19.9.2. Oracle Solaris での NSAPI コネクターの設定
概要
NSAPI コネクターは、Oracle iPlanet Web Server 内で実行されるモジュールです。
前提条件
- サーバーが、Intel 32 ビット、Intel 64 ビット、または SPARC64 アーキテクチャーで Oracle Solaris 10 以上を実行している必要があります。
- NSAPI コネクターを除き、Intel アーキテクチャーでは Oracle iPlanet Web Server 7.0.15 以上のバージョン、SPARC アーキテクチャーでは 7.0.14 以上のバージョンがインストールおよび設定されている必要があります。
- JBoss EAP 6 は、ワーカーノードとして機能する各サーバー上でインストールおよび設定されます。「外部 Web サーバーからの要求を許可するよう JBoss EAP 6 を設定」 を参照してください。
- JBoss ネイティブコンポーネント ZIP パッケージをカスタマーサービスポータル (https://access.redhat.com) からダウンロードする必要があります。
手順19.20 NSAPI コネクターの抽出および設定
JBoss ネイティブコンポーネントパッケージを抽出します。
この手順の残りでは、ネイティブコンポーネントパッケージが EAP_HOME ディレクトリーに展開されることを前提とします。この手順の残りでは、/opt/oracle/webserver7/config/
ディレクトリーは IPLANET_CONFIG と示されます。Oracle iPlanet 設定ディレクトリーが異なる場合は、適切に手順を変更してください。サーブレットマッピングを無効にします。
IPLANET_CONFIG/default.web.xml
ファイルを開き、Built In Server Mappings
という見出しのセクションを見つけます。次の 3 つのサーブレットを XML コメント文字 (<!--
および-->
) で囲み、これらのサーブレットへのマッピングを無効にします。- default
- invoker
- jsp
以下の設定例は、無効にされたマッピングを示しています。<!-- ============== Built In Servlet Mappings =============== --> <!-- The servlet mappings for the built in servlets defined above. --> <!-- The mapping for the default servlet --> <!--servlet-mapping> <servlet-name>default</servlet-name> <url-pattern>/</url-pattern> </servlet-mapping--> <!-- The mapping for the invoker servlet --> <!--servlet-mapping> <servlet-name>invoker</servlet-name> <url-pattern>/servlet/*</url-pattern> </servlet-mapping--> <!-- The mapping for the JSP servlet --> <!--servlet-mapping> <servlet-name>jsp</servlet-name> <url-pattern>*.jsp</url-pattern> </servlet-mapping-->
ファイルを保存し、終了します。iPlanet Web Server が NSAPI コネクターモジュールをロードするよう設定します。
IPLANET_CONFIG/magnus.conf
ファイルの最後に次の行を追加し、お使いの設定に合うようファイルパスを変更します。これらの行は、nsapi_redirector.so
モジュールと、ワーカーノードとプロパティーがリストされたworkers.properties
ファイルの場所を定義します。Init fn="load-modules" funcs="jk_init,jk_service" shlib="EAP_HOME/modules/system/layers/base/native/lib/nsapi_redirector.so" shlib_flags="(global|now)" Init fn="jk_init" worker_file="IPLANET_CONFIG/connectors/workers.properties" log_level="info" log_file="IPLANET_CONFIG/connectors/nsapi.log" shm_file="IPLANET_CONFIG/connectors/tmp/jk_shm"
上記の設定は 32 ビットアーキテクチャー向けです。64 ビット Solaris を使用している場合は、文字列lib/nsapi_redirector.so
をlib64/nsapi_redirector.so
に変更します。ファイルを保存し、終了します。NSAPI コネクターを設定します。
負荷分散のない基本設定または負荷分散設定向けに NSAPI コネクターを設定できます。以下のいずれかのオプションを選択します。その後、設定が完了します。