WebLogic Server や IBM WebSphere Application Server などの他のアプリケーションサーバーから Java アプリケーションを移行できます。

Migration Toolkit for Applications で移行を単純化する方法

Migration Toolkit for Applications は一般的なリソースを探し、アプリケーションを移行する際のテクノロジーと既知の問題点を明らかにします。この目的は、アプリケーションが使用するテクノロジーの概要を提供し、組織がエンタープライズアプリケーションを Java EE および Red Hat JBoss Enterprise Application Platform に推定、文書化、移行するために使用できる詳細なレポートを提供することです。

2.1. MTA の機能

Migration Toolkit for Applications (MTA) は、移行プロジェクトの計画および実行に役立つ多くの機能を提供します。

計画および作業見積
MTA は、作業の種類を詳細に説明し、タスクを完了する作業の見積もりを行うことで、プロジェクトマネージャーを支援します。作業レベルは MTA レポートでストーリーポイントとして表されます。実際の見積もりは、必要なスキルと必要な移行作業の分類に基づいて行われます。
移行の問題の特定および解決策の提供
MTA は移行の問題を特定し、問題が発生したコードの特定ポイントを強調表示します。MTA は、コードの変更を提案し、エンジニアが特定の問題を解決するのに役立つ追加のリソースを提供します。
詳細なレポート
MTA は、移行作業の概要と特定の移行タスクの詳細の両方を示すために、多数のレポートを作成します。すべてのアプリケーション、チャート、およびアプリケーションの問題に関するサマリー情報、アプリケーションのモジュールの問題の内訳、使用される技術のレポート、他のアプリケーションおよびサービスの依存関係などを表示できます。ソースファイルを検査して、問題が発生したコードの行を確認することもできます。利用可能な MTA レポートの詳細は、『CLI ガイド』 を参照してください。
組み込みルールおよび移行パス
MTA には、いくつかの一般的な移行パスに移行を支援するためのコアルールセットが付属しています。これらのルールは、他のアプリケーションサーバーからのプロプライエタリー機能の使用、または以前のバージョンの JBoss EAP で非推奨のサブシステムの使用を特定します。MTA には、ハードコーディングされた IP アドレスや JNDI ルックアップなどの一般的な移行の問題を識別するルールも含まれています。
ルールの拡張性とカスタマイズ
MTA は、強力で複雑なルールを作成する機能を提供します。MTA が提供するルールのコアセットに拡張し、ルールを作成して、移行プロジェクトにとって重要な追加の問題を特定することができます。コアルールを上書きし、カスタムルールカテゴリーを作成することも可能です。MTA ルールのカスタマイズに関する詳細は、『ルール開発ガイド』を参照してください。
ソースコードまたはアプリケーションアーカイブを分析する機能
MTA は、アプリケーションアーカイブまたはソースコードを評価でき、複数のアプリケーションをまとめて評価できます。複数のアプリケーション間で共有されるアーカイブを特定できるため、より正確な作業量の見積りに役立ちます。