4.3.4. Seam 2.2 Booking アーカイブの JBoss Enterprise Application 6 への移行: 手順説明

本書は Seam 2.2 Booking アプリケーションアーカイブを JBoss Enterprise Application Platform 5.1 から JBoss Enterprise Application Platform 6 へ移植する方法について説明するステップバイステップガイドとなります。アプリケーションの移行により適した方法が存在しますが、アプリケーションアーカイブをそのまま JBoss Enterprise Application Platform 6 のサーバーへデプロイし、どうなるか結果を見たいと思っている開発者も多くいるはずです。本書の目的は、アプリケーションアーカイブをそのままデプロイすると発生する可能性のある問題やそのデバッグ方法および解決方法について解説することにあります。
この例ではアプリケーション EAR は EAP6_HOME/standalone/deployments ディレクトリーにデプロイされ、変更はアーカイブの変更のみとなります。これにより、問題の発生や解決時にアーカイブ内にある XML ファイルの変更が容易になります。

重要

Seam 2.2 で Hibernate を直接使用するアプリケーションは、アプリケーション内部にパッケージ化された Hibernate 3 のバージョンを使用できます。JBoss Enterprise Application Platform 6 の org.hibernate モジュールを介して提供される Hibernate 4 は、Seam 2.2 によりサポートされません。この例では、最初の手順として JBoss Enterprise Application Platform 6 でアプリケーションを実行します。Hibernate 3 を Seam 2.2 アプリケーションでパッケージ化することはサポートされた構成ではないことに注意してください。
この時点で URL http://localhost:8080/seam-booking/ をブラウザーで指定してアプリケーションにアクセスすることができます。demo/demo でログインすると Booking のウェルカムページが表示されます。