10.6.3. トランザクションロギング
10.6.3.1. トランザクションログメッセージについて
ログファイルが読み取り可能な状態でトランザクションの状態を追跡するには、トランザクションロガーに
DEBUG
ログレベルを使用します。詳細なデバッグでは TRACE
ログレベルを使用します。トランザクションロガーの設定に関する詳細は 「トランザクションサブシステムのログ設定」 を参照してください。
TRACE
ログレベルに設定すると、トランザクションマネージャーは多くのロギング情報を生成できます。一般的に表示されるメッセージの一部は次のとおりです。他のメッセージが表示されることもあります。
表10.11 トランザクションステートの変更
トランザクションの開始 |
トランザクションが開始されると、次のコードが実行されます。
com.arjuna.ats.arjuna.coordinator.BasicAction::Begin:1342 tsLogger.logger.trace("BasicAction::Begin() for action-id "+ get_uid()); |
トランザクションのコミット |
トランザクションがコミットすると、次のコードが実行されます。
com.arjuna.ats.arjuna.coordinator.BasicAction::End:1342 tsLogger.logger.trace("BasicAction::End() for action-id "+ get_uid()); |
トランザクションのロールバック |
トランザクションがロールバックすると、次のコードが実行されます。
com.arjuna.ats.arjuna.coordinator.BasicAction::Abort:1575 tsLogger.logger.trace("BasicAction::Abort() for action-id "+ get_uid()); |
トランザクションのタイムアウト |
トランザクションがタイムアウトすると、次のコードが実行されます。
com.arjuna.ats.arjuna.coordinator.TransactionReaper::doCancellations:349 tsLogger.logger.trace("Reaper Worker " + Thread.currentThread() + " attempting to cancel " + e._control.get_uid());
その後、上記のように同じスレッドがトランザクションをロールバックすることが確認できます。
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