9.4.2. パッチ管理システムを使用した Zip 形式パッチのインストール
概要
zip 形式のパッチは、管理 CLI または管理コンソールから JBoss EAP 6 パッチ管理システムを使用してインストールできます。
重要
パッチ管理システムは、JBoss EAP 6.2 で追加された機能です。JBoss EAP 6.2 よりも前のバージョンでは、zip 形式のパッチをインストールするプロセスが異なります。該当するバージョンのドキュメンテーション (https://access.redhat.com/site/documentation/) を参照してください。
要件
- Red Hat カスタマーポータルへの有効なアクセスおよびサブスクリプション。
- zip 形式でインストールされた JBoss 製品の現在のサブスクリプション。
- JBoss EAP 6 サーバーを更新するには、管理 CLI または管理コンソールにアクセスします。『管理設定ガイド』の「管理 CLI の起動」または「管理コンソールへログイン」を参照してください。
警告
パッチをインストールする前に、JBoss 製品とカスタマイズされた設定ファイルをすべてバックアップする必要があります。
手順9.2 管理 CLI を使用して zip パッチを JBoss EAP 6 サーバーインスタンスに適用する
- カスタマーポータル ( https://access.redhat.com/downloads/) からパッチ zip ファイルをダウンロードします。
- 管理 CLI から、以下のコマンドでパッチファイルへの適切なパスを指定してパッチを適用します。
[standalone@localhost:9999 /]
patch apply /path/to/downloaded-patch.zip
パッチを適用するときに競合が発生した場合、patch
ツールは警告を発します。コマンドを再実行して競合を解決する場合に利用可能なpatch
コマンドのスイッチについては、「パッチ管理システム」を参照してください。 - 以下のコマンドを実行して、パッチを適用するために JBoss EAP 6 サーバーを再起動します。
[standalone@localhost:9999 /]
shutdown --restart=true
手順9.3 管理コンソールを使用して zip パッチを JBoss EAP 6 サーバーインスタンスに適用する
- カスタマーポータル ( https://access.redhat.com/downloads/) からパッチ zip ファイルをダウンロードします。
- 管理コンソールで以下の操作を行います。
- スタンドアロンサーバーの場合: 画面の上部にある Runtime (ランタイム) タブをクリックし、次に Patch Management (パッチ管理) をクリックします。
- 管理ドメインの場合: 画面の上部にある Domain (ドメイン) タブをクリックし、Host (ホスト) ドロップダウンメニューからパッチを適用するホストを選択して、Patch Management (パッチ管理) をクリックします。
- Apply a New Patch (新規パッチの適用) をクリックします。
- 管理ドメインホストにパッチを適用する場合は、次の画面でホストのサーバーをシャットダウンするかどうかを選択し、Next (次へ) をクリックします。
- Browse (参照) ボタンをクリックし、適用するダウンロード済みパッチを選択して、Next (次へ) をクリックします。
- パッチを適用する場合に競合がある場合は、警告が表示されます。View error details (エラー詳細の表示) をクリックして競合の詳細を表示します。競合がある場合は、操作をキャンセルするか、Override all conflicts (すべての競合のオーバーライド) チェックボックスを選択します。競合をオーバーライドすると、すべてのユーザーの変更がパッチの内容によって上書きされます。
- パッチが正常に適用されたら、パッチを有効にするために JBoss EAP 6 サーバーを再起動するかどうかを選択し、Finish (完了) をクリックします。
結果
JBoss EAP 6 サーバーインスタンスに、最新のパッチが適用されます。