インストールガイド

JBoss Enterprise Application Platform 6

JBoss Enterprise Application Platform 6 向け

エディッション 2

Sande Gilda

Eamon Logue

Darrin Mison

David Ryan

Misty Stanley-Jones

Keerat Verma

Tom Wells

概要

本書は、JBoss Enterprise Application Platform 6 およびそのパッチリリースに関するガイドです。

前書き

1. 表記方法

本ガイドは特定の単語や語句を強調したり、 記載内容の特定部分に注意を引かせる目的で次のような表記方法を使用しています。
PDF版 および印刷版では、 Liberation Fonts セットから採用した書体を使用しています。 ご使用のシステムに Liberation Fonts セットがインストールされている場合、 HTML 版でもこのセットが使用されます。 インストールされていない場合は代替として同等の書体が表示されます。 注記: Red Hat Enterprise Linux 5 およびそれ以降のバージョンにはデフォルトで Liberation Fonts セットが収納されます。

1.1. 印刷における表記方法

特定の単語や語句に注意を引く目的で 4 種類の表記方法を使用しています。 その表記方法および適用される状況は以下の通りです。
等幅の太字
シェルコマンド、ファイル名、パスなどシステムへの入力を強調するために使用しています。またキー配列やキーの組み合わせを強調するのにも使用しています。 例えば、
現在作業中のディレクトリ内のファイル my_next_bestselling_novel の内容を表示させるには、 シェルプロンプトで cat my_next_bestselling_novel コマンドを入力してから Enter を押してそのコマンドを実行します。
上記にはファイル名、シェルコマンド、キーが含まれています。 すべて等幅の太字で表されているため文中内で見分けやすくなっています。
キーが 1 つの場合と複数のキーの組み合わせになる場合を区別するため、 その組み合わせを構成するキー同士をハイフンでつないでいます。 例えば、
Enter を押してコマンドを実行します。
Press Ctrl+Alt+F2 to switch to a virtual terminal.
最初の段落では押すべき 1 つのキーを特定して強調しています。 次の段落では同時に押すべき 3 つのキーの組み合わせが 2 種類ありそれぞれ強調されています。
ソースコードの説明では 1 段落内で提示されるクラス名、 メソッド、 関数、 変数名、 戻り値を上記のように 等幅の太字 で表示します。 例えば、
ファイル関連のクラス群はファイルシステムに対しては filesystem、 ファイルには file、 ディレクトリには dir をそれぞれ含みます。 各クラスは個別に関連する権限セットを持っています。
プロポーショナルの太字
アプリケーション名、 ダイアログボックスのテキスト、ラベル付きボタン、 チェックボックスとラジオボタンのラベル、 メニュータイトルとサブメニュータイトルなどシステム上で見られる単語や語句を表します。 例えば、
メインメニューバーから システム > 個人設定 > マウス の順で選択し マウスの個人設定 を起動します。 ボタン タブ内で 左ききのマウス チェックボックスをクリックしてから 閉じる をクリックしマウスの主要ボタンを左から右に切り替えます (マウスを左ききの人が使用するのに適した設定にする)。
To insert a special character into a gedit file, choose ApplicationsAccessoriesCharacter Map from the main menu bar. Next, choose SearchFind… from the Character Map menu bar, type the name of the character in the Search field and click Next. The character you sought will be highlighted in the Character Table. Double-click this highlighted character to place it in the Text to copy field and then click the Copy button. Now switch back to your document and choose EditPaste from the gedit menu bar.
上記には、 アプリケーション名、 システム全体のメニュー名と項目、 アプリケーション固有のメニュー名、 GUI インタフェースで見られるボタンやテキストがあります。 すべてプロポーショナルの太字で表示されているため文中内で見分けやすくなっています。
等幅の太字で且つ斜体 または プロポーショナルの太字で且つ斜体
等幅の太字やプロポーショナルの太字はいずれであっても斜体の場合は置換可能なテキストか変化するテキストを示します。 斜体は記載されている通りには入力しないテキスト、あるいは状況に応じて変化する出力テキストを表します。 例えば、
ssh を使用してリモートマシンに接続するには、 シェルプロンプトで ssh username@domain.name と入力します。 リモートマシンが example.com であり、 そのマシンで使用しているユーザー名が john なら ssh john@example.com と入力します。
mount -o remount file-system コマンドは指定したファイルシステムを再マウントします。 例えば、 /home ファイルシステムを再マウントするコマンドは mount -o remount /home になります。
現在インストールされているパッケージのバージョンを表示するには、 rpm -q package コマンドを使用します。 結果として次を返してきます、 package-version-release
Note the words in bold italics above — username, domain.name, file-system, package, version and release. Each word is a placeholder, either for text you enter when issuing a command or for text displayed by the system.
タイトル表示のような標準的な使用の他、 斜体は新しい重要な用語が初めて出現する場合にも使用されます。 例えば、
Publican は DocBook の発行システムです。

1.2. 引用における表記方法

端末の出力とソースコード一覧は、視覚的に周囲の文から区別されています。
端末に送信される出力は mono-spaced roman (等幅の Roman) にセットされるので以下のように表示されます。
books        Desktop   documentation  drafts  mss    photos   stuff  svn
books_tests  Desktop1  downloads      images  notes  scripts  svgs
ソースコードの一覧も mono-spaced roman (等幅の Roman) でセットされますが、以下のように強調表示されます。
package org.jboss.book.jca.ex1;

import javax.naming.InitialContext;

public class ExClient
{
   public static void main(String args[]) 
       throws Exception
   {
      InitialContext iniCtx = new InitialContext();
      Object         ref    = iniCtx.lookup("EchoBean");
      EchoHome       home   = (EchoHome) ref;
      Echo           echo   = home.create();

      System.out.println("Created Echo");

      System.out.println("Echo.echo('Hello') = " + echo.echo("Hello"));
   }
}

1.3. 注記および警告

情報が見過ごされないよう 3 種類の視覚的なスタイルを使用して注意を引いています。

注記

注記は説明している部分に対するヒントや近道あるいは代替となる手段などになります。注記を無視しても悪影響はありませんが知っておくと便利なコツを見逃すことになるかもしれません。

重要

重要ボックスは見逃しやすい事項を詳細に説明しています。現在のセッションにのみ適用される設定上の変更点、 更新を適用する前に再起動が必要なサービスなどがあります。重要ボックスを無視してもデータを喪失するような結果にはなりませんがイライラ感やフラストレーションが生じる可能性があります。

警告

警告は無視しないでください。警告を無視するとデータを喪失する可能性が非常に高くなります。

第1章 JBoss Enterprise Application Platform 6 の紹介

1.1. JBoss Enterprise Application Platform 6 の紹介

JBoss Enterprise Application Platform 6 はオープンな標準に基づいて構築された Java EE に準拠するミドルウェアプラットフォームです。高可用性クラスタリング、強力なメッセージング、分散キャッシングなどの技術を JBoss Application Server 7 と統合し、安定したスケーラブルな高速プラットフォームを作成します。さらに、安全で強力かつスケーラブルな Java EE アプリケーションを迅速に開発できる API や開発フレームワークも含まれています。

1.2. JBoss Enterprise Application Platform 6 の新しい機能と変更された機能

表1.1 6.0.1 機能

機能 説明
Java 証明書 Java Enterprise Edition 6 Full Profile および Web Profile 仕様の認定実装
管理ドメイン
  • 複数のサーバーインスタンスおよび物理ホストを一元管理し、スタンドアローンサーバーで単一のサーバーインスタンスを使用することを可能にします。
  • 設定、デプロイメント、ソケットバインディング、モジュール、拡張、システムプロパティはすべて、サーバーグループ別に管理されます。
  • セキュリティードメインなどのアプリケーションセキュリティーは、設定を簡素化できるよう一元管理されています。
管理コンソールおよび管理 CLI ドメインまたはスタンドアロンサーバーを管理するために新しいインターフェースが提供されます。XML 設定ファイルを手動で編集する必要がなくなります。また、管理 CLI は、管理タスクをスクリプティングおよび自動化できるバッチモードを提供します。
単純化されたディレクトリーレイアウト 共通のサーバー固有 lib/ ディレクトリーを使用する代わりに、modules/ ディレクトリーに、アプリケーションサーバーモジュールが含まれます。domain/ および standalone/ ディレクトリーには、ドメインおよびスタンドアロンデプロイメント用のアーティファクトおよび設定ファイルが含まれます。
モジュラークラスローディングメカニズム モジュールをオンデマンドでロードおよびアンロードすると、パフォーマンスとセキュリティーの利点が提供され、起動および再起動の時間が短縮されます。
簡略化されたデータソース管理 データベースドライバーは他のサービスと同様にデプロイされます。また、データソースは、管理コンソールまたは管理 CLI で直接作成および管理されます。
起動および停止時間の短縮 JBoss Enterprise Application Platform 6 は少ないリソースを使用するため、システムリソースが非常に効率的に使用されます。これは開発者にとって特に有利です。

第2章 JBoss Enterprise Application Platform 6 のダウンロード

2.1. Red Hat カスタマーポータルについて

Red Hat カスタマーポータルは、 公式にサポートされたソフトウェアのダウンロード、エンタイトルメントとサポート契約の管理、グローバルサポートサービスへの問い合わせ、Red Hat 製品のバグの報告などを Red Hat のお客様が行うための Web サイトです。カスタマーポータルにアクセスする Web アドレスは https://access.redhat.com です。

2.2. JBoss Enterprise Application Platform 6 で利用可能なダウンロード

JBoss Enterprise Application Platform 6 には、さまざまなインストールタイプとオプションコンポーネントが含まれます。これらは、Red Hat カスタマーポータル (https://access.redhat.com/) でダウンロードできます。以下の表は、さまざまなオプションについて説明しています。一部のコンポーネントは、特定のオペレーティングシステムまたはアーキテクチャーにのみ対応しています。

表2.1 JBoss Enterprise Application Platform 6 で利用可能なダウンロード

名前 説明 オペレーティングシステム
Apache HTTP Server
サポートされた各オペレーティングシステムおよびアーキテクチャーのスタンドアロン Apache HTTP サーバーインスタンス。この HTTP サーバーは JBoss Enterprise Application Platform 6 と連携して動作することがテストおよび検証されています。
Red Hat Enterprise Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 6、Microsoft Windows Server 2008、Solaris 10、および 11
ネイティブコンポーネント
特定のプラットフォームに最適化するようコンパイルされたコンポーネント。たとえば、Microsoft Windows Server 環境には DLL が提供されます。一部のケースでは、ネイティブコンポーネントによりパフォーマンスが向上することがあります。
Red Hat Enterprise Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 6、Microsoft Windows Server 2008、Solaris 10、および 11
ネイティブユーティリティー
サポートされた各オペレーティングシステムおよびアーキテクチャに固有なユーティリティー (オペレーティングシステムで JBoss Enterprise Application Platform をサービスとしてインストールし、SSL 暗号化キーおよび証明書を生成するためのスクリプトやユーティリティーなど)。
Red Hat Enterprise Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 6、Microsoft Windows Server 2008、Solaris 10、および 11
Web サーバーコネクターネイティブ
Apache、Microsoft、および Oracle iPlanet Web サーバー用プリコンパイルモジュール (HTTP 負荷分散および高可用性機能向け)。これらのバイナリーは広範にテスト済みであり、JBoss Enterprise Application Platform 6 と問題なく動作することが確認されています。
Red Hat Enterprise Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 6、Microsoft Windows Server 2008、Solaris 10、および 11
Javadoc
JBoss Enterprise Application Platform 6 により公開されたすべてのパブリック API 向けドキュメンテーション。これらは、ローカルの HTTP サーバーまたは IDE にインストールしたり、ローカルマシンで表示したりできます。
プラットフォーム非依存
インストーラ
JBoss Enterprise Application Platform 6 用 Java グラフィカルインストーラー
プラットフォーム非依存
Maven リポジトリ
ダウンロードし、ローカル開発環境で使用でき、JBoss Enterprise Application Platform 6 でビルドされるアプリケーションに共通のアーティファクトを含む Maven リポジトリー。
プラットフォーム非依存
クイックスタート
JBoss Enterprise Application Platform 6 で提供される API を使用して Java EE 6 を開発するのに役に立つサンプルアプリケーション
プラットフォーム非依存
ソースコード
JBoss Enterprise Application Platform 6 用 Java ソースコード (独自の環境で再コンパイルしたり、独自に監査したりできます)。
プラットフォーム非依存
アプリケーションプラットフォーム
インストールして、サポート対象の各プラットフォームで実行できる ZIP インストールパッケージ。これは、JBoss Enterprise Application Platform 6 をインストールする最も一般的な方法です。
プラットフォーム非依存

重要

RPM インストール方法のダウンロードは、カスタマーポータルではなく Red Hat Network (RHN) で利用可能です。RPM を使用して JBoss Enterprise Application Platform 6 をインストールするには、「Red Hat Network (RPM インストール) を使用した JBoss Enterprise Application Platform 6 のインストール」 を参照してください。

2.3. JBoss Enterprise Application Platform 6 のダウンロード

  1. カスタマーサービスポータル (https://access.redhat.com) にログインします。
  2. メニューから、DownloadsJBoss Enterprise MiddlewareDownloads を選択します。
  3. Product ドロップダウンボックスから Application Platform を選択します。
  4. 適切な Application Platform バージョンを見つけ、Download リンクをクリックします。
  5. Quickstarts、Maven Repository、HTTP Connectors、ネイティブバイナリーなどの必要な他のパッケージをダウンロードします。
結果

選択した JBoss Enterprise Application Platform 6 および補足ファイルがお使いのコンピューターにダウンロードされます。

第3章 JBoss Enterprise Application Platform 6 をインストールする準備

3.1. JBoss Enterprise Application Platform 6 のインストール要件

JBoss Enterprise Application Platform 6 をインストールする前に、以下の要件を満たす必要があります。

3.2. JBoss Enterprise Application Platform 6 によりサポートされる Java 環境

JBoss Enterprise Application Platform 6 には Java 6 または Java 7 が必要です。サポートされる Java 環境のリストは、http://www.jboss.com/products/platforms/application/supportedconfigurations/ にあります。開発には Java 開発キット (JDK) が必要であり、JBoss Enterprise Application Platform を実行するには、Java Runtime Environment (JRE) が必要です。

注記

RPM インストールを使用するときは、開発に Java 7 JDK を使用する場合であっても Java 6 JDK をインストールする必要があります。

3.3. Red Hat Enterprise Linux に OpenJDK をインストール

はじめに

OpenJDK は、Red Hat Enterprise Linux でサポートされた JBoss エンタープライズ製品向けの Java 開発キット (JDK) の 1 つです。このタスクでは、OpenJDK を Red Hat Enterprise Linux にインストールする方法と、システムで OpenJDK をデフォルトの JDK として使用するよう設定する方法について示します。

注記

単一のシステムに複数の JDK をインストールできます。
タスクの前提条件

このタスクを行う前に、 次の条件を満たす必要があります。

  • Red Hat Enterprise Linux 6 が実行されている必要があります。OpenJDK は、現時点では Red Hat Enterprise Linux 5 でサポートされていません。
  • Red Hat Enterprise Linux 6 を RHN で登録し、ベースチャネルを購読する必要があります。Red Hat Enterprise Linux システムでの購読とエンタイトルメントの管理に関する詳細については、https://access.redhat.com/knowledge/docs/ で利用可能な『『Red Hat Enterprise Linux 6 Deployment Guide』』の項「Package Management」を参照してください。
  1. OpenJDK RPM をインストールします。

    RPM のインストール方法には 2 種類あり、コマンドラインインターフェース (CLI) またはグラフィカルユーザーインターフェース (GUI) のいずれを利用するかによって、異なります。
    • CLI を使用

      管理者アクセスでログインした後で、以下の 2 つのいずれかのコマンドを実行します。
      OpenJDK 6
      yum install java-1.6.0-openjdk-devel
      OpenJDK 7
      yum install java-1.7.0-openjdk-devel
    • GUI を使用

      1. Gnome では、システム メニューから管理 を選択し ソフトウェアの追加/削除 をクリックします。
      2. openjdk を検索し、OpenJDK 6 に java-1.6.0-openjdk-devel オプション、または OpenJDK 7 に java-1.7.0-openjdk-devel オプションを選択します。
      3. 適用 をクリックして、選択したパッケージや依存性をインストールします。
      4. 要求された場合は、管理者パスワードを入力してパッケージをインストールします。
  2. オプション: JAVA_HOME 環境変数を設定します。

    Apache Maven や Apache Ant などのアプリケーションでは、JAVA_HOME の環境変数を設定する必要があります。設定する必要がある場合、以下の手順に従います。
    1. JAVA_HOME に適切な値を決定します。Red Hat Enterprise Linux では、システムが 32 ビットまたは 64 ビットアーキテクチャーのいずれであるかに応じて、OpenJDK 1.6 は /usr/lib/jvm/java-1.6.0-openjdk-1.6.0.0/ または /usr/lib/jvm/java-1.6.0-openjdk-1.6.0.0.x86_64/ にインストールされます。JAVA_HOMEbin/java 実行可能ファイルを含むディレクトリーを参照する必要があります。
    2. OpenJDK を使用するユーザーとして、シェル設定ファイルを開きます。Bash シェルの場合、このファイルは /home/username/.bashrc になります。
    3. ファイルの最下部に、次の行を入力し、パス例を、お使いのシステムで使用する実際のパスに置き換えます。export JAVA_HOME="/path/to/java/home"
    4. ファイルを保存し、ログアウトして元のセッションに戻ります。
  3. alternatives ユーティリティーを使用して、異なる OpenJDK バージョンに切り替えます。

    Red Hat Enterprise Linux には、alternatives と呼ばれるユーティリティーが含まれます。このユーティリティーを使用すると、複数のバージョンをインストールできるアプリケーションのデフォルトのバージョンを変更できます。OpenJDK はこのようなアプリケーションの 1 つです。
    alternatives ユーティリティーを使用するには、次の手順を実行します。環境変数を設定すると、alternatives コマンドの動作が上書きされます。たとえば、$JAVA_HOME および $JAVA 変数を、alternatives コマンドで指定されたものと異なる JDK に手動で設定するスクリプトを使用する場合、環境変数によってこのコマンドは上書きされます。
    • root ユーザーとしてログインするか、sudo コマンドを以下のコマンドの先頭に指定します。
    • alternatives コマンドはデフォルトでインストールされますが、システムにすでにインストールされていることがあります。インストールされていない場合は、以下のコマンドを実行して alternatives パッケージをインストールします。
      yum install alternatives
    • 以下のコマンドを発行します。
      /usr/sbin/alternatives --config java
    • OpenJDK のデフォルトのバージョンを設定することを求める手順を実行します。
結果

OpenJDK が、サーバーにインストールされ、使用できる状態です。必要な場合は、JAVA_HOME 環境変数も指定されます。また、必要な場合は、alternatives ユーティリティーを使用して、システムのデフォルトの OpenJDK が設定されます。

第4章 JBoss Enterprise Application Platform 6 のインストール

4.1. JBoss Enterprise Application Platform 6 のインストール方法

JBoss Enterprise Application Platform 6 のインストールには、RPM リポジトリー、JAR インストーラー、または ZIP アーカイブの抽出を使用した方法があります。
RPM インストーラーを使用したり (互換性のあるオペレーティングシステムを使用している場合)、Zip ファイルを使用したり (サーバーを手動で抽出する場合) できます。インストーラーファイルを使用すると、新しいユーザーは設定および開始プロセスを簡単に実行できるようになり、他のインストールまたは将来のインストールのためにインストールプロセスを自動化する XML インストールスクリプトを作成することもできます。

4.2. インストーラーを使用した JBoss Enterprise Application Platform 6 のインストール

概要

JBoss Enterprise Application Platform 6 インストーラでは、複数のインストール方法が提供されます。標準的なグラフィカルユーザーインターフェース (GUI) インストールまたはコマンドラインインターフェース (CLI) モード (コンソールパラメーターを使用) を選択します。自動インストールモードを使用すると、将来のインストールに役に立つ、選択されたインストール設定の XML ファイルを生成できます。

手順4.1 タスク

  • JBoss Enterprise Application Platform 6 のインストール

    インストール方法を選択します。
    • GUI インストール

      1. 次の Java コマンドを実行して GUI インストーラーを起動します。
        java -jar jboss-eap-6.0.0-installer.jar
      2. インストールの指示に従います。インストールの最後に、将来、自動インストール機能で使用するインストールの XML ファイルを生成できます。
    • コンソールによるインストール

      1. 次の Java コマンドを実行してコンソールインストーラーを起動します。
        java -jar jboss-eap-6.0.0-installer.jar -console
      2. インストールの指示に従います。インストールの最後に自動インストール機能に使用するインストールの XML ファイルが生成されます。
    • 自動インストール

      1. 以前にインストールインスタンスを作成した場合は、自動インストール XML スクリプトが生成されています。このファイルを使用して自動インストールオプションを実行できます。
      2. 次の Java コマンドを実行して自動インストーラーを起動します。
        java -jar jboss-eap-6.0.0-installer.jar NameOfXML.xml
      3. XML ファイルの値に従って、インストールが完了します。
結果

インストールが完了します。

4.3. ZIP ダウンロードを使用した JBoss Enterprise Application Platform 6 のインストール

概要

Zip ファイルを使用したインストール方法は、サポートされたすべてのオペレーティングシステムに適しています。

前提条件

JBoss Enterprise Application Platform 6 をインストールする前に、Red Hat カスタマーサービスポータルから Zip アーカイブをダウンロードする必要があります。

手順4.2 タスク

  1. Zip アーカイブを希望の場所に移動します。

    Zip ファイルを、JBoss Enterprise Application Platform 6 をインストールするサーバーとディレクトリーに移動します。ディレクトリーには、サーバーを起動および停止するユーザーがアクセスできる必要があります。
  2. 適切なアプリケーションを使用し、Zip アーカイブを展開します。

    Linux では通常、 unzip というコマンドで Zip アーカイブを展開します。Microsoft Windows 環境では、ファイルを右クリックし、すべて展開 を選択してください。
結果

Zip アーカイブの抽出で作成されたディレクトリーは JBoss Enterprise Application Platform 6 の最上位ディレクトリーです。これは、通常 EAP_HOME という名前になります。インストールを移動する場合は、このディレクトリーを別のディレクトリーまたは別のサーバーに移動できます。

4.4. Red Hat Network (RPM インストール) を使用した JBoss Enterprise Application Platform 6 のインストール

概要

RPM パッケージを使用した、JBoss Enterprise Application Platform 6 のインストール方法は Red Hat Enterprise Linux 6 に適しています。推奨されるインストール方法は、Red Hat Network (RHN) を使用してサーバー購読およびチャネルを管理することです。

重要

jbossas-hornetq-native パッケージは、JBoss Enterprise Application Platform 6 で高可用性を実現するために含まれ、デフォルトで有効になります。
前提条件

Red Hat Network を使用して JBoss Enterprise Application Platform 6 をインストールするには、ホストサーバーが以下の要件を満たす必要があります。

  • サーバーが Red Hat Network で登録されている必要があります。
  • サーバーが Red Hat Enterprise Linux Server (v.6) ベースソフトウェアチャネルにサブスクライブされている必要があります。
  • サーバーが JBoss Application Platform (v 6) for 6Server x86_64 サブチャネルにサブスクライブされている必要があります。サブチャネルは Additional Services Channels for Red Hat Enterprise Linux 6 for x86_64 グループに含まれます。
  • Java 6 JDK をインストールする必要があります。Java 7 JDK を使用する場合は、両方のバージョンをインストールする必要があります。システムにおいてデフォルトで使用する JDK を設定するには、スーパーユーザー特権で以下のコマンドを実行します。
    [root@host /root]# alternatives --config java
    現在のデフォルト値の横にプラス記号 (+) が表示されます。画面上の指示に従って変更を行うか、Enter キーを押して現在の選択を維持します。
JBoss Enterprise Application Platform 6 の RHN インストールに対して設定されたシステム

図4.1 JBoss Enterprise Application Platform 6 の RHN インストールに対して設定されたシステム

手順4.3 タスク

Red Hat Network を介して YUM インストールを使用して、RPM パッケージにアクセスし、インストールします。
  1. YUM と Red Hat Network を使用して、RPM パッケージをインストールします。

    YUM で groupinstall コマンドを使用して、デフォルトの JBoss Enterprise Application Platform 6 グループパッケージをインストールします。
    [user@host ~]$ yum groupinstall jboss-eap6
  2. 初期化オプションを設定します。

    RPM インストールには、サーバーを起動する初期化スクリプトが含まれます。初期化スクリプトの設定は、複数の追加ファイルに含まれます。これらのファイルと含まれるオプションの詳細については、「RPM インストール設定ファイル」を参照してください。
結果

インストールが完了します。インストールされたすべてのパッケージの完全なリストについては、「RPM パッケージリストと依存関係」を参照してください。

4.5. RPM インストール設定ファイル

JBoss Enterprise Application Platform 6 の RPM インストールには、アプリケーションサーバーの起動環境を指定するために、サービス初期化スクリプトにより使用される 3 つの追加設定ファイルが含まれます。これらのファイルの 1 つはすべての JBoss Enterprise Application Platform 6 インスタンスに適用され、他の 2 つはスタンドアロンおよびドメインモードサーバーに対してオーバーライドを提供します。

表4.1 RPM インストール設定ファイル

ファイル 説明
/etc/jbossas/jbossas.conf このファイルは最初に読み取られ、すべての JBoss Enterprise Application Platform 6 インスタンスに適用されます。
/etc/sysconfig/jbossas スタンドアロンサーバーに固有な設定。スタンドアロンサーバーとして実行された場合、ここで指定された値は、jbossas.conf の値よりも優先されます。
/etc/sysconfig/jbossas-domain ドメインモードサーバーに固有な設定。ドメインモードサーバーとして実行された場合、ここで指定された値は、jbossas.conf の値よりも優先されます。

表4.2 RPM インストール設定プロパティー

プロパティー 説明
JBOSS_USER
JBoss Enterprise Application Platform 6 が実行される場合のシステムユーザーアカウント。このユーザーもファイルの所有権を持ちます。
デフォルト値: jboss
JBOSS_GROUP
JBoss Enterprise Application Platform 6 ファイルが属するシステムユーザーグループ。
デフォルト値: jboss
JBOSS_START_WAIT
start または restart コマンドを受け取った後にサーバーが正常に起動されたことを確認するまで、初期化スクリプトが待機する秒数。
デフォルト値: 60
JBOSS_SHUTDOWN_WAIT
stop または restart コマンドを受け取ったときにサーバーをシャットダウンするまで初期化スクリプトが待機する秒数。
デフォルト値: 20
JBOSS_CONSOLE_LOG
コンソールログハンドラーがリダイレクトされるファイル。
デフォルト値: /var/log/jbossas/$JBOSSCONF/console.log
JAVA_HOME
Java Runtime Environment がインストールされたディレクトリー。
デフォルト値: /usr/lib/jvm/jre
JBOSS_HOME
アプリケーションサーバーファイルがインストールされたディレクトリー。
デフォルト値: /usr/share/jbossas
JAVAPTH
Java 実行可能ファイルがインストールされたパス。
デフォルト値: $JAVA_HOME/bin
JBOSSCONF
このサーバーを起動するサーバーモード (standalone または domain)
デフォルト値: サーバーモードに応じて standalone または domain
JBOSSSH
サーバーを起動するために使用されるスクリプト。
デフォルト値: $JBOSS_HOME/bin/$JBOSSCONF.sh
JBOSS_SERVER_CONFIG
使用するサーバー設定ファイル。
デフォルト値: standalone.xml (スタンドアロンサーバー) または domain.xml (ドメインサーバー)。

4.6. インストールの構造および詳細

JBoss Enterprise Application Platform 6 には、以前のバージョンと比べて単純なディレクトリー構造が含まれます。ディレクトリー構造のリストと、ディレクトリーの内容の説明は以下のとおりです。

表4.3 最上位のディレクトリとファイル

名前 目的
appclient/ アプリケーションクライアントコンテナの設定詳細が含まれます。
bin/ Red Hat Enterprise Linux および Microsoft Windows 用 JBoss Enterprise Application Platform 6 向け起動スクリプトが含まれます。
bundles/ JBoss Enterprise Application Platform 6 の内部機能に関する OSGi バンドルが含まれます。
docs/ ライセンスファイル、スキーマ、およびサンプル
domain/ JBoss Enterprise Application Platform 6 が管理対象ドメインとして実行された時に使用される設定ファイル、デプロイメントコンテンツ、および書き込み可能領域。
modules/ サービスが要求したときに JBoss Enterprise Application Platform 6 により動的にロードされるモジュール。
standalone/ JBoss Enterprise Application Platform 6 がスタンドアローンサーバーとして実行された場合に使用される設定ファイル、デプロイメントコンテンツ、および書き込み可能領域。
welcome-content/ デフォルトインストールのポート 8080 で利用可能な Welcome Web アプリケーションにより使用されるコンテンツが含まれます。
jboss-modules.jar
モジュールをロードするブートストラップメカニズム。

表4.4 domain/ ディレクトリーにあるディレクトリー

名前 目的
configuration/ 管理ドメイン用の設定ファイル。これらのファイルは管理コンソールや管理 CLI で変更し、直接編集するためのものではありません。
data/ デプロイされたサービスの情報。サービスは、デプロイメントスキャナーではなく、管理コンソールや管理 CLI を使用してデプロイするため、このディレクトリーにファイルを手動で置かないようにしてください。
log/ ローカルインスタンスで実行されるホストおよびプロセスコントローラー用実行時ログファイルが含まれます。
servers/ ドメイン内の各サーバーインスタンス用の同等の data/log/、および tmp/ ディレクトリーが含まれます。これらのディレクトリーには、最上位の domain/ ディレクトリー内の同じディレクトリーに類似したデータが含まれます。
tmp/ 管理対象ドメインに対してローカルユーザーを認証するために管理 CLI で使用される共有キーメカニズムに関するファイルなどの一時データが含まれます。

表4.5 standalone/ ディレクトリーにあるディレクトリー

名前 目的
configuration/ スタンドアローンサーバー用の設定ファイル。これらのファイルは管理コンソールや管理 CLI で変更し、直接編集するためのものではありません。
deployments/ デプロイしたサービスの情報。スタンドアローンサーバーには、デプロイメントスキャナーが含まれているため、このディレクトリにデプロイ用のアーカイブを置くことができます。しかし、管理コンソールあるいは管理 CLI を使いデプロイメントを管理する方法が推奨されます。
lib/ スタンドアローンサーバーモードに関連する外部ライブラリ。デフォルトは空です。
tmp/ サーバーに対してローカルユーザーを認証するために管理 CLI で使用される共有キーメカニズムに関連するファイルなどの一時データが含まれます。

第5章 JBoss Enterprise Application Platform 6 のアップグレード

5.1. JBoss Enterprise Application Platform 6 ZIP インストールのアップグレード

概要

JBoss Enterprise Application Platform 6.0.1 にアップグレードする場合は、最初に既存の 6.0.0 インストールをバックアップする必要があります。このトピックでは、ZIP インストールのアップグレードについて説明します。

前提条件

  • ベースオペレーティングシステムが最新であることを確認します。
  • EAP 6.0.0 がインストールされた以降に変更されたファイルを調べます。
  • 変更されたすべての設定ファイル、デプロイメント、およびユーザーデータをバックアップします。

警告

管理対象ドメインについて、各ホストコントローラーをアップグレードする前に、マスターホストコントローラー (または、ドメインコントローラー) インスタンスを最初にアップグレードする必要があります。

手順5.1 JBoss Enterprise Application Platform 6.0.1 へのアップグレード

  1. 6.0.1 ZIP アーカイブを必要な場所に移動します。これは、JBoss Enterprise Application Platform 6.0.0 インストールとは異なる場所にすることが推奨されます。

    重要

    JBoss Enterprise Application Platform 6.0.1 を 6.0.0 と同じディレクトリーの場所にインストールする場合は、作業を続行する前に既存のインストールを異なる場所に移動する必要があります。これにより、変更された設定ファイル、デプロイメント、および 6.0.0 から 6.0.1 へのアップグレードが失われなくなります。
  2. アーカイブを解凍します。この手順により、JBoss Enterprise Application Platform 6.0.1 のクリーンなインスタンスがインストールされます。
  3. 6.0.0 インストールの EAP_HOME/domain/ および EAP_HOME/standalone/ ディレクトリーを 6.0.1 ディレクトリーにコピーします。
  4. 6.0.0 インストールの bin ディレクトリーに行われた変更を確認し、6.0.1 ディレクトリーに同等の変更を行います。

    警告

    6.0.1 bin ディレクトリー内のファイルは、 6.0.0 ファイルで上書きしないでください。変更は手動で行う必要があります。
  5. 6.0.0 インストールの変更された既存のファイルを確認し、これらの変更を 6.0.1 インストールに移動します。これらのファイルには以下のものが含まれることがあります。
    • welcome-content ディレクトリー。
    • modules ディレクトリー内のカスタムモジュール。
    • bundles ディレクトリー内のカスタムバンドル。
結果

JBoss Enterprise Application Platform 6 ZIP インストールが正常に 6.0.1 リリースにアップグレードされます。

5.2. JBoss Enterprise Application Platform 6 RPM インストールのアップグレード

概要

JBoss Enterprise Application Platform 6.0.1 にアップグレードする場合は、最初に既存の 6.0.0 インストールをバックアップする必要があります。このトピックでは、Red Hat Network (RHN) を使用した RPM インストールのアップグレードについて説明します。

前提条件

  • ベースオペレーティングシステムが最新であることを確認します。
  • jboss-eap6 RHN チャネルが有効であることを確認します。
  • 変更されたすべての設定ファイル、デプロイメント、およびユーザーデータをバックアップします。

警告

管理対象ドメインについて、各ホストコントローラーをアップグレードする前に、マスターホストコントローラー (または、ドメインコントローラー) インスタンスを最初にアップグレードする必要があります。

手順5.2 JBoss Enterprise Application Platform 6.0.1 へのアップグレード

  1. ターミナルで以下のコマンドを実行してインストールをアップグレードします。
    [user@host] yum update
  2. 変更を含む、作成された各 *.rpmnew ファイルを本番環境設定ファイルに手動でマージします。
結果

JBoss Enterprise Application Platform 6 が正常に 6.0.1 リリースにアップグレードされます。

第6章 JBoss Enterprise Application Platform 6 をサービスとして実行

6.1. JBoss Enterprise Application Platform 6 をオペレーティングシステムサービスとして実行

JBoss Enterprise Application Platform 6 は、サービスとして実行するよう設定できます。ユーザーはシステム実行時にドメインまたはスタンドアロンサーバー設定を使用でき、ローカルシステムからログアウトしたときにサーバーインスタンスを実行し続けることができます。

6.2. Red Hat Enterprise Linux でサービスとして JBoss Enterprise Application Platform をインストール

概要

以下の手順を使用して JBoss Enterprise Application Platform 6 をサービスとして Red Hat Enterprise Linux にインストールします。

前提条件

このタスクを完了するには管理者権限が必要です。

手順6.1 タスク

  1. /etc/init.d/ ディレクトリーに起動スクリプトをコピーします。

    起動スクリプトと、関連する設定ファイルは、EAP_HOME/bin/init.d/ ディレクリーに存在します。これらの各ファイルを /etc/init.d/ ディレクリーにコピーします。
    [user@host init.d]$sudo cp jboss-as-standalone.sh jboss-as.conf /etc/init.d
  2. 起動スクリプトをサービスとして追加します。

    chkconfig サービス管理コマンドを使用して、新しい jboss-as-standalone.sh サービスを自動的に起動されるサービスのリストに追加します。
    [user@host init.d]$sudo chkconfig --add jboss-as-standalone.sh
  3. スクリプトオプションを編集します。

    必要な場合は、jboss-as.conf ファイルを編集して JBoss Enterprise Application Platform と JVM の起動オプションをカスタマイズします。ファイルのコメントをガイダンスとして使用します。このファイルで、JBoss Enterprise Application Platform 6 を抽出したディレクリーを参照するよう JBOSS_HOME 変数を設定することが推奨されます。ディレクリー名の最後にスラッシュ (/) を追加しないでください。
  4. スクリプト自体を編集します。

    起動スクリプト自体を編集する必要がある場合があります。起動ファイルの名前と JBoss Enterprise Application Platform インスタンスの場所について推測が行われます。スクリプトをカスタマイズし、以下の変数に特別な注意を払います。これらの変数は、JBoss Enterprise Application Platform 6 を管理対象ドメインとして起動するためにカスタマイズする必要があります。
    • JBOSS_HOME - JBoss Enterprise Application Platform 6 が抽出される場所
    • JBOSS_USER - JBoss Enterprise Application Platform を実行できるユーザー。これは、非特権ユーザーである必要があります (スーパーユーザー特権なし)。
    • JBOSS_CONFIG - JBoss Enterprise Application Platform 6 を起動するために使用される設定ファイルの名前 (domain.xmlstandalone.xml など)
    • JBOSS_SCRIPT - JBoss Enterprise Application Platform 6 を起動するために使用されるスクリプト (domain.shstandalone.sh など)
  5. サービスを起動します。

    必要な場合は、Red Hat Enterprise Linux サービスを起動するために標準的な構文を使用して新しいサービスを起動します。
    [user@host bin]$sudo service jboss-as-standalone.sh start
結果

JBoss Enterprise Application Platform 6 は、Red Hat Enterprise Linux がデフォルトのランレベルに到達したときに自動的に起動し、オペレーティングシステムでシャットダウンルーチンが完了した時に自動的に終了します。

6.3. JBoss Enterprise Application Platform 6 をサービスとして Microsoft Windows にインストール

概要

このタスクでは、JBoss Enterprise Application Platform 6 をサービスとして Microsoft Windows にインストールします。

前提条件

このタスクを完了するには管理者権限が必要です。

手順6.2 タスク

  1. お使いのアーキテクチャー向けのネイティブユーティリティーパッケージをダウンロードします。

    32 ビット、64 ビット、および Itanium 64 ビットパッケージは、Red Hat カスタマーポータル (https://access.redhat.com) で入手できます。Red Hat カスタマーポータルからのソフトウェアのダウンロードに関する詳細については、『『JBoss Enterprise Application Platform 6 Installation Guide』』(JBoss Enterprise Application Platform 6 インストールガイド) (https://access.redhat.com/knowledge/docs/JBoss_Enterprise_Application_Platform/ で入手可能) を参照してください。
  2. ダウンロードしたアーカイブを展開します。

    アーカイブを新規フォルダーに展開します。
    結果: modules\native\bin\ フォルダーが作成されます。

    modules\native\bin\ フォルダーには、JBoss Enterprise Application Platform 6 をサービスとしてインストールするために必要なファイルが含まれます。これらのサービスは、Apache Commons により提供される一連のラッパースクリプトである 『Procrun』 の一部です。『Procrun』 とその構文の詳細については、http://commons.apache.org/daemon/procrun.html を参照してください。

  3. modules\sbin\prunsrv.exe 実行可能ファイルを実行します。

    prunsrv.exe install path_to_startup_script
    結果

    サービスがインストールされます。JBoss Enterprise Application Platform 6 がサービスアプレット services.msc にリストされます。

  4. サービスを管理します。

    modules\bin\prunmgr.exe 実行可能ファイルを使用してサービスを管理、追加、または削除します。以下のコマンドラインオプションがサポートされています。
    • run
    • service
    • start
    • stop
    • update
    • install
    • delete
    • pause [seconds]
    • version
    • help
    一般的な構文は以下のとおりです。
    prunmgr.exe commandservice_name
結果

コマンドラインで net service コマンドを使用するか、services.msc アプレットを使用して、Microsoft Windows Server で JBoss Enterprise Application Platform 6 を起動および停止したり、JBoss Enterprise Application Platform 6 の自動起動を管理したりできます。

第7章 JBoss Enterprise Application Platform 6 を初めて使用

7.1. 管理インターフェースの初期ユーザーの追加

概要

JBoss Enterprise Application Platform 6 の管理インターフェースはデフォルトでセキュアになっており、デフォルトのユーザーが存在しません。これは、単純な設定ミスのため、リモートシステムからセキュリティー違反が発生することを防ぐためのセキュリティー予防措置です。ローカルの HTTP 以外のアクセスは、SASL メカニズムによって保護され、ローカルホストからクライアントが初めて接続するたびに、クライアントとサーバー間でネゴシエーションが行われます。

このタスクでは、Web ベースの管理コンソールや管理 CLI のリモートインスタンスを使用してリモートシステムから JBoss Enterprise Application Platform 6 を設定および管理できる初期管理ユーザーを作成する方法について説明します。デフォルトのセキュリティー設定に関する詳細については、「デフォルトのユーザーセキュリティー設定」を参照してください。

注記

JBoss Enterprise Application Platform 6 との HTTP 通信は、トラフィックの送信元がローカルホストであってもリモートアクセスと見なされます。したがって、管理コンソールを使用するには、少なくとも 1 人のユーザーを作成する必要があります。ユーザーを追加する前に管理コンソールにアクセスしようとすると、ユーザーが追加されるまでデプロイされないため、エラーが発生します

手順7.1 タスク

  1. add-user.sh または add-user.bat スクリプトを呼び出します。

    EAP_HOME/bin/ ディレクトリーへ移動します。ご使用のオペレーティングシステムに対応するスクリプトを呼び出します。
    Red Hat Enterprise Linux
    [user@host bin]$ ./add-user.sh
    Microsoft Windows Server
    C:\bin>  add-user.bat
  2. 管理ユーザーの追加を選択します。

    オプション a を選択して管理ユーザーを追加します。このユーザーは ManagementRealm に追加され、Web ベース管理コンソールまたはコマンドラインベース管理 CLI を使用して監理操作を実行することを許可されます。他のオプション b を選択すると、ユーザーが ApplicationRealm に追加され、特定のパーミッションは提供されません。このレルムはアプリケーションで使用するために提供されます。
  3. ユーザーのレルムを選択します。

    次のプロンプトは、ユーザーが追加されるレルムを示します。JBoss Enterprise Application Platform 6 を管理するパーミッションを持つユーザーの場合は、デフォルト値 (ManagementRealm) を選択します。
  4. 希望のユーザー名とパスワードを入力します。

    入力を促されたら、セキュリティーレルム、ユーザー名、パスワードを入力します。ENTER を押すと、管理インターフェースを使用してユーザーが JBoss Enterprise Application Platform 6 を管理できる ManagementRealm のデフォルトレルムが選択されます。このレルムには最低でも 1 人のユーザーを追加する必要があります。情報を確認するよう促されます。内容が適切である場合は yes と入力します。
  5. ユーザーがリモート JBoss Enterprise Application Platform 6 サーバーインスタンスを表すかどうかを選択します。

    管理者以外に、ManagementRealm で JBoss Enterprise Application Platform 6 に追加する必要がある場合がある他の種類のユーザーは、JBoss Enterprise Application Platform 6 の別のインスタンスを表すユーザーであり、メンバーとしてクラスターに参加することを認証できる必要があります。次のプロンプトでは、この目的のために追加されたユーザーを指定できます。yes を選択した場合は、異なる設定ファイルに追加する必要があるユーザーのパスワードを表すハッシュされた secret 値が提供されます。このタスクでは、この質問に対して no と回答してください。
  6. 追加ユーザーを入力します。

    希望する場合はこの手順を繰り返して追加のユーザーを入力することができます。また、稼働中のシステムにいつでもユーザーを追加することが可能です。デフォルトのセキュリティーレルムを選択する代わりに他のレルムにユーザーを追加して、承認を細かく調整することが可能です。
  7. 非対話的にユーザーを作成します。

    コマンドラインで各パラメーターを渡すと非対話的にユーザーを作成することができます。ログや履歴ファイルにパスワードが表示されるため、この方法は共有システムでは推奨されません。監理レルムを使用した、コマンドの構文は次のとおりです。
    [user@host bin]$ ./add-user.sh usernamepassword
    アプリケーションレルムを使用するには、-a パラメーターを使用します。
    [user@host bin]$ ./add-user.sh -a usernamepassword
結果

追加したすべてのユーザは、指定したセキュリティーレルム内でアクティベートされます。ManagementRealm レルム内でアクティブなユーザーは、リモートシステムから JBoss Enterprise Application Platform 6 を管理できます。

7.3. 管理ドメインとして JBoss Enterprise Application Platform 6 を起動

Red Hat Enterprise Linux。
コマンドの実行: EAP_HOME/bin/domain.sh
Microsoft Windows Server。
コマンドの実行: EAP_HOME\bin\domain.bat
オプション:起動スクリプトに追加パラメーターを渡す
起動スクリプトに渡すことができる各種パラメーターを確認するには、-h パラメーターを使います。
結果

JBoss Enterprise Application Platform 6 監理対象ドメインインスタンスが起動します。

7.4. スタンドアローンサーバーとして JBoss Enterprise Application Platform 6 を起動

Red Hat Enterprise Linux。
コマンドの実行: EAP_HOME/bin/standalone.sh
Microsoft Windows Server。
コマンドの実行: EAP_HOME\bin\standalone.bat
オプション:別のパラメーターを指定します。
起動スクリプトに渡すことができる他のパラメーター一覧を出力するには、-h パラメーターを使います。
結果

JBoss Enterprise Application Platform 6 スタンドアロンサーバーインスタンスが起動します。

7.5. インストールのテスト

  1. ログファイルのエラーメッセージを検索します。

    サーバーを起動後、EAP_HOME/domain/log/ あるいは EAP_HOME/standalone/log/ のログファイルを参照します。
    結果

    サーバーが正しく起動されている場合、エラーは発生せず、以下のような出力が表示されます。

    例7.1 正常起動の例

    10:20:37,007 INFO  [org.jboss.as] (Controller Boot Thread) JBAS015874: JBoss EAP 6.0.0.GA (AS 7.1.2.Final-redhat-1) started in 17942ms - Started 134 of 214 services (79 services are passive or on-demand)
    
    管理ドメインでは、ローカルで実行されている各サーバーに対して同様のメッセージが表示されます。
  2. 管理コンソールを参照します。

    インストールが正常に行われサーバーが実行されている場合、Web ブラウザーで http://YOUR_SERVER:9990/ などのアドレスを指定して管理コンソールにアクセスできるはずです。ここでは、YOUR_SERVER を有効な値に置き換えてください。
    結果

    管理コンソールの最初のページが表示されます。

結果

管理コンソールはデプロイ可能なサービスです。サーバー起動後にアクセスできれば、インストールが正常に行われており、サービスのデプロイが可能になります。

7.6. JBoss Enterprise Application Platform 6 により使用されるネットワークポート

JBoss Enterprise Application Platform 6 のデフォルト設定で使用されるポートは複数の要因に依存します。
  • 管理対象ドメインをしようするか、スタンドアロンサーバー設定を使用するか。
  • サーバーグループがデフォルトのソケットバインディンググループのいずれかを使用するか、またはカスタムグループを使用するかどうか。
  • 個別デプロイメントの要件。

注記

数値ポートオフセットは、同じ物理サーバーで複数のサーバーを実行する場合にポートの競合を緩和するために設定できます。サーバーが数値ポートオフセットを使用する場合は、サーバーグループのソケットバインディンググループに対するオフセットをデフォルトのポート番号に追加します。たとえば、ソケットバインディンググループの HTTP ポートは 8080 であり、サーバーは 100 のポートオフセットを使用し、その HTTP ポートは 8180 です。
特に指定がない限り、ポートは TCP プロトコルを使用します。

デフォルトのソケットバインディンググループ

  • full-ha-sockets
  • full-sockets
  • ha-sockets
  • standard-sockets

表7.1 デフォルトのソケットバインディングの参照

名前 ポート マルチキャストポート 説明 full-ha-sockets full-sockets ha-socket standard-socket
ajp 8009 Apache JServ プロトコル。HTTP クラスタリングおよび負荷分散に使用します。 はい はい はい はい
http 8080 デプロイされた Web アプリケーションのデフォルトポート。 はい はい はい はい
https 8443 デプロイされた Web アプリケーションとクライアント間の SSL 暗号化接続。 はい はい はい はい
jacorb 3528 JTS トランザクションおよび他の ORB 依存サービス用の CORBA サービス。 はい はい いいえ いいえ
jacorb-ssl 3529 SSL 暗号化 CORBA サービス。 はい はい いいえ いいえ
jgroups-diagnostics 7500 マルチキャスト。HA クラスターでピア検出に使用されます。 はい いいえ はい いいえ
jgroups-mping 45700 マルチキャスト。HA クラスタでの初期メンバーシップを検出するために使用されます。 はい いいえ はい いいえ
jgroups-tcp 7600 TCP を使用した、HA クラスター内でのユニキャストピア検出。 はい いいえ はい いいえ
jgroups-tcp-fd 57600 TCP を介した HA 障害検出に使用されます。 はい いいえ はい いいえ
jgroups-udp 55200 45688 UDP を使用した、HA クラスター内でのユニキャストピア検出。 はい いいえ はい いいえ
jgroups-udp-fd 54200 UDP を介した HA 障害検出に使用されます。 はい いいえ はい いいえ
messaging 5445 JMS サービス。 はい はい いいえ いいえ
messaging-group HornetQ JMS ブロードキャストと検出グループにより参照されます。 はい はい いいえ いいえ
messaging-throughput 5455 JMS Remoting により使用されます。 はい はい いいえ いいえ
mod_cluster 23364 JBoss Enterprise Application Platform と HTTP ロードバランサー間の通信に対するマルチキャストポート。 はい いいえ はい いいえ
osgi-http 8090 OSGi サブシステムを使用する内部コンポーネントにより使用されます。 はい はい はい はい
remoting 4447 リモート EJB の呼び出しに使用されます。 はい はい はい はい
txn-recovery-environment 4712 JTA トランザクションリカバリーマネージャー。 はい はい はい はい
txn-status-manager 4713 JTA / JTS トランザクションマネージャー。 はい はい はい はい
管理ポート

ソケットバインディンググループ以外に、各ホストコントローラーは管理用にさらに 2 つのポートを開きます。

  • 9990 - Web 管理コンソールポート
  • 9999 - 管理コンソールと管理 API により使用されるポート

7.7. JBoss Enterprise Application Platform 6 で動作するようネットワークファイアウォールを設定

概要

ほとんどの本番稼動環境では、ネットワークセキュリティー全体の方針の一部としてファイアウォールを使用します。複数のインスタンスがお互い通信したり、Web サーバーやデータベースなどの外部サービスと通信したりする必要がある場合は、ファイアウォールでこのことを考慮する必要があります。良く管理されたファイアウォールでは、操作する必要があるポートのみが開かれ、特定の IP アドレス、サブネット、およびネットワークプロトコルに対するポートへのアクセスが制限されます。

本書では、ファイアウォールの完全な説明は範囲外です。

前提条件

  • 開く必要があるポートを決定します。それぞれの環境のポートのリストを決定するには、「JBoss Enterprise Application Platform 6 により使用されるネットワークポート」を参照してください。
  • ファイアウォールソフトウェアについて理解する必要があります。この手順では、Red Hat Enterprise Linux 6 の system-config-firewall コマンドを使用します。Microsoft Windows Server には、ファイアウォールが組み込まれ、各プラットフォーム用の複数のサードパーティー製ファイアウォールソリューションが利用可能です。
前提

この手順では、以下の前提で環境のファイアウォールを設定します。

  • オペレーティングシステムが Red Hat Enterprise Linux 6 です。
  • JBoss Enterprise Application Platform 6 がホスト 10.1.1.2 で実行されます。オプションで、サーバーには独自のファイアウォールがあります。
  • ネットワークファイアウォールサーバーは、ホスト 10.1.1.1 のインターフェース eth0 で実行され、外部インターフェース eth1 を持ちます。
  • ポート 5445 (JMS で使用されるポート) のトラフィックを JBoss Enterprise Application Platform 6 に転送します。ネットワークファイアウォールで他のトラフィックは許可されません。

手順7.2 タスク

  1. 管理コンソールにログインします。

    管理コンソールにログインします。デフォルトでは、http://localhost:9990/console/ で実行されます。
  2. 管理対象ドメイン: サーバーグループが使用するソケットバインディンググループを決定します。

    各サーバーグループは、ソケットバインディングの集まりであるソケットバインディンググループを使用します。ソケットバインディングはポート名と番号の名前/値ペアです。
    サーバーがグループ化するソケットバインディンググループを決定するには、画面の右上にある Server Groups ラベルをクリックします。次に、Available server group configurations テーブルでサーバーグループの名前をクリックします。画面下部の Server attributes 領域に、サーバーグループが使用するプロファイルとソケットバインディンググループが入力されます。
  3. ソケットバインディンググループが使用するソケットバインディングを決定します。

    管理コンソールの右上にある Profiles ラベルをクリックします。画面の左側に一連のメニューが表示されます。下部のメニュー見出しは General Configuration です。この見出しの下の Socket Binding Groups 項目をクリックします。Socket Binding Declarations 画面が表示されます。最初に、standard-sockets グループが表示されます。異なるグループは、右側のコンボボックスで選択することにより選択できます。

    注記

    スタンドアロンサーバーを使用する場合は、1 つのソケットバインディンググループのみが存在します。
    ソケット名とポートのリストが表示されます (1 ページあたり 6 つの値)。テーブルの矢印ナビゲーションを使用してページを移動できます。
  4. 開く必要があるポートを決定します。

    お使いの環境の特別なポートの機能とニーズによっては、一部のポートがファイアウォールを介してアクセスできる必要があります。ソケットバインディングの目的がわからない場合は、「JBoss Enterprise Application Platform 6 により使用されるネットワークポート」を参照して、デフォルトのソケットバインディングとその目的のリストを確認してください。
  5. JBoss Enterprise Application Platform 6 にトラフィックを転送するようファイアウォールを設定します。

    以下の手順を実行して、必要なポートでトラフィックを許可するようネットワークファイアウォールを設定します。
    1. root ユーザーとしてファイアウォールマシンにログインし、コマンドプロンプトにアクセスします。
    2. system-config-firewall コマンドを実行してファイアウォール設定ユーティリティーを起動します。ファイアウォールシステムにログインした方法に応じて、GUI またはコマンドラインユーティリティーが起動します。このタスクでは、SSH 経由でコマンドラインインターフェースを使用してログインしていることを前提とします。
    3. キーボードで TAB キーを使用して Customize ボタンに移動し、ENTER キーを押します。Trusted Services 画面が表示されます。
    4. どの値も変更せずに、TAB キーを使用して Forward ボタンに移動し、ENTER を押して次の画面に進みます。Other Ports 画面が表示されます。
    5. TAB キーを使用して <Add> ボタンに移動し、ENTER を押します。Port and Protocol 画面が表示されます。
    6. Port / Port Range フィールドに 5445 と入力し、TAB キーを使用して Protocol フィールドに移動し、tcp と入力します。TAB キーを使用して OK ボタンに移動し、ENTER を押します。
    7. TAB キーを使用して、Forward ボタンに移動し、Port Forwarding 画面にアクセスします。
    8. TAB キーを使用して <Add> ボタンに移動し、ENTER キーを押します。
    9. 以下の値を入力してポート 5445 のポート転送を設定します。
      • 送信元インターフェース: eth1
      • プロトコル: tcp
      • ポート/ポート範囲: 5445
      • 送信先 IP アドレス: 10.1.1.2
      • ポート/ポート範囲: 5445
      TAB キーを使用して OK ボタンに移動し、ENTER を押します。
    10. TAB キーを使用して Close ボタンに移動し、ENTER を押します。
    11. TAB キーを使用して OK ボタンに移動し、ENTER を押します。変更内容を適用するには、警告を読み、Yes をクリックします。
  6. JBoss Enterprise Application Platform 6 ホストでファイアウォールを設定します。

    一部の組織では、JBoss Enterprise Application Platform 6 サーバー自体でファイアウォールを設定し、運用に必要ないすべてのポートを閉じます。「JBoss Enterprise Application Platform 6 により使用されるネットワークポート」 を参照して開くポートを決定し、残りのポートを閉じます。Red Hat Enterprise Linux 6 のデフォルトの設定では、22 (Secure Shell (SSH) 用) と 5353 (マルチキャスト DNS 用) 以外のすべてのポートが閉じられます。ポートを設定する場合は、間違ってロックアウトされないよう物理的にアクセスしてください。
結果

ファイアウォールが、ファイアウォール設定で指定したように、内部 JBoss Enterprise Application Platform 6 サーバーにトラフィックを転送します。サーバーでファイアウォールを有効にした場合は、アプリケーションを実行するために必要なポート以外のすべてのポートが閉じられます。

7.8. デフォルトのユーザーセキュリティー設定

はじめに

JBoss Enterprise Application Platform 6 のすべての管理インターフェースはデフォルトで保護されます。このセキュリティーには 2 つの異なる形式があります。

  • ローカルインターフェースは、ローカルクライアントとローカルクライアントが接続するサーバーとの間の SASL コントラクトによって保護されます。このセキュリティーメカニズムは、ローカルファイルシステムにアクセスするクライアントの機能に基づきます。ローカルシステムへアクセスできるとクライアントによるユーザーの追加が可能で、他のセキュリティーメカニズムを無効にするよう設定を変更できるからです。これにより、ファイルシステムへ物理的にアクセスできると、他のセキュリティーメカニズムが不要になるという原則が厳守されます。このメカニズムは 4 つの手順で実現されます。

    注記

    HTTP を使用してローカルホストへ接続する場合でも、HTTP のアクセスはリモートと見なされます。
    1. ローカル SASL メカニズムを用いて認証する要求が含まれるメッセージをクライアントがサーバーに送信します。
    2. サーバーはワンタイムトークンを生成し、固有のファイルに書き込み、ファイルのフルパスが含まれるメッセージをクライアントへ送信します。
    3. クライアントはファイルよりトークンを読み取り、サーバーへ送信し、ファイルシステムへローカルアクセスできるかを検証します。
    4. サーバーはトークンを検証し、ファイルを削除します。
  • ローカル HTTP クライアントを含むリモートクライアントはレルムベースのセキュリティーを使用します。管理インターフェースを使用して JBoss Enterprise Application Platform 6 をリモートで設定するパーミッションを持つデフォルトのレルムは ManagementRealm です。このレルム (またはユーザーが作成したレルム) にユーザーを追加できるスクリプトが提供されます。ユーザーの追加の詳細については、JBoss Enterprise Application Platform 6 のインストールガイドの章「Getting Started」を参照してください。ユーザーごとに、ユーザー名、ハッシュ化されたパスワード、およびレルムがファイルに格納されます。JBoss Enterprise Application Platform 6 が管理対象ドメインまたはスタンドアロンサーバーとして設定されている場合、ファイルは別の場所に存在します。
    管理対象ドメイン
    EAP_HOME/domain/configuration/mgmt-users.properties
    スタンドアロンサーバー
    EAP_HOME/standalone/configuration/mgmt-users.properties
    mgmt-users.properties の内容はマスクされていますが、機密ファイルとして取り扱うようにしてください。ファイルモードを、ファイル所有者による読み書きアクセスのみが許可される 600 に設定することが推奨されます。

第8章 JBoss Enterprise Application Platform 6 のアンインストール

8.1. JBoss Enterprise Application Platform 6 のアンインストール

タスクの概要

JBoss Enterprise Application Server 6 をアンインストールする手順は、インストールされた方法によって異なります。

8.2. Zip インストールから JBoss Enterprise Application Platform 6 をアンインストール

  1. サーバーにログインします。

    JBoss Enterprise Application Platform 6 インストールディレクトリーへの書き込みアクセス権を持つユーザーとしてサーバーにログインします。
  2. インストールディレクトリーを削除します。

    Zip インストール方法を使用する場合、JBoss Enterprise Application Platform 6 は単一のディレクトリーにインストールされます。JBoss Enterprise Application Platform 6 をアンインストールするには、このインストールディレクトリーを削除します。
  3. オプション: 作成したすべてのインストールスクリプトを削除します。

    コンピューターにインストールされている JBoss Enterprise Application Platform 6 に依存する初期化スクリプトまたは他のスクリプトを作成した場合は、これらを削除します。
  4. オプション: Microsoft Windows: サービスから JBoss Enterprise Application Platform 6 を削除します。

    JBoss Enterprise Application Platform 6 サービスを削除するには、管理ユーザーとしてコマンドプロンプトで sc delete "JBEAP6SVC" を実行します。
結果

JBoss Enterprise Application Platform 6 がサーバーからアンインストールされます。

8.3. グラフィカルインストールからの JBoss Enterprise Application Platform 6 のアンインストール

  1. サーバーの EAP_HOME/Uninstaller/ ディレクトリーに移動します。

    JBoss Enterprise Application Platform 6 のインストール中に、EAP_HOME/Uninstaller/ という名前のディレクトリーが作成されます。このディレクトリーには、uninstaller.jar という名前のファイルが含まれます。
  2. java -jar uninstaller.jar コマンドを実行します。

    このコマンドを実行すると、JBoss Enterprise Application Platform 6 がアンインストールされます。
結果

JBoss Enterprise Application Platform 6 がサーバーからアンインストールされます。

8.4. RPM インストールから JBoss Enterprise Application Platform 6 をアンインストール

  1. サーバーにログインします。

    JBoss Enterprise Application Platform 6 がインストールされたサーバーにログインし、root アクセスを取得します。
  2. オプション: RPM インストールで作成されたファイルおよびディレクトリーのリストを作成します。

    RPM インストールで作成されたファイルおよびディレクトリーのリストを作成するには、rpm -ql jboss-eap6 > /tmp/jbeap6.txt コマンドを実行します。この手順を実行する理由は、RPM を削除した場合に、システムからこれらのファイルおよびディレクトリーがすべて削除されないことがあるためです。これらの一部は手動で削除する必要がある場合があります。
  3. yum command コマンドを使用してパッケージを削除します。

    YUM groupremove コマンドを使用して jboss-eap6 グループを削除します。
    yum groupremove jboss-eap6
  4. オプション: yum groupremove コマンドにより削除されなかったファイルまたはディレクトリーを確認し、削除します。

    上記の rpm -ql コマンドで作成されたファイルおよびディレクトリーのリストを確認します。自動的に削除されなかったすべてのファイルおよびディレクトリーを削除します。
結果

JBoss Enterprise Application Platform 6 がサーバーからアンインストールされます。

付録A JBoss Enterprise Application Platform 6 RPM パッケージ

A.1. RPM パッケージリストと依存関係

JBoss Enterprise Application Platform 6 は、YUM パッケージグループ JBoss EAP 6 を使用して Red Hat Enterprise Linux 6 上にインストールされます。このグループは以下のパッケージから構成されます。
  • jbossas-appclient
  • jbossas-bundles
  • jbossas-core
  • jbossas-domain
  • jbossas-hornetq-native
  • jbossas-jbossweb-native
  • jbossas-modules-eap
  • jbossas-product-eap
  • jbossas-standalone
  • jbossas-welcome-content-eap

付録B 改訂履歴

改訂履歴
改訂 0.1-1.4002013-10-31Rüdiger Landmann
Rebuild with publican 4.0.0
改訂 0.1-1Tue Dec 18 2012 Tom Wells
JBoss Enterprise Application Platform 6.0.1 Installation Guide, Japanese translation.
改訂 0.0-4Mon Dec 17 2012 Tom Wells
Updated translation including upgrade information for JBoss Enterprise Application Platform 6.0.1.
改訂 0.0-3Fri Dec 14 2012 Tom Wells
Updated translation. Includes corrected text and additional topic translation.
改訂 0.0-2Wed Dec 12 2012 Tom Wells
Updated JBoss Enterprise Application Platform 6 Japanese translation.
改訂 0.0-1Fri Nov 23 2012 Tom Wells
Initial Japanese translation of the JBoss Enterprise Application Platform 6 Installation Guide.

法律上の通知

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