10.7. JBoss EAP 6 にデプロイされたアプリケーションの順序制御
JBoss EAP 6 では、サーバー起動時にアプリケーションがデプロイされる順序を細かく制御できます。複数の ear ファイルに存在するアプリケーションのデプロイメント順序を徹底することが可能で、再起動後の順序を永続化することも可能です。
手順10.15 EAP 6.0.X におけるデプロイメント順序の制御
- サーバーの起動または停止時に、順番にアプリケーションをデプロイおよびアンデプロイする CLI スクリプトを作成します。
- CLI はバッチモードの概念をサポートします。バッチモードでは、コマンドや操作をグループ化でき、グループ化したコマンドや操作をアトミックユニットとして一緒に実行できます。1 つ以上のコマンドや操作が失敗すると、正常に実行された他のコマンドや操作はロールバックされます。
手順10.16 EAP 6.1.X 以降におけるデプロイメント順序の制御
Inter Deployment Dependencies (デプロイメント間依存関係) と呼ばれる EAP 6.1.X 以降の新機能を使用すると、トップレベルのデプロイメント間の依存関係を宣言できます。
jboss-all.xml
ファイルがない場合は、app.ear/META-INF
フォルダーに作成します。app.ear
はアプリケーションアーカイブで、このアーカイブの前にデプロイされる他のアプリケーションアーカイブに依存します。- 次のように、このファイルに
jboss-deployment-dependencies
エントリーを作成します。下記では、framework.ear
は依存されるアプリケーションアーカイブで、app.ear
アプリケーションアーカイブの前にデプロイする必要があります。<jboss umlns="urn:jboss:1.0"> <jboss-deployment-dependencies xmlns="urn:jboss:deployment-dependencies:1.0"> <dependency name="framework.ear" /> </jboss-deployment-dependencies> </jboss>