10.8. デプロイメント記述子の上書き

EAP 6.1.x には、デプロイメント記述子、JAR、クラス、JSP ページー、およびその他のファイルを起動時に上書きできる新機能が含まれています。デプロイメントオーバーレイは、アーカイブで上書きされなければならないファイルのルールセットを表します。また、上書きされるファイルの代わりに使用する必要がある新しいファイルへのリンクも提供します。上書きされたファイルがデプロイメントアーカイブにない場合、デプロイメントへ戻されます。

手順10.17 管理 CLI を使用したデプロイメント記述子の上書き

次の手順は、app.war というデプロイされたアプリケーションが存在し、このアプリケーションの WEB-INF/web.xml ファイルを /home/user/web.xml にある別の web.xml で上書きすることを前提とします。
  1. デプロイメントオーバーレイを追加し、そこにコンテンツを追加します。これを行う方法は 2 つあります。
    • DMR ツリーの使用

      1. /deployment-overlay=myoverlay:add
      2. /deployment-overlay=myoverlay/content=WEB-INF\/web.xml:add(content={url=file:///home/user/web.xml})
        また、2 番目のステートメントを使用してコンテンツルールを追加できます。
    • 便利なメソッドの使用

      deployment-overlay add --name=myoverlay --content=WEB-INF/web.xml=/home/user/web.xml
  2. オーバーレイをデプロイメントアーカイブへリンクします。これには、以下の 2 つの方法があります。
    • DMR ツリーの使用

      /deployment-overlay=myoverlay/deployment=app.war:add
    • 便利なメソッドの使用

      deployment-overlay link --name=myoverlay --deployments=app.war
      複数のアーカイブ名を指定するには、コンマで区切ります。
    デプロイメントアーカイブ名がサーバー上に存在する必要がないことに注意してください。名前は指定しますが、まだこの段階では実際のデプロイメントへはリンクしません。
  3. アプリケーションの再デプロイ

    /deployment=app.war:redeploy