11.9.9.8. スコープ指定ロール
スコープ指定ロールは、指定された 1 つ以上のサーバーグループまたはホストに対してのみ、1 つの標準ロールのパーミッションを付与するユーザー定義のロールです。スコープ指定ロールにより、必要なサーバーグループやホストのみに限定されるパーミッションを管理ユーザーに付与できます。
Administrator または SuperUser ロールが割り当てされたユーザーがスコープ指定ロールを作成できます。
スコープ指定ロールは 5 つの特性によって定義されます。
- 一意名。
- ベースになる標準ロール。
- サーバーグループまたはホストへ適用されるかどうか。
- スコープ指定ロールが制限されるサーバーグループまたはホストのリスト。
- すべてのユーザーが自動的に含まれるかどうか。デフォルトは false です。
スコープ指定ロールの作成後、標準ロールと同様にユーザーやグループへ割り当てできます。
スコープ指定ロールを作成しても、新しいパーミッションは定義できません。スコープ指定ロールは、既存ロールのパーミッションを制限されたスコープで適用するために使用されます。たとえば、単一のサーバーグループに制限される Deployer ロールを基にスコープ指定ロールを作成できます。
ロールは、ホストとサーバーグループの 2 つのスコープのみに限定されます。
- ホストスコープ指定ロール
- ホストスコープ指定されたロールは、そのロールのパーミッションを 1 つ以上のホストに制限します。これにより、関連する
/host=*/
リソースツリーにアクセスできますが、他のホスト固有のリソースは表示されません。 - サーバーグループスコープ指定ロール
- サーバーグループスコープ指定のロールは、そのロールのパーミッションを 1 つ以上のサーバーグループに制限します。さらに、ロールパーミッションは、指定されたサーバーグループに関連するプロファイル、ソケットバインディンググループ、サーバー設定、およびサーバーリソースにも適用されます。サーバーグループに論理的に関連しないリソース内のサブリソースは、ユーザーに対して表示されません。
ホストおよびサーバーグループスコープ指定ロールは、その他の管理対象ドメイン設定に対して Monitor ロールのパーミッションを持ちます。