3.2.5.2. HornetQ を JMS プロバイダーとして使用するためにアプリケーションを移行

JBoss Messaging は、JBoss Enterprise Application Platform 6 に同梱されなくなりました。アプリケーションがメッセージングプロバイダーとして JBoss Messaging を使用する場合は、JBoss Messaging コードを HornetQ と置き換える必要があります。

手順3.20 開始する前に

  1. クライアントとサーバーをシャットダウンします。
  2. JBoss Messaging データのバックアップコピーを作成します。

手順3.21 HornetQ へのプロバイダーの変更

  1. 設定の転送

    最初に、既存の JBoss Messaging 設定を Enterprise Application Platform 設定に転送する必要があります。以下の設定が、 JBoss Mesaging サーバーにあるデプロイメント記述子に存在します。
    • 接続ファクトリーサービス設定
      この設定は、 JBoss Messaging サーバーにデプロイされた JMS 接続ファクトリーを定義します。JBoss Messaging は、アプリケーションサーバーのデプロイメントディレクトリにある connection-factories-service.xml という名前のファイルで接続ファクトリーを設定します。
    • 宛先設定
      この設定は、JBoss Messaging サーバーでデプロイされた JMS キューおよびトピックを定義します。デフォルトでは、JBoss Messaging は、アプリケーションサーバーのデプロイメントディレクトリにある destinations-service.xml という名前のファイルで宛先を設定します。
    • メッセージブリッジサービス設定
      この設定には、JBoss Messaging サーバーでデプロイされたブリッジサービスが含まれます。デフォルトではブリッジがデプロイされないため、デプロイメントファイルの名前は、JBoss Messaging インストールによって異なります。
  2. アプリケーションコードの変更

    アプリケーションコードで標準的な JMS を使用する場合は、コードの変更が必要ありません。ただし、アプリケーションが JBoss Messaging に固有な機能を使用する場合は、HornetQ で利用可能な同等の機能を使用するようコードを変更する必要があります。
    HornetQ でメッセージングを設定する方法の詳細については、 「HornetQ でのメッセージングの設定」 を参照してください。
  3. ブリッジおよび JMS 管理オブジェクトの移行

    JBoss Messaging は、 Managed Bean サービスを使用してブリッジと接続ファクトリーなどの JMS オブジェクト、キュー、およびトピックを設定します。HornetQ は POJO (Plain Old Java Object) を使用してこれらのオブジェクトを設定します。HornetQ で同等のパラメーターを使用するには設定パラメーターを更新する必要があります。
  4. 既存のメッセージの移行

    JBoss Messaging データベースのすべてのメッセージを HornetQ バインディングに移動します。