4.9.2. 1JBoss EAP 6 を Red Hat Enterprise Linux でサービスとして設定する (Zip、インストーラー)
要件
- Zip インストール、グラフィカルインストーラー、またはテキストベースインストーラーを使用して JBoss EAP 6 をインストールする必要があります。
- サーバーに管理者権限が必要です。
概要
zip、テキスト、またはグラフィカルの方法を使用してインストールを行った場合は、次の手順を用いて JBoss EAP 6 を Red Hat Enterprise Linux のサービスとしてインストールします。このプロセスは RHN (RPM) の方法を使用してインストールを行った場合は適用されません。
手順4.17 サービスをセットアップする
注記
以下の手順は、JBoss EAP 6 をスタンドアロンモードでサービスとして実行することを示しています。JBoss EAP 6 をドメインモードでサービスとして実行するには、同じ手順を使用し、
jboss-as-standalone.sh
を jboss-as-domain.sh
に置き換えます。
起動スクリプトおよび設定ファイルを見つけます。
起動スクリプトと、関連する設定ファイルは、EAP_HOME/bin/init.d/
ディレクリーに存在します。設定ファイルjboss-as.conf
を開き、編集します。jboss-as.conf
ファイルの起動オプションをカスタマイズします。jboss-as.conf
ファイル内に複数のオプションがあります。最低でも、JBOSS_HOME
およびJBOSS_USER
変数に適切な値を指定してください。これらの変数がない場合は追加してください。システムディレクトリーにファイルをコピーします。
- 変更した設定ファイルを
/etc/jboss-as
ディレクトリーにコピーします。[user@host init.d]$
sudo mkdir /etc/jboss-as
[user@host init.d]$
sudo cp jboss-as.conf /etc/jboss-as/
- 起動スクリプトを
/etc/init.d
ディレクトリーにコピーします。[user@host init.d]$
sudo cp jboss-as-standalone.sh /etc/init.d
起動スクリプトをサービスとして追加します。
chkconfig
サービス管理コマンドを使用して、新しいjboss-as-standalone.sh
サービスを自動的に起動されるサービスのリストに追加します。[user@host init.d]$
sudo chkconfig --add jboss-as-standalone.sh
サービスを起動します。
Red Hat Enterprise Linux の以下のいずれかのコマンドを使用して、サービスが正しくインストールされていることをテストします。- Red Hat Enterprise Linux 5 および 6 の場合:
[user@host bin]$
sudo service jboss-as-standalone.sh start
- Red Hat Enterprise Linux 7 の場合:
[user@host bin]$
sudo service jboss-as-standalone start
すべて適切にインストールされている場合は、緑色の [OK] が表示されるはずです。エラーが発生した場合、エラーログを確認し、設定ファイルに正しいパスが指定されていることを確認します。注記
Red Hat Enterprise Linux 7 の場合は、緑色の [OK] が表示されません。サーバーの再起動時にサービスが自動的に起動されるようにします。
サーバーの再起動時に自動的に起動されるサービスのリストにサービスを追加するには、以下のコマンドを発行します。[user@host init.d]$
sudo chkconfig jboss-as-standalone.sh on
結果
JBoss EAP 6 は、Red Hat Enterprise Linux がデフォルトのランレベルに到達したときに自動的に起動し、オペレーティングシステムでシャットダウンルーチンが完了した時に自動的に終了します。
手順4.18 Red Hat Enterprise Linux から JBoss EAP 6 サービスをアンイストールする
- サービスが実行中の場合は、最初にターミナルを開き、
stop
コマンドをサービスの名前で実行してサービスを停止します。sudo service jboss-as-standalone.sh stop
ターミナルで、サービスのリストから EAP を削除します。sudo chkconfig --del jboss-as-standalone.sh
ターミナルで、サービス起動スクリプト/etc/init.d/jboss-as-standalone.sh
(ドメインの場合は/etc/init.d/jboss-as-domain.sh
) を削除します。警告
/etc/jboss-as
は標準的なディレクトリーではありません。このコマンドは、/etc/jboss-as
にjboss-as.conf
以外のファイルがない場合にのみ使用します。sudo rm -rf /etc/jboss-as/
他のタスクで/etc/jboss-as
ディレクトリーを使用している場合は、次のコマンドを使用します。sudo rm /etc/jboss-as/jboss-as.conf
結果
JBoss EAP 6 サービスがサーバーからアンインストールされます。