第7章 セキュリティーレルム
7.1. セキュリティーレルム
セキュリティーレルム はユーザーとパスワード間、およびユーザーとロール間のマッピングです。セキュリティーレルムは EJB や Web アプリケーションに認証や承認を追加するメカニズムです。JBoss EAP 6 はデフォルトで次の 2 つのセキュリティーレルムを提供します。
ManagementRealm
は、管理 CLI や Web ベースの管理コンソールに機能を提供する管理 API の認証情報を保存します。これは、JBoss EAP 6 を管理するための認証システムを提供します。管理 API に使用する同じビジネスルールでアプリケーションを認証する必要がある場合には、ManagementRealm
を使用することもできます。ApplicationRealm
は Web アプリケーションと EJB のユーザー、パスワード、およびロール情報を保存します。
各レルムはファイルシステム上の 2 つのファイルに保存されます。
REALM-users.properties
はユーザー名とハッシュ化されたパスワードを保存します。REALM-users.properties
はユーザーからロールへのマッピングを保存します。
プロパティーファイルは
domain/configuration/
および standalone/configuration/
ディレクトリーに保存されます。ファイルは add-user.sh
や add-user.bat
コマンドによって同時に書き込まれます。コマンドの実行時、新しいユーザーをどのレルムに追加するかを最初に決定します。