第4章 ネットワークトラフィックの暗号化
4.1. JBoss EAP 6 が使用するネットワークインターフェースの指定
概要
サービスを必要とするクライアントにのみアクセスできるようサービスを分離すると、ネットワークのセキュリティーが強化されます。JBoss EAP 6 には、デフォルト設定の 2 つのインターフェースが含まれ、どちらもデフォルトで IP アドレス 127.0.0.1
または localhost
にバインドされます。インターフェースの 1 つは management
と呼ばれ、管理コンソール、CLI、および API によって使用されます。他のインターフェースは public
と呼ばれ、アプリケーションをデプロイするために使用されます。これらのインターフェースは、特別なものではありませんが、作業を始める土台として提供されます。
management
インターフェースはデフォルトでポート 9990
および 9999
を使用し、public
インターフェースはポート 8080
または 8443
(HTTPS を使用する場合) を使用します。
管理インターフェース、パブリックインターフェース、またはその両方の IP アドレスを変更できます。
警告
リモートホストからアクセス可能な他のネットワークインターフェースに管理インターフェースを公開する場合は、セキュリティーの問題に注意してください。ほとんどの場合、管理インターフェースにリモートアクセスを提供することはお勧めしません。
JBoss EAP 6 を停止します。
オペレーティングシステムに適切な方法で割り込みを送信して JBoss EAP 6 を停止します。JBoss EAP 6 をフォアグラウンドアプリケーションとして実行している場合、通常は Ctrl+C を押してこれを行います。バインドアドレスを指定して JBoss EAP 6 を再起動します。
-b
コマンドラインスイッチを使用して、特定のインターフェースで JBoss EAP 6 を起動します。例4.1 パブリックインターフェースの指定
EAP_HOME/bin/domain.sh -b 10.1.1.1
例4.2 管理インターフェースの指定
EAP_HOME/bin/domain.sh -bmanagement=10.1.1.1
例4.3 各インターフェースへの異なるアドレスの指定
EAP_HOME/bin/domain.sh -bmanagement=127.0.0.1 -b 10.1.1.1
例4.4 すべてのネットワークインターフェースへのパブリックインターフェースのバインド
EAP_HOME/bin/domain.sh -b 0.0.0.0
XML 設定ファイルを直接編集してデフォルトのバインドアドレスを変更できますが、これを行うと
-b
コマンドラインスイッチを使用してランタイム時に IP アドレスを指定できなくなるため、お勧めしません。この作業を行う場合は、XML ファイルを編集する前に JBoss EAP 6 を完全に停止する必要があります。