6.4.3. JBoss Developer Studio に JMS ベースのメッセージ駆動型 Bean を作成する

JBoss Developer Studio のプロジェクトに JMS ベースのメッセージ駆動型 Bean を追加する手順は次の通りです。この手順では、アノテーションを使用する EJB 3.x メッセージ駆動型 Bean を作成します。

前提条件

  1. JBoss Developer Studio で既存のプロジェクトが開かれていなければなりません。
  2. Bean がリッスンする JMS 宛先の名前とタイプを認識している必要があります。
  3. Bean がデプロイされる JBoss Enterprise Application Platform の設定で Java メッセージングサービス (JMS) のサポートが有効になっている必要があります。

手順6.6 JBoss Developer Studio に JMS ベースのメッセージ駆動型 Bean を追加する

  1. [Create EJB 3.x Message-Driven Bean] ウィザードを開く

    [File][New][Other] と移動します。[EJB/Message-Driven Bean (EJB 3.x)] を選択し、 [Next] ボタンをクリックします。
    Create EJB 3.x Message-Driven Bean ウィザード

    図6.9 Create EJB 3.x Message-Driven Bean ウィザード

  2. クラスファイルの宛先詳細の指定

    Bean クラスに対して指定する詳細のセットは、プロジェクト、Java クラス、メッセージの宛先の 3 つがあります。
    プロジェクト
    • [Workspace] に複数のプロジェクトが存在する場合は、[Project] メニューで正しいプロジェクトが選択されるようにしてください。
    • 新しい Bean のソースファイルが作成されるフォルダーは、選択されたディレクトリ下の ejbModule に作成されます。特定の要件がある場合のみこのフォルダーを変更します。
    Java クラス
    • 必須のフィールドは [Java package][class name] になります。
    • アプリケーションのビジネスロジックがスーパークラスを必要とする場合を除き、[Superclass] を入力する必要はありません。
    メッセージの宛先
    JMS ベースのメッセージ駆動型 Bean に提供しなければならない詳細は次の通りです。
    • [Destination name]。Bean が応答するメッセージに含まれるキューまたはトピック名です。
    • デフォルトでは [JMS] チェックボックスが選択されます。これは変更しないでください。
    • [Destination type] を必要に応じて [Queue] または [Topic] に設定します。
    [Next] ボタンをクリックします。
  3. メッセージ駆動型 Bean に固有の情報の入力

    以下のデフォルト値はコンテナ管理トランザクションを使用する JMS ベースのメッセージ駆動型 Bean に適するデフォルト値となります。
    • Bean が Bean 管理トランザクションを使用する場合はトランザクションタイプを Bean に変更します。
    • クラス名とは異なる Bean 名が必要な場合は Bean 名を変更します。
    • JMS メッセージリスナーインターフェースが表示されるはずです。インターフェースがアプリケーションのビジネスロジックに固有する場合を除き、インターフェースを追加したり削除したりする必要はありません。
    • メソッドスタブ作成のチェックボックスはそのまま選択された状態にしてきます。
    [Finish] ボタンをクリックします。
結果: デフォルトのコンストラクターのスタブメソッドと onMessage() メソッドによってメッセージ駆動型 Bean が作成されます。JBoss Developer Studio のエディターウィンドウが対応するファイルによって開かれます。