11.10.3. JBoss EAP 6 により使用されるネットワークポート

JBoss EAP 6 のデフォルト設定で使用されるポートは、次の複数の要因によって異なります。
  • サーバーグループがデフォルトのソケットバインディンググループのいずれかを使用するか、またはカスタムグループを使用するかどうか。
  • 個別デプロイメントの要件。

注記

数値ポートオフセットは、同じ物理サーバーで複数のサーバーを実行する場合にポートの競合を緩和するために設定できます。サーバーが数値のポートオフセットを使用する場合は、サーバーグループのソケットバインディンググループに対するデフォルトのポート番号にオフセットを追加します。たとえば、ソケットバインディンググループの HTTP ポートが 8080 で、サーバーは 100 のポートオフセットを使用する場合、その HTTP ポートは 8180 になります。
特に指定がない限り、ポートは TCP プロトコルを使用します。

デフォルトのソケットバインディンググループ

  • full-ha-sockets
  • full-sockets
  • ha-sockets
  • standard-sockets

表11.8 デフォルトのソケットバインディングの参照

名前ポートマルチキャストポート説明full-ha-socketsfull-socketsha-socketstandard-socket
ajp8009 Apache JServ プロトコル。HTTP クラスタリングおよび負荷分散に使用します。
http8080 デプロイされた Web アプリケーションのデフォルトポート。
https8443 デプロイされた Web アプリケーションとクライアント間の SSL 暗号化接続。
jacorb3528 JTS トランザクションおよび他の ORB 依存サービス用の CORBA サービス。××
jacorb-ssl3529 SSL 暗号化 CORBA サービス。××
jgroups-diagnostics 7500マルチキャスト。HA クラスターでのピアの検出に使用されます。管理インターフェースを使用しても設定できません。××
jgroups-mping 45700マルチキャスト。HA クラスターでの初期メンバーシップの検出に使用されます。××
jgroups-tcp7600 TCP を使用した、HA クラスター内でのユニキャストピア検出。××
jgroups-tcp-fd57600 TCP を介した HA 障害検出に使用されます。××
jgroups-udp5520045688UDP を使用した、HA クラスター内でのマルチキャストピア検出。××
jgroups-udp-fd54200 UDP を介した HA 障害検出に使用されます。××
messaging5445 JMS サービス。××
messaging-group HornetQ JMS ブロードキャストと検出グループにより参照されます。××
messaging-throughput5455 JMS Remoting により使用されます。××
mod_cluster 23364JBoss EAP 6 と HTTP ロードバランサー間の通信に対するマルチキャストポート。××
osgi-http8090 OSGi サブシステムを使用する内部コンポーネントにより使用されます。管理インターフェースを使用して設定できません。
remoting4447 リモート EJB の呼び出しに使用されます。
txn-recovery-environment4712 JTA トランザクションリカバリーマネージャー。
txn-status-manager4713 JTA / JTS トランザクションマネージャー。
管理ポート

ソケットバインディンググループの他に、各ホストコントローラーによって 2 つのポートが管理目的で開かれます。

  • 9990 - Web 管理コンソールポート
  • 9999 - 管理コンソールと管理 API によって使用されるポート
さらに、管理コンソールに対して HTTPS が有効になっている場合、9443 もデフォルトポートとして開かれます。