1.5. 管理対象ドメイン
管理対象ドメイン操作モードでは、単一の制御点から複数の JBoss EAP 6 インスタンスを管理できます。
一元管理された複数の JBoss EAP 6 サーバーは、ドメインのメンバーと呼ばれます。ドメインの JBoss EAP 6 インスタンスは共通の管理ポリシーを共有します。
各ドメインは 1 つのドメインコントローラー、1 つ以上のホストコントローラー、およびホスト毎に 0 個以上のサーバーグループによって構成されます。
ドメインコントローラーは、ドメインが制御される中心点であり、各サーバーはドメインの管理ポリシーに従って設定されます。ドメインコントローラーはホストコントローラーとしても機能します。
ホストコントローラーは、
domain.sh
または domain.bat
スクリプトが実行される物理または仮想ホストです。ホストコントローラーは、ドメイン管理タスクをドメインコントローラーへ委譲するために設定されます。
各ホスト上のホストコントローラーはドメインコントローラーと対話して、ホスト上で実行されているアプリケーションサーバーインスタンスのライフサイクルを制御し、ドメインコントローラーがこれらのインスタンスを管理できるようにします。各ホストに複数のサーバーグループが含まれるようにすることが可能です。
サーバーグループは、JBoss EAP がインストールされているサーバーインスタンスのセットで、すべてが 1 つとして管理および設定されます。ドメインコントローラーはサーバーグループにデプロイされたアプリケーションの設定を管理します。そのため、サーバーグループの各サーバーは同じ設定とデプロイメントを共有します。
同じ物理システム上の同じ JBoss EAP 6 インスタンス内で、単一のドメインコントローラー、単一のホストコントローラー、および複数のサーバーを実行できます。
ホストコントローラーは特定の物理 (または仮想) ホストに割り当てられます。異なる設定を使用する場合は、同じハードウェア上で複数のホストコントローラーを実行でき、ポートとその他のリソースが競合しないようにします。
図1.1 管理対象ドメインを表す図