1.9. サーバーグループ

サーバーグループとは、1 つのグループとして管理および設定される複数のサーバーインスタンスのことです。管理対象ドメインでは、各アプリケーションサーバーインスタンスは唯一のメンバーである場合でも 1 つのサーバーグループに属します。グループのサーバーインスタンスは同じプロファイル設定とデプロイされたコンテンツを共有します。
ドメインコントローラーとホストコントローラーは、ドメインにある各サーバーグループのすべてのインスタンスに標準設定を強制します。
ドメインは複数のサーバーグループで構成されます。異なるサーバーグループを異なるプロファイルやデプロイメントで設定できます。たとえば、ドメインは異なるサービスを提供する異なるサーバー層で設定できます。
異なるサーバーグループが同じプロファイルやデプロイメントを持つこともできます。これにより、最初のサーバーグループでアプリケーションがアップグレードされた後に 2 つ目のサーバーグループでアプリケーションがアップデートされるアプリケーションのローリングアップグレードが可能になり、サービスの完全停止を防ぎます。
以下はサーバーグループ定義の例になります。
<server-group name="main-server-group" profile="default">
 <socket-binding-group ref="standard-sockets"/>
  <deployments>
   <deployment name="foo.war_v1" runtime-name="foo.war"/>
   <deployment name="bar.ear" runtime-name="bar.ear"/>
  </deployments>
</server-group>
サーバーグループに含まれる必須の属性は次のとおりです。
  • name: サーバーグループの名前。
  • profile: サーバーグループのプロファイル名。
  • socket-binding-group: グループのサーバーに対して使用されるデフォルトのソケットバインディンググループ。この名前は host.xml でサーバーごとに上書きできます。しかし、すべてのサーバーグループの必須要素であるため、この要素がないとドメインが起動できません。
サーバーグループに含まれる任意の属性は次のとおりです。
  • deployments: グループのサーバー上にデプロイするデプロイメントコンテンツ。
  • system-properties: グループのサーバーに設定するシステムプロパティー。
  • jvm: グループの全サーバーに対するデフォルトの JVM 設定。ホストコントローラーはこれらの設定を host.xml の他の設定とマージし、サーバーの JVM を開始するために使用される設定を作成します。