6.3. Java Security Manager 内での JBoss EAP 6 の実行

Java Security Manager ポリシーを指定するには、ブートストラッププロセス中にドメインまたはサーバーインスタンスに渡す Java オプションを編集する必要があります。このため、domain.sh スクリプトまたは standalone.sh スクリプトにパラメーターをオプションとして渡すことはできません。次の手順を実行すると、インスタンスが Java Security Manager ポリシー内で実行されるよう設定できます。

要件

  • この手順を実行する前に、Java Development Kit (JDK) に含まれる policytool コマンドを使用してセキュリティーポリシーを記述する必要があります。この手順では、ポリシーが EAP_HOME/bin/server.policy にあることを前提としています。
  • 設定ファイルを編集する前に、ドメインまたはスタンドアロンサーバーを完全に停止する必要があります。
複数のシステムにドメインメンバーが分散されている場合は、ドメインの各物理ホストまたはインスタンスに対して次の手順を実行してください。

手順6.1 設定ファイルの編集

  1. 設定ファイルを開きます。

    編集のために設定ファイルを開きます。このファイルは、管理対象ドメインを使用しているか、スタンドアロンサーバーを使用しているかに応じて、2 つの場所のいずれかに存在します。これは、サーバーまたはドメインを起動するために使用される実行可能ファイルではありません。
    • 管理対象ドメイン

      EAP_HOME/bin/domain.conf
    • スタンドアロンサーバー

      EAP_HOME/bin/standalone.conf
  2. ファイルの最後に Java オプションを追加します。

    以下の行をファイルの最後に追加します。-Djava.security.policy 値を変更してセキュリティーポリシーの場所を指定できます。改行をせずに 1 行で指定する必要があります。デバッグレベルを指定すると、-Djava.security.debug を変更し、ログに記録する情報量を調整できます。最も冗長なのは failure,access,policy です。
    JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -Djava.security.manager -Djboss.home.dir=$PWD/.. -Djava.security.policy==$PWD/server.policy -Djava.security.debug=failure"
    
    
  3. ドメインサーバーを起動します。

    ドメインまたはサーバーを通常どおり起動します。