A.2. Red Hat Enterprise Linux でのデフォルト JDK の設定
複数の Java Development Kits (JDK) を Red Hat Enterprise Linux システムにインストール可能です。このタスクでは、現在の環境で使用される JDK の指定方法を説明します。
alternatives
コマンドを使用します。
重要
このタスクは Red Hat Enterprise Linux のみが対象となります。
注記
この手順を必要としない場合もあります。Red Hat Enterprise Linux は OpenJDK 1.6 をデフォルトオプションとして使用します。OpenJDK 1.6 をデフォルトオプションとして使用し、システムが正常に動作している場合は、使用する JDK を手作業で指定する必要はありません。
前提条件
- このタスクの実行には、スーパーユーザー権限が必要です。スーパーユーザー権限を取得するには、直接ログインするか、
sudo
コマンドを使用します。
手順A.2 デフォルト JDK の設定
希望の
java
およびjavac
バイナリのパスを決定します。rpm -ql packagename |grep bin
コマンドを使い、RPM からインストールしたバイナリの場所を検索します。Red Hat Enterprise Linux 32 ビットシステムでは、java
およびjavac
バイナリのデフォルトの場所は以下のとおりです。表A.1
java
およびjavac
バイナリのデフォルトの場所JDK パス (Path) OpenJDK 1.6 /usr/lib/jvm/jre-1.6.0-openjdk/bin/java
/usr/lib/jvm/java-1.6.0-openjdk/bin/javac
Oracle JDK 1.6 /usr/lib/jvm/jre-1.6.0-sun/bin/java
/usr/lib/jvm/java-1.6.0-sun/bin/javac
個別に代替の JDK を設定します。
/usr/sbin/alternatives --config java
または/usr/sbin/alternatives --config javac
コマンドを実行し、特定のjava
およびjavac
を使用するようシステムを設定します。 画面の指示に従います。任意の設定:
java_sdk_1.6.0
の代替を設定します。Oracle JDK を使用する場合、java_sdk_1.6.0.
の代替を設定する必要もあります。コマンド/usr/sbin/alternatives --config java_sdk_1.6.0
を使用します。通常、正しいパスは/usr/lib/jvm/java-1.6.0-sun
となります。ファイルを一覧表示すると検証できます。
結果
代替の JDK が選択され、有効になります。