7.5.6. EJB クライアントプロパティー
概要
以下の表は、プログラムまたは jboss-ejb-client.properties
ファイルで設定できるプロパティーを示しています。
EJB クライアントグローバルプロパティー
以下の表は、同じスコープ内のライブラリー全体で有効なプロパティーを示しています。
表7.1 グローバルプロパティー
プロパティー名 | 説明 |
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endpoint.name |
クライアントエンドポイントの名前。設定されない場合、デフォルト値は
client-endpoint です。
スレッド名にはこのプロパティーが含まれるため、異なるエンドポイント設定を区別するのに役に立つことがあります。
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remote.connectionprovider.create.options.org.xnio.Options.SSL_ENABLED |
すべての接続に対して SSL プロトコルが有効であるかどうかを指定するブール値。
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deployment.node.selector | org.jboss.ejb.client.DeploymentNodeSelector の実装の完全修飾名。
これは、EJB の呼び出しを負荷分散するために使用されます。
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invocation.timeout |
EJB ハンドシェイクまたはメソッド呼び出し要求/応答サイクルのタイムアウト。この値はミリ秒単位です。
実行にタイムアウト時間よりも長い時間がかかった場合は、任意のメソッドの呼び出しで
java.util.concurrent.TimeoutException がスローされます。実行が完了し、サーバーは中断されません。
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reconnect.tasks.timeout |
バックグラウンド再接続タスクのタイムアウト。この値はミリ秒単位です。
複数の接続がダウンしている場合は、次のクライアント EJB 呼び出しで、適切なノードを見つけるために再接続が必要かどうかを決定するアルゴリズムが使用されます。
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org.jboss.ejb.client.scoped.context |
スコープ EJB クライアントコンテキストを有効にするかどうかを指定するブール値。デフォルトは、
false です。
true に設定された場合、EJB クライアントは JNDI コンテキストに割り当てられたスコープコンテキストを使用します。その他の場合、EJB クライアントコンテキストは JVM でグローバルセレクターを使用して、リモート EJB およびホストを呼び出すために使用されるプロパティーを決定します。
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EJB クライアント接続プロパティー
接続プロパティーは、プレフィックス remote.connection.CONNECTION_NAME
で始まります。CONNECTION_NAME は、接続を一意に識別するためにのみ使用されるローカル ID です。
表7.2 接続プロパティー
プロパティー名 | 説明 |
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remote.connections |
アクティブな
connection-names のカンマ区切りのリスト。各接続はこの名前を使用して設定されます。
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接続のホスト名または IP。
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接続のポート。デフォルト値は 4447 です。
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接続セキュリティーを認証するために使用されるユーザー名。
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ユーザーを認証するために使用されるパスワード
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初期接続のタイムアウト時間。この時間が経過すると、再接続タスクにより、接続を確立できるかどうかが定期的に確認されます。値はミリ秒単位です。
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| CallbackHandler クラスの完全修飾名。これは、接続を確立するために使用され、接続がオープンである限り変更できません。
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channel.options.org.jboss.remoting3.RemotingOptions.MAX_OUTBOUND_MESSAGES
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アウトバウンド要求の最大数を指定する整数値。デフォルト値は 80 です。
すべての呼び出しを処理するために、サーバーに対してクライアント (JVM) からの接続が 1 つだけあります。
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connect.options.org.xnio.Options.SASL_POLICY_NOANONYMOUS
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正常に接続するためにクライアントがクレデンシャルを提供する必要があるかどうかを決定するブール値。デフォルト値は
true です。
true に設定された場合、クライアントはクレデンシャルを提供する必要があります。false に設定された場合は、リモートコネクターがセキュリティーレルムを要求しない限り、呼び出しが許可されます。
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connect.options.org.xnio.Options.SASL_DISALLOWED_MECHANISMS
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接続作成中に認証に使用される特定の SASL メカニズムを無効にします。
JBOSS_LOCAL_USER の場合は、サイレント認証メカニズム (クライアントとサーバーが同じマシンにあるときに使用されます) が無効になります。
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connect.options.org.xnio.Options.SASL_POLICY_NOPLAINTEXT
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認証中のプレーンテキストメッセージの使用を有効または無効にするブール値。JAAS を使用する場合は、プレーンテキストパスワードを許可するために false に設定する必要があります。
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connect.options.org.xnio.Options.SSL_ENABLED
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この接続に対して SSL プロトコルが有効であるかどうかを指定するブール値。
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connect.options.org.jboss.remoting3.RemotingOptions.HEARTBEAT_INTERVAL
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自動的なクローズ (ファイアウォールの場合など) を回避するためにクライアントとサーバー間でハートビートを送信する間隔。値はミリ秒単位です。
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EJB クライアントクラスタープロパティー
初期接続でクラスター環境に接続する場合は、クラスターのトポロジーが自動的に非同期で受信されます。これらのプロパティーは、受信された各メンバーに接続するために使用されます。各プロパティーは、プレフィックス remote.cluster.CLUSTER_NAME
で始まります。CLUSTER_NAME は、関連するサーバーの Infinispan サブシステム設定を参照します。
表7.3 クラスタープロパティ
プロパティー名 | 説明 |
---|---|
clusternode.selector
| org.jboss.ejb.client.ClusterNodeSelector の実装の完全修飾名。
このクラス (
org.jboss.ejb.clientDeploymentNodeSelector ではない) は、クラスター環境で EJB 呼び出しを負荷分散するために使用されます。クラスターが完全にダウンしている場合、呼び出しは No ejb receiver available で失敗します。
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channel.options.org.jboss.remoting3.RemotingOptions.MAX_OUTBOUND_MESSAGES
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クラスター全体に対して実行できるアウトバウンド要求の最大数を指定する整数値。
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node.NODE_NAME. channel.options.org.jboss.remoting3.RemotingOptions.MAX_OUTBOUND_MESSAGES
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この特定のクラスターノードに対して実行できるアウトバウンド要求の最大数を指定する整数値。
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