3.8.3. 管理インターフェースの監査ロギングフォーマッター
フォーマッターはログエントリーの形式を指定します。ログエントリーを JSON 形式で出力する 1 つのフォーマッターのみを利用できます。各ログエントリーは任意のタイムスタンプで始まり、「JSON フォーマッターフィールド」の表に記載されているフィールドが続きます。
「JSON フォーマッター属性」の表には、ログエントリーの形式変更に使用できるすべての属性が記載されています。
表3.5 JSON フォーマッター属性
属性 | 説明 |
---|---|
include-date | フォーマットされたログレコードにタイムスタンプが含まれるかどうかを定義するブール値。 |
date-separator | 日付と日付以外のフォーマットされたログメッセージを区別する文字が含まれる文字列。include-date =false の場合は無視されます。 |
date-format | java.text.SimpleDateFormat が理解するように、タイムスタンプに使用するデータ形式。include-date =false の場合は無視されます。 |
compact | true の場合、JSON を 1 行でフォーマットします。新しい行が含まれる値が存在する可能性があるため、レコード全体を 1 行にするのが重要な場合は、escape-new-line または escape-control-characters を true に設定します。 |
escape-control-characters | true の場合、すべての制御文字 (10 進値が 32 未満の ASCII エントリー) を 8 進の ASCII コードでエスケープします。たとえば、新しい行は「#012」になります。true の場合、escape-new-line =false を上書きします。 |
escape-new-line | true の場合、新しい行を 8 進の ASCII コードでエスケープします (例: #012 )。 |
表3.6 JSON フォーマッターフィールド
フィールド名 | 説明 |
---|---|
type | 管理操作であることを示す core 、または JMX サブシステムからであることを示す jmx を値として指定できます (JMX サブシステムの監査ロギングの設定については JMX サブシステムを参照してください)。 |
r/o | 操作によって管理モデルが変更されない場合は、値が true になります。変更される場合は false になります。 |
booting | 起動プロセス中に操作が実行された場合は、値が true になります。サーバーの起動後に操作が実行された場合は false になります。 |
version | JBoss EAP インスタンスのバージョン番号。 |
user | 認証されたユーザーのユーザー名。稼働しているサーバーと同じマシンの管理 CLI から操作が実行された場合は、特別な $local ユーザーが使用されます。 |
domainUUID | ドメインコントローラーからサーバー、スレーブホストコントローラー、およびスレーブホストコントローラーサーバーへ伝播されるすべての操作をリンクする ID。 |
access | 以下のいずれかの値を使用できます。
|
remote-address | この操作を実行するクライアントのアドレス。 |
success | 操作に成功した場合の値は true になります。ロールバックされた場合は false になります。 |
ops | 実行される操作。JSON へシリアライズ化された操作のリストになります。起動時は、XML の解析で生じたすべての操作がリストされます。起動後は、通常 1 つのエントリーがリストされます。 |