6.2.3. EJB プロジェクトが含まれる EAR プロジェクトの作成

EJB プロジェクトが含まれる新しいエンタープライズアーカイブ (EAR) プロジェクトを JBoss Developer Studio で作成する方法を説明します。

作業の前提条件

手順6.3 EJB プロジェクトが含まれる EAR プロジェクトの作成

  1. 新しい EAR アプリケーションプロジェクトウィザードを開く

    [File] メニューより [New][Project] の順に選択すると、[New Project] ウィザードが表示されます。[Java EE/Enterprise Application Project] を選択し、Next をクリックします。
    新しい EAR アプリケーションウィザード

    図6.4 新しい EAR アプリケーションウィザード

  2. 詳細の入力

    次の詳細を入力します。
    • プロジェクト名
      JBoss Developer Studio で表示されるプロジェクト名ですが、デプロイされた EAR ファイルのデフォルトのファイル名にもなります。
    • プロジェクトの場所
      プロジェクトのファイルが保存されるディレクトリです。現在のワークスペースのディレクトリがデフォルトになります。
    • ターゲットランタイム
      プロジェクトに使用されるサーバーランタイムです。デプロイするサーバーによって使用される JBoss Enterprise Application Platform 6 のランタイムと同様に設定される必要があります。
    • EAR バージョン
      プロジェクトが準拠する Java Enterprise Edition 仕様のバージョンになります。Red Hat は 6 の使用を推奨します。
    • これでプロジェクトのサポート対象機能を調整できるようになります。選択したランタイムにデフォルト設定を使用します。
    [Next] クリックして作業を継続します。
  3. 新しい EJB モジュールの追加

    新しいモジュールはウィザードの Enterprise Application ページより追加することができます。次の手順に従って新しい EJB プロジェクトをモジュールとして追加します。
    1. 新しい EJB モジュールの追加

      [New Module] をクリックし、 [Create Default Modules] チェックボックスのチェックを外します。[Enterprise Java Bean] を選択し、[Next] をクリックすると [New EJB Project] ウィザードが表示されます。
    2. EJB プロジェクトの作成

      New EJB Project ウィザードは、新しいスタンドアローン EJB プロジェクトを作成するために使用するウィザードと同じで、「JBoss Developer Studio を使用した EJB アーカイブプロジェクトの作成」 に説明されています。
      プロジェクト作成のために最低限必要な情報は次の通りです。
      • プロジェクト名
      • ターゲットランタイム
      • EJB モジュールのバージョン
      • 設定
      ウィザードの他の手順はすべて任意の手順となります。[Finish] をクリックして EJB プロジェクトの作成を完了します。
    新規作成された EJB プロジェクトは Java EE モジュールの依存関係に一覧表示され、チェックボックスにチェックが付けられます。
  4. 任意の作業: application.xml デプロイメント記述子の追加

    必要な場合は [Generate application.xml deployment descriptor] チェックボックスにチェックを付けます。
  5. Finish のクリック

    EJB プロジェクトと EAR プロジェクトの 2 つの新しいプロジェクトが表示されます。
  6. デプロイメントに対して構築アーティファクトをサーバーに追加する

    [Servers] タブにて、構築アーティファクトをデプロイしたいサーバーを右クリックし、 [Add and Remove] ダイアログを開きます。[Add and Remove] を選択します。
    [Available] カラムよりデプロイする EAR リソースを選択し、 [Add] ボタンをクリックします。リソースが [Configured] カラムに移動します。[Finish] をクリックしてダイアログを閉じます。
    ダイアログの追加と削除

    図6.5 ダイアログの追加と削除

結果: メンバーの EJB プロジェクトを持つ Enterprise Application プロジェクトが作成されます。この Enterprise Application プロジェクトは、EJB サブデプロイメントが含まれる単一の EAR デプロイメントとして指定のサーバーへ構築されデプロイされます。