14.3.8. syslog-handler の設定
JBoss EAP 6 の logmanager に syslog-handler が含まれるようになりました。syslog-handler は、
Syslog
プロトコル (RFC-3164 または RFC-5424) をサポートするリモートのロギングサーバーへメッセージを送信するために使用できます。これにより、複数のアプリケーションが同じサーバーにログメッセージを送信でき、そのサーバーですべてのログメッセージを解析できます。ここでは、管理 CLI を使用したハンドラーの作成および設定方法と、利用可能な設定オプションについて取り上げます。
- 管理 CLI のアクセスおよび適切なパーミッション。
手順14.1 syslog-handler の追加
- 以下のコマンドを実行し、syslog-handler を追加します。
/subsystem=logging/syslog-handler=HANDLER_NAME:add
手順14.2 syslog-handler の設定
- 以下のコマンドを実行し、syslog-handler 属性を設定します。
/subsystem=logging/syslog-handler=HANDLER_NAME:write-attribute(name=ATTRIBUTE_NAME,value=ATTRIBUTE_VALUE)
手順14.3 syslog-handler の削除
- 以下のコマンドを実行し、既存の syslog-handler を削除します。
/subsystem=logging/syslog-handler=HANDLER_NAME:remove
表14.6 syslog-handler 設定属性
属性 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
port | syslog サーバーがリッスンするポート。 | 514 |
app-name | メッセージを RFC5424 形式でフォーマットするときに使用されるアプリケーション名。 | null |
enabled | true に設定されると、ハンドラーが有効になり、通常どおり機能します。false に設定されると、ログメッセージの処理時にハンドラーが無視されます。 | true |
level | ログに記録されるメッセージレベルを指定するログレベル。指定値よりも低いメッセージレベルは破棄されます。 | ALL |
facility | RFC-5424 および RFC-3164 の定義どおり。 | user-level |
server-address | syslog サーバーのアドレス。 | localhost |
hostname | メッセージ送信元のホスト名。 | null |
syslog-format | RFC 仕様にしたがってログメッセージをフォーマットします。 | RFC5424 |