4.8. SSL コネクターリファレンス
JBoss Web コネクターには、次の SSL 設定属性を含めることができます。提供された CLI コマンドは、プロファイル
default
を使用した管理対象ドメイン向けに設計されています。プロファイル名を、管理対象ドメインに対して設定する名前に変更するか、コマンドの /profile=default
部分を省略します (スタンドアロンサーバーの場合)。
表4.4 SSL コネクター属性
属性 | 説明 | CLI コマンド |
---|---|---|
name |
SSL コネクターの表示名。
|
属性
name は読み取り専用です。
|
verify-client |
HTTP/HTTPS コネクターまたはネイティブ APR コネクターが使用されるかによって、
verify-client の可能な値は異なります。
HTTP/HTTPS コネクター
可能な値は ネイティブ APR コネクター
可能な値は |
最初のコマンド例は HTTPS コネクターを使用します。
/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=verify-client,value=want)
2 つ目のコマンド例は APR コネクターを使用します。
/profile=default/subsystem=web/connector=APR/ssl=configuration/:write-attribute(name=verify-client,value=require) |
verify-depth |
クライアントが有効な証明を持たないと判断するまでにチェックされる中間証明書発行者の最大数。デフォルト値は
10 です。
|
/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=verify-depth,value=10) |
certificate-key-file |
署名済みサーバー証明書が格納されるキーストアの完全ファイルパスおよびファイル名。JSSE 暗号化の場合、この証明書ファイルが唯一のファイルになり、OpenSSL は複数のファイルを使用します。デフォルト値は JBoss EAP 6 を実行しているユーザーのホームディレクトリー内にある
.keystore ファイルになります。keystoreType がファイルを使用しない場合は、パラメーターを空の文字列に設定します。
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/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=certificate-key-file,value=../domain/configuration/server.keystore) |
certificate-file |
OpenSSL 暗号化を使用する場合は、このパラメーターの値を、サーバー証明書を含むファイルに対するパスに設定します。
|
/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=certificate-file,value=server.crt) |
password |
トラストストアおよびキーストアのパスワード。以下の例では、PASSWORD を実際のパスワードに置き換えます。
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/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=password,value=PASSWORD) |
protocol |
使用する SSL プロトコルのバージョン。サポートされる値は基礎の SSL 実装 (JSSE または OpenSSL) によって異なります。Java SSE のドキュメントを参照してください。
また、プロトコルの組み合わせをコンマで区切って指定することもできます (例: TLSv1, TLSv1.1,TLSv1.2)。
警告
Red Hat は、影響するすべてのパッケージで TLSv1.1 または TLSv1.2 を利用するために SSL を明示的に無効化することを推奨しています。
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/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=protocol,value=ALL) /profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=protocol,value="TLSv1, TLSv1.1,TLSv1.2") |
cipher-suite |
許可される暗号のリスト。JSSE の構文ではカンマ区切りのリストを使用する必要があります。OpenSSL の構文ではコロン区切りのリストを使用する必要があります。必ず 1 つの構文のみを使用してください。
デフォルトは
HIGH:!aNULL:!eNULL:!EXPORT:!DES:!RC4:!MD5 です。
例では可能な暗号が 2 つのみですが、実際にはこれ以上の暗号を使用することになります。
重要
弱い暗号を使用するとセキュリティーリスクが増大します。NIST が推奨する暗号化スイートは http://www.nist.gov/manuscript-publication-search.cfm?pub_id=915295 を参照してください。
使用可能な OpenSSL の暗号のリストは https://www.openssl.org/docs/apps/ciphers.html#CIPHER_STRINGS を参照してください。
@SECLEVEL 、SUITEB128 、SUITEB128ONLY 、および SUITEB192 はサポートされないことに注意してください。
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/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=cipher-suite, value="TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA,TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA") |
key-alias |
キーストア内のサーバー証明書に使用されるエイリアス。以下の例では、KEY_ALIAS を実際の証明書のエイリアスに置き換えます。
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/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=key-alias,value=KEY_ALIAS) |
truststore-type |
トラストストアのタイプ。
PKCS12 や Java の標準 JKS など、さまざまなタイプのトラストストアが使用可能です。
|
/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=truststore-type,value=jks) |
keystore-type |
キーストアのタイプ。
PKCS12 や Java の標準 JKS など、さまざまなタイプのキーストアが使用可能です。
|
/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=keystore-type,value=jks) |
ca-certificate-file |
CA 証明書が含まれるファイル。JSSE の場合、これは
truststoreFile であり、キーストアと同じパスワードを使用します。クライアント証明書を検証するには、ca-certificate-file ファイルが使用されます。
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/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=certificate-file,value=ca.crt) |
ca-certificate-password | ca-certificate-file の証明書パスワード。以下の例では、MASKED_PASSWORD を実際のマスクされたパスワードに置き換えます。
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/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=ca-certificate-password,value=MASKED_PASSWORD) |
ca-revocation-url |
呼び出しリストが含まれるファイルまたは URL。JSSE の場合は、
crlFile を参照し、SSL の場合は、SSLCARevocationFile を参照します。
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/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=ca-revocation-url,value=ca.crl) |
session-cache-size |
SSLSession キャッシュのサイズ。この属性は、JSSE コネクターへのみ適用されます。デフォルト値は
0 で、無制限のキャッシュサイズが指定されます。
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/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=session-cache-size,value=100) |
session-timeout |
キャッシュされた SSLSession が期限切れになるまでの秒数。この属性は JSSE コネクターへのみ適用されます。デフォルト値は
86400 秒 (24 時間) です。
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/profile=default/subsystem=web/connector=HTTPS/ssl=configuration/:write-attribute(name=session-timeout,value=43200) |