3.5.8. 管理 CLI での操作およびコマンドの使用
手順3.9 要求の作成、設定、および実行
操作要求の構築
操作要求では、管理モデルとの低レベルの対話が可能です。この場合、サーバー設定を制御された方法で編集できます。操作要求は、以下の 3 つの部分から構成されます。- スラッシュ (
/
) で始まるアドレス。 - コロン (
:
) で始まる操作名。 - 丸かっこ「
()
」で囲まれたパラメーターのオプションセット。
アドレスの特定
設定はアドレス指定可能なリソースの階層ツリーとして表されます。各リソースノードは、異なる操作セットを提供します。アドレスは、操作を実行するリソースノードを指定します。アドレスでは以下の構文を使用します。/node-type=node-name
- node-type は、リソースノードタイプです。これは、設定 XML の要素名に対してマッピングされます。
- node-name はリソースノード名です。これは、設定 XML の要素の
name
属性に対してマッピングされます。 - スラッシュ (
/
) を使用してリソースツリーの各レベルを区切ります。
設定 XML ファイルを参照して必要なアドレスを決定します。EAP_HOME/standalone/configuration/standalone.xml
ファイルはスタンドアロンサーバーの設定を保持し、EAP_HOME/domain/configuration/domain.xml
ファイルとEAP_HOME/domain/configuration/host.xml
ファイルは管理対象ドメインの設定を保持します。例3.3 操作アドレスの例
ロギングサブシステムで操作を実行するには、操作要求に以下のアドレスを使用します。/subsystem=logging
Java データソースに対して操作を実行するには、操作要求に以下のアドレスを使用します。/subsystem=datasources/data-source=java
操作の特定
リソースノードのタイプによって操作は異なります。操作では以下の構文を使用します。:operation-name
- operation-name は、要求する操作の名前です。
利用可能な操作をリストするために、スタンドアロンサーバーの任意のリソースアドレスでread-operation-names
操作を使用します。例3.4 利用可能な操作
ロギングサブシステムのすべての利用可能な操作をリストするために、スタンドアロンサーバーの以下の要求を入力します。[standalone@localhost:9999 /] /subsystem=logging:read-operation-names { "outcome" => "success", "result" => [ "add", "read-attribute", "read-children-names", "read-children-resources", "read-children-types", "read-operation-description", "read-operation-names", "read-resource", "read-resource-description", "remove", "undefine-attribute", "whoami", "write-attribute" ] }
パラメーターの決定
各操作では異なるパラメーターが必要な場合があります。パラメーターは以下の構文を使用します。(parameter-name=parameter-value)
- parameter-name は、パラメーターの名前です。
- parameter-value は、パラメーターの値です。
- 複数のパラメーターは、カンマ (
,
) で区切られます。
必要なパラメーターを決定するには、リソースノードで操作名をパラメーターとして渡し、read-operation-description
コマンドを実行します。詳細については、例3.5「操作パラメーターの決定」 を参照してください。例3.5 操作パラメーターの決定
ロギングサブシステムでread-children-types
操作に必須のパラメーターを決定するには、以下のようにread-operation-description
コマンドを入力します。[standalone@localhost:9999 /] /subsystem=logging:read-operation-description(name=read-children-types) { "outcome" => "success", "result" => { "operation-name" => "read-children-types", "description" => "Gets the type names of all the children under the selected resource", "reply-properties" => { "type" => LIST, "description" => "The children types", "value-type" => STRING }, "read-only" => true } }
完全操作要求の入力
アドレス、操作、およびパラメーターが決定されたら、完全操作要求を入力します。例3.6 操作要求の例
[standalone@localhost:9999 /]
/subsystem=web/connector=http:read-resource(recursive=true)
結果
管理インターフェースは、サーバー設定の操作要求を実行します。