7.3. 既知の問題
CDI/Weld
- 1054876 - スーパークラスに引数のないコンストラクターがないとプロキシの作成に失敗する
- CDI は、クラスには @Inject アノテーションが付けられたパブリックコンストラクターまたは引数のないパブリックコンストラクターがある必要があると定義しています。この要件は、デプロイメント中に Weld によってチェックされます。しかし、本 EAP バージョンの Weld 実装は誤ってより厳格なチェックを実行し、すべてのスーパークラスのコンストラクターに引数のないパブリックコンストラクターが必要です。引数のないパブリックコンストラクターがないと、UnproxyableResolutionException がスローされデプロイメントに失敗します。この問題を回避するには、Bean クラスのすべてのスーパークラスに引数のないパブリックコンストラクターが含まれるようにします。
- 1086555 - Weld - 汎用 Bean の特化が不適切な例外をスローする
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、汎用 Bean の特化によって
DefinitionException
がスローされます。この挙動は適切ではないため、現在調査中です。
CLI
- 1054874 - jboss-cli.sh cygwin サポート
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、Cygwin 環境で製品を使用すると問題を起こす可能性があるバグが含まれています。POSIX と Microsoft Windows のパッチ実装の違いにより、
jboss-cli.sh
シェルスクリプトのパス変数が想定どおり機能しないことがあります。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
クラスタリング
- 900483 - DIST SYNC をノードのシャットダウンで使用すると陳腐のセッションデータが受信される
- テスト中、ノードがシャットダウンし、
DIST SYNC
またはDIST ASYNC
が使用されると、場合によっては陳腐のセッションデータが受信されることが判明しました。この問題は調査中です。 - 900378 -SET レプリケーショントリガーを持つ CDI Bean がレプリケートされない
- Weld コンポーネントに存在するバグにより、
setAttribute
メソッドが適切に呼び出されません。これにより、SET
レプリケーショントリガーを持つ CDI Bean がレプリケートされません。この問題を回避するには、これらの Bean にSET_AND_NON_PRIMITIVE_GET
トリガーを使用します。これは、今後のリリースで修正される予定です。 - 900946 - IllegalStateException: Cache is in 'TERMINATED'/'STOPPING' state (キャッシュが TERMINATED または STOPPING 状態)
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、クラスター内でアプリケーションがノードにデプロイされた後、5 秒以内に別のノードでアプリケーションがアンデプロイされると
IllegalStateException
が表示されるバグが存在します。この問題は現在調査中で、今後のリリースで修正される予定です。 - 901162 - TimeoutException: Unable to acquire lock (ロックを取得できない)
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、状況によって
TimeoutException: Unable to acquire lock
が発生する問題が存在します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 917635 - Failed to load session (セッションのロードに失敗): NullPointerException
- 本リリースには、状況によってはアプリケーションのデプロイ後に Failed to load session メッセージが表示され NullPointerException が発生する問題が存在します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
- 993041 - org.jboss.as.web.session.ClusteredSession.access の RuntimeException
- まれなケースとして、他のノードが不意にクラスターから離れる間に、分散された Web セッションがアクセスされるとロックの取得に失敗することがあります。この場合、以下の例外メッセージが表示されます。
RuntimeException: JBAS018060: Exception acquiring ownership of <session-id>
この問題は、クラスターが同時に離れる可能性があることをロックの取得が考慮しないためロックの取得に失敗することが原因です。この問題は現在調査中で、今後のバージョンで修正される予定です。現在、既知の回避策はありません。 - 959951 - CacheException: java.lang.RuntimeException: Failure to marshal argument(s) at server shutdown (サーバーのシャットダウンで引数をマーシャルできない)
- サーバーのシャットダウン時に、以下のメッセージがログに記録されることがあります。
CacheException: java.lang.RuntimeException: Failure to marshal argument(s) at server shutdown
このメッセージは、Infinispan がクリーンシャットダウンをサポートしていないため記録されますが、無視しても問題ありません。この問題は調査中ですが、回避策はありません。 - 922699 - IllegalStateException: AtomicMap stored under key X has been concurrently removed! (キー X 下に保存された AtomicMap が削除されました)
- 定期的な処理の期限が切れ、同時に削除されたセッションにパッシベーションがアクセスすると IllegalStateException がスローされることがまれにあります。これにより、例外がスローされ、ログに記録されます。例外は無視しても問題ありませんが、セッションパッシベーションを無効にすると、問題を回避できます。
ドメイン管理
- 1111575 - サブネットの一致が全く機能しない
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、サブネットの一致 (subnet-match) が値属性を考慮しないバグが存在します。この問題は現在調査中で、今後のリリースで修正される予定です。
- 1105677 - 存在しない LDAP グループによってセキュリティーレルムでの認証に失敗する
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、ローカル LDAP サーバーに存在しないグループをルックアップすると
LdapGroupSearcher
に失敗するバグが存在します。このような場合、HTTP 500
エラーコードが返され、一部のユーザーはログインできません。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 1015524 - RBAC: 他のサーバーグループスコープからユーザーによってすでにデプロイされている同じデプロイメントをデプロイできない
- ロールベースアクセス制御が有効になっていると、サーバーグループスコープ指定されたロールを持つ管理ユーザーの新規デプロイメントに失敗し、以下のメッセージが表示されることがあります。
"JBAS014807: Management resource '[(\"deployment\" => \"example.war\")]' not found"
これは、ドメインに同じ名前を持つデプロイメントがすでに存在するため発生します。これは正しい挙動ですが、管理ユーザーはサーバーグループへスコープ指定されているため、このようなデプロイメントが他のサーバーグループに存在するかを確認できません。そのため、エラーを回避することが困難になります。この問題の回避策として、ドメインへデプロイメントを追加するユーザーにスコープ指定されていないロールを割り当てるか、管理ユーザーがデプロイメント名を認識できるようにデプロイメントのリストを保持することが推奨されます。 - 995439 - JTS トランザクション設定が Jacorb 設定に依存する
- JTS が Web 管理コンソールの
Transactions
セクション (Profile -> Container -> Transactions) で有効になっている場合、JacORB サブシステムでtransactions
属性の値もon
に設定する必要があります。この問題は調査中です。この問題を回避するには問題が修正されるまでtransactions
属性をon
に設定します。トランザクションサブシステムではfull
とfull-ha
プロファイルのみ使用できることに注意してください。
EJB
- 990102 - 同時アクセスタイムアウト -- 5000 ミリ秒内にロックを取得できない
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、EJB クライアントが「転送」クラスターのステートフル Bean でメソッドを呼び出すと、同時アクセスタイムアウトが発生するバグが存在します。この Bean は「ターゲット」クラスターのステートフル Bean に呼び出しを転送します。呼び出しはシリアルで、クライアントは以前の呼び出しの応答を取得するまで Bean でメソッドを呼び出しません。クラスターのサーバーの 1 つがシャットダウンすると、エラーが発生します。
- 1118432 - リモートネーミング InitialContext が閉じられる場合 java.util.concurrent.RejectedExecutionException
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、EJB のルックアップにリモートネーミングが使用されると
ejb-client
コンテキストが作成されます。リモートネーミングコンテキストオブジェクトが終了し、閉じられると、ejb-client
コンテキストはすでにシャットダウンされ、再試行したため、クライアントによって以下のエラーがログに記録されます。ERROR [org.jboss.remoting.handler-errors] Close handler threw an exception: java.util.concurrent.RejectedExecutionException
この問題は今後のリリースで修正される予定です。 - 1067194 - EJB3 クライアントコードによって例外が隠され、本番環境で問題の追跡が困難
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、ロギングが DEBUG に設定されていないと EJB3 クライアントによって例外が隠されるバグが存在します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
- 1123505 -相互認証 SSL が接続に使用されると EJB/リモーティング設定が証明書を認証のクレデンシャルとして伝搬しない
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、接続に相互認証 SSL が使用されると EJB/リモーティング設定が証明書を認証のクレデンシャルとして伝播しません。この問題により、SSL で保護された EJB を持つ認証に対して
BaseCertLoginModule
を使用できません。この問題は現在調査中で、今後のリリースで修正される予定です。
Hibernate
- 1102974 - HHH-9231 コレクションがフラッシュの後に初期化されると、ロールバックの後にコミットされていないデータがトランザクションコレクションキャッシュに残される
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、変更のロールバックの後に一部の変更が 2 次キャッシュに残されるバグが含まれています。この問題により、
javax.persistence.EntityNotFoundException
や存在しないエントリーが発生したりすることがあります。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 1111706 - NonUniqueDiscoveredSqlAliasException: Encountered a duplicated sql alias (重複した SQL エイリアスを発見)
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、簡単なエントリー (イベントなど) に対して一意のエイリアスなしでカラムを複数回指定するネイティブ SQL クエリー (例: "select e.id, e.title, e.id from Event e") は失敗し、以下のメッセージが出力されます。
org.hibernate.loader.custom.NonUniqueDiscoveredSqlAliasException: Encountered a duplicated sql alias [id] during auto-discovery of a native-sql query
これは、Hibernate がカラムラベルを java.sql.ResultSetMetaData.getColumnLabel() から取得したため発生しました。Hibernate は、同じ名前のカラムが同じエンティティーから同じ値を参照するかを判断できません。Hibernate は間違いである可能性がある判断をする代わりに、例外をスローします。この問題を回避するには、同じ名前を持つカラムに一意のエイリアス (例: "select e.id AS id1, e.title, e.id AS id2 from Event e") を指定します。 - 1094951 - HHH-9261 cascade=merge を使用して同じエンティティーの分離した複数の表現をマージできない
- 本リリースの JBoss EAP 6 の問題により、エラー
java.lang.IllegalStateException: An entity copy was already assigned to a different entity
が発生します。この問題は、同じアイデンティティーを持つ複数のエントリーインスタンスが検出されると、カスケードマージ中に発生します。これらのインスタンスは自動的にマージできないため、例外が発生します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 1105078 - HHH-9062 Envers 妥当性監査ストラテジー: リビジョン終了のタイムスタンプが結合されたサブクラスのテーブルに保存されない
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、Envers が妥当性監査ストラテジーとともに使用され、JOINED 継承を使用してエンティティーの階層が監査されると、結合サブクラス向けに作成された監査テーブルにリビジョンカラムが含まれません。これにより、結合サブクラスの監査テーブルのパーティションが複雑になります。この問題は現在調査中です。
- 1085982 - Envers: 監査テーブルに埋め込みのカラムがない (HHH-8908)
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、クラスが @Audited としてマーク付けされていないと、Hibernate のスーパークラスから継承された属性が監査されないバグが含まれています。この問題を回避するには、追跡するクラスに @Audited 属性が使用されるようにします。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
- 1117447 - HHH-9280 指定されたエンティティー名ではなくエンティティークラス名の @ElementCollection の結合テーブル名
- 本リリースの JBoss EAP 6 の Hibernate コンポーネントには、@ElementCollection に対して算出されたテーブル名が指定のエンティティー名でなくエンティティークラス名を使用するバグが存在します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
- 900321 - HHH-7287 NaturalIdLoadAccess を使用して naturalIdQuery によって結果を取得すると適切な natural-id-values をキャッシュできない
- 非トランザクションのシナリオから
natural-id
の値をアップデートした後、2 次 (L2) キャッシュからエンティティーをロードしようとすると、Hibernate インターフェースNaturalIdLoadAccess
の挙動に一貫性がなくなります。データベースにアクセスするトラザクションと非トラザクションが混在する場合、現在 Hibernate はナチュラル識別子 (natural identifier) を持つエンティティーの L2 キャッシングを適切にサポートしません。
インストーラー
- 1032892 - Windows 上でドライブ文字で始まるパスをタブ補完できない
- Microsoft Windows Server 上で JBoss EAP 6 を使用する場合、コンソールインストーラーではドライブ文字で始まるディレクトリーパスをタブ補完できません。
C:\
などのドライブ文字で始まるパスを入力し、Tab
キーを押しても何も表示されません。この場合、指定ディレクトリーの内容を表示するのが正しい挙動です。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 977805 - Solaris では JBoss 管理コンソールをスタートメニューから起動できない
- インストーラーを使用してインストールされた JBoss EAP 6 インスタンスでは、Solaris 上の管理コンソールのスタートメニューショートカットが動作しません。Web ブラウザーで管理コンソールが開かず、以下のメッセージが表示されます。
Error showing url: HTTP Error: Method Not Allowed
この問題は、Solaris でxdg-open
コマンドが正しく機能しないことが原因です。スタートメニューショートカットの問題を回避するには、Web ブラウザーで管理コンソールに直接アクセスします。デフォルトのポートで設定されている場合の管理コンソールの URL は、スタンドアロンモードでは http://localhost:8080/console、ドメインモードでは http://localhost:9990/console になります。
JCA
- 1109691 - RA 設定でリカバリー要素に対してクレデンシャルが指定されていないとリカバリーが動作しない
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、セキュリティークレデンシャルが XML でリカバリー要素に対して指定されていないと特定の JMS リソースに対してリカバリーが開始しません。接続は「クレデンシャルなし」(または同様の設定) で作成される必要があるため、これは想定外の挙動になります。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
- 991389 - JTS トランザクションのモードセットでサーバーがリロードされた後、接続ファクトリーが generic-jms-ra.rar リソースでアクティベートされない
generic-jms-ra.rar
を使用してデプロイされたリソースアダプターを用いて JBoss EAP サーバーが設定されていると、サーバーのリロード時に接続ファクトリーの登録が解除されます。この問題は、トラザクションサブシステムが JBoss Transaction System (JTS) 上で実行されるよう設定されていると、汎用リソースアダプターがリロードを適切に処理しないことが原因です。この問題の原因は調査中です。この問題を回避するには、接続プロパティーを指定して JCA 記述子 XML ファイルを RAR アーカイブに追加します。- 1023193 - 周期的なクラッシュリカバリーで JMS 汎用 RA が「lock owned during cleanup」 の警告を表示する
- 周期リカバリーで、以下で始まる警告メッセージがログに記録される問題が見つかりました。
WARN [org.jboss.resource.adapter.jms.JmsManagedConnection] (Periodic Recovery) Lock owned during cleanup: java.lang.Throwable: Lock owned during cleanup
この問題は、汎用 JMS アダプターが 2 つ目の周期リカバリー呼び出しを適切に処理しないことが原因です。オブジェクトトランザクションサービスの仕様では、トランザクションマネージャーが Java Transaction Service (JTS) で実行されるよう設定されている場合、周期リカバリー呼び出しは同じ XID を 2 回ロールバックすることになっています。これは、同じ XID に対するロールバックの 2 つ目の呼び出しが汎用 JMS アダプターによって不適切に処理され、上記の警告がログに記録されることが問題です。警告メッセージがログに記録されても、リカバリーは適切に行われます。 - 1107120 - MySQL JDBC ドライバーを EAP 6.x にデプロイできない
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、状況によって MySQL JDBC ドライバーがデプロイできないバグが存在します。デプロイメントがすでに存在するという理由でデプロイメントに失敗します。既存デプロイメントの削除にも失敗します。この問題を回避するには、サーバーを再起動します。サーバーを再起動するとドライバーは正常にデプロイされます。この問題は現在調査中です。
- 901300 - クラスター化された SFSB 上のデータソースの @Resource インジェクションがシリアライズエラーで失敗する
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、クラスター化された SFSB 上にある Datasource フィールドの @Resource インジェクションがシリアライズエラーによって失敗するバグが存在します。この問題を回避するには、フィールドに transient を付け、手作業で @PostActivate に再入力します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
- 1033008 - 汎用 JMS RA が EE 仕様と異なる - セッションがトラザクションコンテキストで作成されるとパラメータを無視しない
- セッションがトラザクションのコンテキストで作成され、パラメーターが汎用 JMS リソースアダプターへ渡されると、Null ポインター例外 (NPE) が発生します。この問題は、Java EE 仕様ではパラメーターが処理されない場合にパラメーターの処理が試行されるため発生します。この問題は現在調査中ですが、セッションがトランザクション処理されるよう下例のとおりに設定を行うことが回避策となります。この回避策を適用すると NPE が発生しません。
connection.createSession(true, Session.SESSION_TRANSACTED);
- 1104227 - 複数のデータソースが存在するとデータソースの誤った JNDI が JDBC ドライバーに提供される
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、複数のデータソースが指定されていると、リカバリー処理中にデータソースの JNDI を渡すときに問題が発生します。これらのデータソースは 1 つの物理マシンに属しますが、データソースごとに異なるデータベースを示します (接続には異なるユーザーが使用されます)。これにより、例外が発生してリカバリーに失敗し、以下のエラーによって終了します。
WARN [com.arjuna.ats.jta] (Periodic Recovery) ARJUNA016027: Local XARecoveryModule.xaRecovery got XA exception XAException.XAER_RMERR: oracle.jdbc.xa.OracleXAException
この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
JDR
- 917683 - Windows では JDR ユーティリティーが誤ったエントリー名を生成する
- Windows 環境の JDR ユーティリティーにバグが見つかりました。このユーティリティーによって、元の $JBOSS_HOME ディレクトリーの最後にある文字がアーカイブ内部で作成された $JBOSS_HOME ディレクトリーに追加されることが報告されました。たとえば、元の JBOSS_HOME ディレクトリーの名前が jboss-eap-6.2 である場合、JDR ユーティリティーによって JBOSS_HOME2 という名前のアーカイブディレクトリーが作成されます。このバグの原因は調査中で、回避策はありません。
JPA
- 1114726 - 他のサブデプロイメントがエンティティークラスを参照する場合、JPA エンティティークラスの改良機能がサブデプロイメントに対して動作しない
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、アプリケーションのデプロイメントでユーザーアプリケーションのエンティティークラスが永続プロバイダーによって再書き込みされるバグが存在します。サブデプロイメントが同時にデプロイされ、永続ユニットが含まれるデプロイメントを越えて他のサブデプロイメントにあるエンティティーへの参照が存在する場合、この問題は発生します。このような場合、各サブデプロイメントは同時にさまざまな内部デプロイメントフェーズを進行します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
JSF
- 1096905 - EAP 6.2 で JSF 1.2 に変更すると WeldApplicationFactory 上で InstantiationException が発生する
- JBoss EAP 6 では、ユーザーはデプロイメントにバンドルされた記述子を使用してデプロイメントの JSF バージョンを選択できます。しかし、デプロイメントは CDI も使用するため、この機能は正しく動作しません。2 つのデプロイメントが CDI も使用する場合、現在これらのデプロイメントは異なるバージョンの JSF を使用できません。2 つのデプロイメントが異なるバージョンを使用しようとすると、例外がスローされ、以下のエラーによってデプロイメントに失敗します。
java.lang.InstantiationException: org.jboss.as.weld.webtier.jsf.WeldApplicationFactory
JSF 1.2 は EE5 の技術で、CDI は EE6 の技術であるため、JSF 1.2 を CDI と使用することは正式サポートされませんが、以下の回避策を使用するとすべてのデプロイメントで JSF 1.2 が CDI と動作します。- jboss-cli でコマンド
/subsystem=jsf/:write-attribute(name=default-jsf-impl-slot,value=1.2)
を実行し、1.2 をデフォルトの JSF バージョンとして設定します。 - 行
<module name="javax.faces.api"/>
を<module name="javax.faces.api" slot="1.2" />
に変更し、/modules/system/layers/base/org/jboss/weld/core/main/module.xml
および/modules/system/layers/base/org/jboss/as/weld/main/module.xml
の両方にある Weld モジュールの JSF 1.2 の依存関係を設定します。 - サーバーを再起動します。
ロギング
- 1096053 - SyslogHandler がマルチバイトの文字を適切に処理しない
org.jboss.logmanager.handlers.SyslogHandler
を使用してマルチバイト文字をログに記録しようとすると、以下のように出力が文字化けしてログに記録されることがあります。Mar 8 17:29:09 UNKNOWN_HOSTNAME java[9896]: SyslogHandler: ????????????
回避策としてorg.apache.log4j.net.SyslogAppender
を使用すると、同じマルチバイト文字が正しくログに記録されます。この問題は UTF 変換アルゴリズムによって引き起こされますが、今後のリリースで修正される予定です。- 1031448 - ロギングプロファイルはサーブレットで機能するが、JSP では機能しない
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、ロギングプロファイルはサーブレットでは正しく機能しますが、JSP では機能しません。JSP からのすべてのログメッセージはシステムログコンテキストに移動します。これは、ログコンテキスト向けに登録されたクラスローダーの親クラスローダーを持つ
org.apache.jasper.servlet.JasperLoader
がチェックされるためです。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
その他
- 901231 - IBM JDK では finalize() の使用を保護する必要がある
- JBoss EAP 6 を IBM JDK 6 および 7 で実行すると断続的な障害が発生することがあります。これは、IBM のガベッジコレクターは他の JVM のガベッジコレクターよりもはるかに積極的であるからです。これにより、想定外の場合にメモリーが回収されることがありますが、他の JVM でテストするとこの問題は発生しません。Red Hat は、この問題が修正されるまで JBoss EAP 6 の実行に IBM JDK 6 または 7 を使用しないことを推奨します。
パッチ
- 1120535 - シャットダウン中にパッチング MBean をクエリーすると IllegalStateException が発生する
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、パッチングサブシステム PatchResource が InstallationManagerService の依存関係を持たないのに InstallationManagerService をシャットダウン中に使用します。これにより、シャットダウンフックがパッチングサブシステムの MBean をクエリーしようとすると
IllegalStateException
がスローされることがあります。この問題を回避するには、使用する前にInstallationManagerService
が起動しているかどうかを確認するようにします。
PicketLink
- 1086733 - PicketLink API バージョン 2.1 と 2.5 との間の変更
- PicketLink 2.5 では、PicketLink 2.1 の API が一部変更され、以前の JBoss EAP 6.x リリースに追加されました。これらの変更には後方互換性に影響する複数のクラスが含まれます。PicketLink 2.1 アプリケーションをアップデートする必要があります。変更の完全一覧は本書の最後に記載されています。
RBAC
- 1021607 - RBAC アドレス指定できない
- 管理モデルの簡易ビューを提供し、ユーザビリティーを向上するため、サーバーグループおよびホストスコープ指定ロールへアドレス指定できないリソースがあります。これは、機密データを保護するためにアドレス指定できないリソースとは異なります。サーバーグループのスコープ指定ロールでは、ロールに指定されたサーバーグループと関連しない場合、管理モデルの
profile
、socket binding group
、deployment
、deployment override
、server group
、server config
およびserver
部分のリソースは表示されません。ホストスコープ指定ロールでは、ロールに指定されたサーバーグループに関連していないと、管理モデルの/host=*
部分のリソースが表示されません。このような簡易ビューでは、ユーザー管理のスコープ外の情報が非表示になりますが、非表示の情報には意思決定に役立つ情報が含まれている場合があります。その例が BZ# 1015524 です。今後のリリースでは、アドレス指定不可能なリリースの一部がアドレス指定可能で読み取り不可能なリソースに変更になる可能性があります。サーバーはセキュリティー上の理由でアドレス指定可能であるため、この変更はサーバーのセキュリティーには影響しません。アドレス指定が不可能であることが機密性の制約に定義されている場合を除き、アドレス指定できないリソースに依存しないことが推奨されます。
RESTEasy
- 899666 - RESTEasy: 空の設定パラメーターの javax.ws.rs.Application によって例外が発生する
WEB-INF/web.xml
ファイルの_javax.ws.rs.Application_
設定オプションが空のままであると、本バージョンの JBoss EAP 6 に同梱される RESTEasy コンポーネントによってjava.lang.StringIndexOutOfBoundsException: String index out of range: 0
エラーがスローされます。この挙動は最適ではないため、今後のリリースで修正される予定です。- 1088956 - Windows 上の名前空間テストで MalformedByteSequenceException が発生する
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、エンコーディングがクライアントリクエストのボディーに指定されると、RESTEasy は元のリクエストのエンコーディングではなくサーバーのエンコーディングで応答を返します。指定のエンコーディングで応答を受け取るには、
request.accept(mediaType)
ヘッダーを指定するか、リソースの @Produces アノテーションを使用します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 1078186 - 認証成功後 'Connection: close' であっても一貫性のない状態で接続が再使用される
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、クライアントリクエストを複数回送信すると、基盤の httpClient によって接続が適切に処理されません。現在、RESTEasy は JBoss EAP によって提供されるバージョン 4.2.1-redhat-1 の
org.apache.httpcomponents
モジュールを使用しますが、この問題はバージョンが 4.2.6 のorg.apache.httpcomponents
を使用すると修正されます。 - 1122779 - DataSourceProvider が作成する一時ファイルを削除しない
- The
DataSourceProvider
(org.jboss.resteasy.plugins.providers.DataSourceProvider.readDataSource(InputStream, MediaType)) は、4096 バイトを越えるデータを読み取るとresteasy-provider-datasource ... .tmp
という名前の一時ファイルを作成します。しかし、作成した一時ファイル自体を削除せず、ファシリティーも提供しないため、 リソースのリークが発生します。この問題は調査中で、次のリリースで修正される予定です。 - 1080420 - DataSourceProvider は入力ストリームの読み取りにセキュアでないメソッドを使用する
- RESTEasy は
InputStream.available()
を使用して、クライアントからの入力ストリームの読み取りが完了したかどうかを判断します。RESTEasy はクライアントから入力データを完全に読み取らないことがあります。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 899664 - (EAP 6.4.x) RESTEasy: ブール値設定パラメーターが意味のない内容を無視しない
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、無効なブール値設定パラメーターが設定できるバグが存在します。無効なパラメーターが拒否されてアプリケーションがデプロイされないのが正常であるため、この挙動は想定外です。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
RPM
- 1124516 - ファイル snmpd.conf.sample が RPM にない
- httpd/conf.d/snmpd/snmpd.conf.sample ファイルが以下のバージョンの mod_snmp RPM にありません。
- mod_snmp-2.4.1-7.GA.ep6.el5.i386.rpm
- mod_snmp-2.4.1-7.GA.ep6.el5.x86_64.rpm
- mod_snmp-2.4.1-8.GA.ep6.el6.i386.rpm
- mod_snmp-2.4.1-8.GA.ep6.el6.x86_64.rpm
- mod_snmp-2.4.1-9.GA.ep6.el7.x86_64.rpm
snmpd.conf.sample のサンプルファイルは、この問題の Bugzilla に添付されており、必要に応じて変更可能です。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
Remoting
- 1104328 - 「互換性変更」マーシャリングにより、シリアライズされたクラスのクラス階層からクラスを削除できない
- シリアライズされたクラスの階層にクラスがない場合、アンマーシャル中に
ClassNotFoundException
が発生することがあります。たとえば、クラス A はクラス B を拡張し、クラス B はクラス C を拡張し、クラス C は同じ階層のすべてのクラス (A、B、C) が含まれないシステムへ送信される場合、あるシステムがクラス A をマーシャルすると、存在しないクラスで例外が発生することがあります。この問題は、次のリリースで修正される予定です。 - 1089236 - AS ログの JBoss Remoting バージョン (unknown)
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、サーバーログで JBoss Remoting のバージョンが
(unknown)
と表示されます。これは、Remoting システムのロギングのバグで、パフォーマンスには影響しません。この問題は、コンポーネントのアップグレードによって今後のリリースで修正される予定です。
スクリプトおよびコマンド
- 1069252 - add-user.sh が cygwin と動作しない
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、
add-user.sh
スクリプトがIllegalStateException
によって失敗します。このバグは、Java プロセスが Cygwin で実行されると発生します。これは java.io.Console がないためで、マスクされたパスワードを読み取る API がないことを意味します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
セキュリティー
- 949737 - セッションレプリケーションが NegotiationAuthenticator バルブによって破損される
WEB-INF/web.xml
ファイルで有効になっている NegotiationAuthenticator バルブを持つアプリケーションに対してセッションレプリケーションが動作しません。NegotiationAuthenticator バルブは、独自のsetNext()
およびgetNext()
メソッドを提供しますが、これらのメソッドはクラスター化されたセッションバルブを JBossWeb リクエストパイプラインへ適切に追加しません。この問題は現在調査中です。- 1103684 - データソース全体でアイデンティティーセキュリティードメインを共有できない
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、複数のデータソースが同じセキュリティードメインによって定義されると
javax.resource.ResourceException: No matching credentials in Subject!
エラーが発生するバグが存在します。この問題は現在調査中で、今後のリリースで修正される予定です。 - 1052644 - LdapExtLoginModule がカスタム ldap ソケットファクトリーを見つけられない
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、
LdapExtLoginModule
は TCCL を (設定可能な) JBoss モジュールのクラスローダーに設定しません。JBoss モジュールにはカスタムソケットファクトリーが含まれます。その結果、LdapExtLoginModule
は ldap サーバーへの接続の作成にカスタムソケットファクトリーを使用できません。カスタムソケットファクトリーをLdapExtLoginModule
と使用すると、ClassNotFoundException
がスローされます。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 1097276 - 接続の取得中に MsSql データソースが IllegalStateException をスローする
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、接続の取得中に MySQL データソースで
java.lang.IllegalStateException: This ticket is no longer valid
が発生するバグが存在します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 979369 - プログラムを用いた login() では HttpSession 作成の動作が異なる
- プログラムを用いたログインと HttpSession の作成を一緒に使用すると、HttpSession 作成の動作が異なることが判明しました。
- SSO と使用しない: login() メソッドの呼び出し中、セッションは作成されません。例: 後続のリクエストは認証されません。
- クラスター化されていない SSO と使用: login() メソッドの呼び出し中にセッション ID は作成されますが、最初の呼び出しは認証状態を設定しません。例: 後続のリクエストは認証されませんが、セッションがすでに存在するため、ユーザーはlogin() メソッドの 2 番目の呼び出しの後に認証されます。
- クラスター化された SSO と使用: login() メソッドの呼び出し中にセッションが作成され、後続のリクエストが認証されます。
挙動が異なる原因を調査中です。既知の回避策はありません。 - 1069326 - ログイン/ログアウト監査イベントが必要
- ドメイン管理リクエストは、ステートレスプロトコルを使用して処理されます。HTTP では、認証は各リクエストで発生します。ネイティブ認証では、設定の確立時に発生します。この他の認証されたセッションはありません。認証されたセッションがないため、ログインおよびログアウトイベントを監査できません。その代わりに、ユーザーから操作を受信すると監査メッセージがログに記録されます。
トランザクションマネージャー
- 1124861 - CMR での AA のリカバリー問題、オーファン検出を用いればリカバリー OK
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、コミットマーク可能リソースが XA トラザクションの一部で、2 相コミットの準備段階の最後にサーバーがクラッシュすると、想定どおり XA リソースが即座にロールバックしません。リソースはオーファン検出が開始するまで、その状態のままになります。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
- 1017256 - リカバリーが続行するとトラザクションの統計が誤って算出される
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、インダウト準備済みトラザクションの処理時にリカバリーが使用されると、誤ったトランザクションの統計が表示されるバグが存在します。サーバーがクラッシュする前と、サーバー再起動後にリカバリーがインダウト状態を修正する時に、処理済みトランザクションの合計数が誤って上乗せされます。このような場合、トラザクションが 2 度カウントされることがあります。この問題は現在調査中で、今後のリリースで修正される予定です。
- 1077156 - サーバーが ::1 へバインドされると IPv6 上で XST トランザクションを起動できない
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、サーバーがアドレス
::1
へバインドされていると IPv6 上で XST トランザクションを起動できません。これは、アドレスのこの部分を[::1]
のように角かっこで囲む必要があるからです。この問題は、次のリリースで修正される予定です。 - 1113225 - CMR: クラッシュ後、TX ログが参加者を記録しない
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、クラッシュ後に参加者が TX ログに記録されないバグが存在します。サーバーが
CommitMarkableResourceRecord.commit
メソッドの終了時にクラッシュし、さらに周期リカバリーが再起動中に一時停止されると、記録されるべきである参加者が TX ログに記録されません。この問題は現在調査中です。
Web
- 1076439 - IBM 1.7 JDK でリロード操作中、NIO2 コネクターが適切にリロードされない
- 本リリースの JBoss EAP 6 が IBM JDK 1.7 で起動され、サーバーをリロードしようとすると、以下のメッセージがログに記録されます。
ERROR [org.apache.coyote.http11.Http11NioProtocol] (MSC service thread 1-6) JBWEB003043: Error initializing endpoint: java.net.BindException: Address already in use
このエラーは、NI02 コネクターが適切にリロードされずにそのまま実行される IBM JDK の問題が原因です。この問題を回避するには、他のコネクターまたは他の JDK を使用してください (コネクターごとに機能が異なることに注意してください)。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 918130 - EAP 6 でアプリケーションデプロイメントが完了する前に JBossWeb コネクターが起動する
- JBossWeb コネクターの起動時に問題があり、アプリケーションが完全にデプロイされる前にコネクターが開始し、リクエストを許可することが判明しました。このような場合、ロードバランサーを介したクライアント接続や、JBoss EAP へ直接接続するクライアントは
404
を返します。この問題は、JBoss EAP のバージョン 6.0.1 以上に影響します。回避策はありませんが、この問題は調査中です。
Web コンソール
- 1017655 - Web サービス設定の検証エラー
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、Profiles > Web > Web Services 下の WSDL Host、WSDL Port、および WSDL Secure Port が Web コンソールによって拒否されません。無効な値によっては、エラーメッセージが表示されますが、その他の場合はエラーメッセージが表示されずに無効な値が無視されます。無効な値は設定に保存されません。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
- 1051991 - JMS 宛先統計が管理コンソールで表示されない
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、管理コンソールが JMS 宛先の正しい数を表示しないバグが存在します。この数は常に
0
が表示されます。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 1027586 - RBAC: Web コンソールではアプリケーションリソースの粒度が荒い
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、リソースがアプリケーションリソースとして定義されていると、コンソールがその定義を反映しないことがあります。これは、多くの場合でコンソールは複数のリソースを 1 つのビューでグループ化するためです。関連するリソースがすべて書き込み可能である場合にビューの制御が可能になります。しかし、これらのリソースの 1 つ以上がアプリケーションリソースとして設定されると、関連する制御が無効になります。現在の回避策としては、可能な場合にサブシステムに関連するすべてのリソースタイプをアプリケーションリソースとして設定します。
- 1029851 - 管理コンソール - デプロイメントファイルをアップロードするプロセスをキャンセルした後でも内容がデータディレクトリーに追加される
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、ユーザーがアップロードをキャンセルしても Manage Deployments (デプロイメントの管理) 画面でファイルのアップロードが完了する既知の問題が存在します。操作をキャンセルすると、アップロードされたファイルがデータディレクトリーに追加されますが、domain.xml ファイルへのデプロイメントとして追加されません。そのため、CLI または Web 管理インターフェースを用いてファイルを削除できません。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
- 1026823 - 「Run as」ダイアログによって設定された「ROLE」ヘッダーをクリアする確実な方法を提供する
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、スーパーユーザーが他のユーザーの代わりに実行すると (Run As... リンクを使用)、実行後にロールがリセットされません。この問題を回避するには、ブラウザーウインドウ (タブだけでなく) を閉じて Web コンソールに再度アクセスします。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
- 1014048 - RBAC: ドメインモードではログアウト直後にログインすると UI が正しく消去されない
- 場合によっては、Web コンソールからログアウトすると別ユーザーがログインする前にコンソールの一部がレンダリングされます。これにより、前のユーザーのログイン状態で表示される部分と、新しいユーザーのログイン状態が表示される部分が画面に混在します。これはセキュリティーに関わる問題ではなく、機密データは表示されません。回避策としては、ブラウザーウインドウ (タブだけでなく) を閉じ、新規ユーザーとしてログインします。
Web サービス
- 1111046 - WS-Security Policy Signature プロファイルを持つエンドポイントから SOAP Fault がスローされると空の応答が返される
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、実際の SOAP Fault ではない SOAP Fault がスローされると WSDL に WS-Security Signature ポリシーがある Web サービスが、内容がゼロ長の空の HTTP 応答をクライアントに返すバグが含まれています。この問題は、署名ポリシーが使用されている場合のみ発生します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
- 1079049 - @SchemaValidation を wsrm 1.1 と使用すると問題が発生する
- スキーマ検証とともに WS-RM を使用するエンドポイントへ
CreateSequence
を参照する WS-RM 1.1 メッセージがクライアントによって送信されると、アプリケーションによって以下のエラーがスローされます。Unmarshalling Error: cvc-elt.1: Cannot find the declaration of element 'CreateSequence'.
CXF および JBoss WS は WS-RM 1.1 を完全サポートしないため、org.apache.xerces.impl.xs.XMLSchemaLoader
のfGrammerPool
でCreateSequence
が見つかりません。 - 1074368 - 例外クラスから生成されたスキーマ要素が @XmlElement アノテーションを認識しない
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、例外クラスから生成されたスキーマが @XmlElement アノテーションを認識しないバグが見つかりました。この問題は今後のリリースで修正される予定です。
- 1103847 - アノテーションを使用し、個別の Java インターフェースがないと Java First WS-Policy が PolicyReferences を複製する
- JBoss EAP 6 に同梱される CXF コンポーネントのバグが原因で、Java First WS-Policy アノテーション (@Policies など) を使用すると
PolicyReferences
が複製されます。その結果、個別の Java インターフェースがないと WSDL が複数の PolicyReference 要素を生成します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 1121223 - [CXF-5892] その前に EncryptedKey が BinarySecurityToken を参照するようにする
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、WSS タイムスタンプが SOAP メッセージに含まれていないと、CXF がEncryptedKey によって参照される
BinarySecurityToken
を EncryptedKey 要素の後に置きます。これにより、EncryptedKey によって参照されるBinarySecurityToken
が EncryptedKey 要素の上になると想定する受信側が失敗します。これは、EncryptedKey 要素の処理中にBinarySecurityToken
を検索しようとすると、BinarySecurityToken
が処理されていないためです。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 1115215 - CXF-5679、CXF-5724 - アップグレード後の WS-S が「org.apache.ws.security.WSSecurityException: The signature or decryption was invalid」によって失敗する
- エラー
org.apache.ws.security.WSSecurityException: The signature or decryption was invalid
によって失敗する問題が CXF 2.7.10 で再発しました。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
mod_cluster
- 1085427 - 有効にできないコンテキストからの ProxyPass に対して StickySessions が動作しない
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、有効になっていないコンテキストからの ProxyPass に対して StickySessions が動作しないバグが存在します。この問題は今後のリリースで修正される予定です。
- 1044879 - バランサー名に大文字が含まれると、modcluster がスティッキーセッションを維持しない
- ロードバランサーの命名に大文字が使用されると、modcluster モジュールがスティッキーセッションを維持しない問題が存在します。この問題によって、特定セッションのリクエストがセッションの最初のリクエストを処理したノードではなく、別のノードにルーティングされます。これは、ロードバランサー名は URL のホスト名と似ているため、EAP 6 はロードバランサー名の大文字をサポートしないためです。モジュールのすべてのロードバランサー名に小文字が使われていると、modcluster モジュールはスティッキーセッションを維持できます。
- 900047 - Linux/Unix 上で SystemMemoryUsageLoadMetric が正しくない
SystemMemoryUsageLoadMetric
が Linux または UNIX オペレーティングシステム上で便利な情報を表示しません。これらのシステムでは、HeapMemoryUsageLoadMetric
がより便利な情報を提供します。この問題を解決するにはSystemMemoryUsageLoadMetric
のアルゴリズムを変更し、used
の数からbuffers/cache
の値を引くようにします。これを実現する最良の方法を調査中です。
Apache サーバー (httpd) およびコネクター
- 1125829 - PPC64 アーキテクチャーの RHEL6 および RHEL7 向けの httpd モジュール mod_snmp がない
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、PPC64 プラットフォーム (RHEL6、RHEL7) に対して mod_snmp ライブラリーが提供されません。
- 900620 - UAC があると APR ネイティブがロードされない (Windows Server 2008 R2)
- Microsoft Windows サーバーでは、ユーザーアカウント制御 (UAC) が有効になっていると Apache ポータブルランタイム (APR) ライブラリーがロードできません。ライブラリーのインストール後、管理者ユーザーは JBoss ディレクトリーを右クリックし、Properties -> Security タブでユーザーに対して「Full control」を「Allow」に設定する必要があります。これにより、UAC のアクセス権限が修正されます。
- 1125833 - RHEL7-x86_64 プラットフォームの zip に snmpd.conf.sample ファイルがない
snmpd.conf.sample
ファイルがApache HTTP Server for RHEL 7 x86_64
zip アーカイブに存在しません。回避策として、https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1125833 の添付ファイルからsnmpd.conf.sample
をダウンロードできます。- 1122799 - mod_snmp.conf.sample のパスがインストール後スクリプトによってアップデートされない
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、
mod_snmp.conf.sample
のパスがインストール後スクリプトによって更新されないバグが存在します。パスのインストール後も、下記のinstallroot
変数が含まれます。SNMPConf "@installroot@/etc/httpd/conf.d/snmpd"
この問題を回避するには、mod_snmp.conf.sample
ファイルを手作業で変更します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
Apache サーバー (httpd) およびコネクター、ドキュメント
- 900580 - httpd: libaprutil-1.so.0: ファイルが短すぎる
- Apache ポータブルランタイム (APR) バイナリーは、Red Hat Enterprise Linux 用の JBoss Enterprise Application Platform または JBoss Enterprise Web Server の標準ディストリビューションにはパッケージ化されていません。ベースの Red Hat Enterprise Linux ライブラリーへの参照にはシンボリックリンクが使用されます。パッケージ
apr
、apr-util
、apr-devel
、およびapr-util-devel
がインストールされていない場合、APR バイナリーの使用を試みると、シンボリックリンクが解決できない問題が発生します。この問題の修正は、今後の Red Hat Enterprise Linux の APR アップデートに含まれる予定です。
CDI/Weld、EJB
- 971679 - すでに初期化された EJB 間隔タイマーを使用してアプリケーションをアンデプロイすると問題が発生する
- EJB 間隔タイマーを使用するデプロイされたアプリケーションで EAP をシャットダウンすると、「Formatting error」 または「Error invoking timeout for timer」というテキストが含まれる
IllegalStateException
またはEJBComponentUnavailableException
がサーバーログに記録されることがあります。これは、シャットダウン時に JBoss EAP 6 がすべてのリクエストが完了するまで待機しないため発生します。この問題の回避策はありませんが、この問題による悪影響はありません。
EE、EJB
- 1114061 - ejb-jar.xml インターセプターバインディングが「*」を許可しない
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、チェックが厳しすぎるため、デフォルトの EJB インターセプターにアセンブリ記述子の一部となるインターセプター定義と宣言が必要です。
EJB、ネーミング
- 923836 - IBM JDK では remote:// プロトコルが SSL 上で動作しない
- 本リリースの JBoss EAP 6 には、IBM JDK 上でリモートの名前のルックアップが断続的に失敗し、以下の例外がスローされる問題が存在します。
org.jboss.remoting3.NotOpenException: Endpoint is not open.
この問題は、クライアントが IBM JDK を使用すると発生します。サーバーが IBM JDK 上にあり、クライアントが別の JDK を使用する場合、この問題は発生しません。この問題は調査中です。 - 1069591 - ERROR: リモートルックアップチャネルの終了通知が受信され、リモートキューをルックアップするときに閉じるチャネルの ID が表示される
- EJB 内からリモートキューをルックアップする場合、操作は正常に実行されますが、コンテキストが閉じられた後に次のエラーが表示されます。
Channel end notification received, closing channel Channel ID b8e969d6 (outbound) of Remoting connection 4970f4db to DEVPC016970/10.23.132.245:5301
この問題は、今後のアップデートで修正される予定です。
EJB、トランザクションマネージャー
- 952746 - リモート EJB リソースが関係するトランザクションリカバリー障害の修正
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、クラッシュした可能性のあるリモート EJB リソースが関係すると、トラザクションリカバリー操作に失敗することがあります。この問題は、サーバーとクライアントとの間で接続が切れると (特にクライアントがクラッシュして再起動した場合)、サーバーとクライアントが自動的に通信しないため発生します。このような場合、サーバーはクライアントが再起動したことを認識しないため、EJB トランザクションリカバリープロセスは、どの EJB ノードと通信するかを判断できません。この問題は調査中です。
IPv6 のサポート
- 900564 - ログエントリーの IPv6 アドレスの形式が間違っている
- IPv6 アドレスは、
http://[2620:52:0:105f::ffff:2]:9990
のように角かっこ ([ および ]) で囲まれている必要があります。JBoss EAP 6 のログファイルには、角かっこが省略された IPv6 アドレスが記録されます。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。 - 900609 - サーバーが IPv6 へバインドされると、Windows 上で IPv4 ソケットが開かれる
- IPv4 スタックを無効にし、IPv6 スタックを有効にした状態で JBoss EAP 6 が Mirosoft Windows Server で起動されても、IPv4 ソケットが開かれます。この問題は調査中です。
セキュリティー、Web
- 952518 - サーブレットの init() および destroy() メソッドで run-as が動作しない
- JBoss EAP 6 では、
run-as
アイデンティティーがServlet.init()
に使用されません。これは Java Servlet 2.4 仕様に反しています。これは、JBoss EAP 5 に存在したRunAsListener
が JBoss EAP 6 にはないことが原因です。この問題を回避するには、セキュアな EJB を呼び出すサーブレットのinit()
メソッド内にセキュリティーコンテキストを追加します。この手順は、JBoss Security FAQ (https://community.jboss.org/wiki/SecurityFAQ) の A10 と A23 を参照してください。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
Web コンソール - UX
- 1016546 - RBAC: [ユーザビリティー] Auditor ロールを Administrator として設定しようとすると不明確なエラーメッセージが表示される
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、ユーザーが実行パーミッションを持たない操作を実行しようとすると、エラーが発生し、以下のエラーメッセージが表示されます。You don't have the permissions to access this resource!ユーザーはリソースのアクセスではなく、操作の実行を試みたため、このエラーメッセージは明確ではありません。このエラーメッセージは今後のリリースで編集される予定です。
XML フレームワーク
- 1065128 - Xalan トランスフォーマーと巨大なテキストノードのパフォーマンスの問題
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、Xalan トランスフォーマーを使用して大型のテキストノードを変換しようとするとパフォーマンスの問題が生じるバグが見つかりました。このトランスフォーマーを使用して StreamSource を DOMResult に変換する場合、文字データのサイズが大きくなるとトランスフォーマーのパフォーマンスが低下します。これは既知の問題で、今後のリリースで修正される予定です。
doc-Release_Notes、JCA、JMS
- 1002518 - 汎用リソースアダプターでは非トラザクション操作に対して TIBCO EMS の XAConnectionFactory インスタンスを使用できない
- 本リリースの JBoss EAP 6 では、
connection.createSession(false,0);
のようにセッションがトランザクションコンテキストで作成されると、IllegalArgumentException
が発生します。これは、最初のパラメーターがセッションを非トランザクションと設定し、2 つ目のパラメーターがセッションをトランザクションに設定すると、汎用 RA が createSession へ渡されたパラメーターを無視しなかったためです。この問題を回避するには、トランザクションになるセッションconnection.createSession(true,0);
を作成します。