7.4. カスタムモジュールの作成
次の手順では、JBoss EAP サーバー上で実行されているすべてのアプリケーションがプロパティーファイルやその他のリソースを使用できるようにするために、カスタムモジュールを作成する方法について説明します。
手順7.2 カスタムモジュールの作成
module/
ディレクトリー構造を作成し、ファイルを追加します。EAP_HOME/module
ディレクトリー下にディレクトリー構造を作成し、ファイルや JAR が含まれるようにします。例は次のとおりです。$ cd EAP_HOME/modules/
$ mkdir -p myorg-conf/main/properties
- 作成した
EAP_HOME/modules/myorg-conf/main/properties/
ディレクトリーにプロパティーファイルを移動します。 - 次の XML が含まれる
module.xml
ファイルをEAP_HOME/modules/myorg-conf/main/
ディレクトリーに作成します。<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="myorg-conf"> <resources> <resource-root path="properties"/> </resources> </module>
- サーバー設定ファイルの
ee
サブシステムを編集します。JBoss CLI を使用するか、手作業でファイルを編集します。- 次の手順に従って JBoss CLI を使用し、サーバー設定ファイルを編集します。
- サーバーを起動し、管理 CLI へ接続します。
- Linux の場合は、コマンドラインで以下を入力します。
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect
- Windows の場合は、コマンドラインで以下を入力します。
C:\>EAP_HOME\bin\jboss-cli.bat --connect
次の応答が表示されるはずです。Connected to standalone controller at localhost:9999
ee
サブシステムにmyorg-conf
<global-modules> 要素を作成するには、コマンドラインで以下を入力します。/subsystem=ee:write-attribute(name=global-modules, value=[{"name"=>"myorg-conf","slot"=>"main"}])
次の結果が表示されるはずです。{"outcome" => "success"}
- サーバー設定ファイルを手作業で編集する場合は、次の手順に従ってください。
- サーバーを停止し、テキストエディターでサーバー設定ファイルを開きます。スタンドアロンサーバーを実行している場合は、
EAP_HOME/standalone/configuration/standalone.xml
ファイルになります。管理対象ドメインを実行している場合は、EAP_HOME/domain/configuration/domain.xml
ファイルになります。 ee
サブシステムを見つけ、myorg-conf
のグローバルモジュールを追加します。以下は、myorg-conf
要素が含まれるように編集されたee
サブシステム要素の例になります。<subsystem xmlns="urn:jboss:domain:ee:1.0" > <global-modules> <module name="myorg-conf" slot="main" /> </global-modules> </subsystem>
my.properties
という名前のファイルを正しいモジュールの場所にコピーした場合は、以下のようなコードを使用してプロパティーファイルをロードできるようになります。Thread.currentThread().getContextClassLoader().getResource("my.properties");