第14章 アプリケーション内のアイデンティティー

14.1. 基本概念

14.1.1. 暗号化について

暗号化とは、数学的なアルゴリズムを適用して機密情報を分かりにくくすることを言います。暗号化はデータの侵害やシステム機能の停止などのリスクからインフラストラクチャーを保護する基盤の 1 つとなります。
暗号化はパスワードなどの簡単な文字列データへ適用することができます。また、データ通信のストリームへ適用することも可能です。例えば、HTTPS プロトコルはデータを転送する前にすべてのデータを暗号化します。セキュアシェル (SSH) プロトコルを使用して 1 つのサーバーから別のサーバーへ接続する場合、すべての通信が暗号化された トンネル で送信されます。

14.1.2. セキュリティードメインについて

セキュリティードメインは、JBoss Enterprise Application Platform のセキュリティーサブシステムの一部になります。セキュリティー設定は、管理対象ドメインのドメインコントローラーまたはスタンドアロンサーバーによって集中管理されるようになりました。
セキュリティードメインは認証、承認、セキュリティーマッピング、監査の設定によって構成されます。セキュリティードメインは Java Authentication and Authorization Service (JAAS) の宣言的セキュリティーを実装します。
認証とはユーザーアイデンティティーを検証することを言います。セキュリティー用語では、このユーザーをプリンシパルと呼びます。認証と承認は異なりますが、含まれている認証モジュールの多くは承認の処理も行います。
承認とは、許可または禁止されている動作に関する情報が含まれるセキュリティーポリシーのことです。セキュリティー用語では、ロールと呼ばれます。
セキュリティーマッピングとは、情報をアプリケーションに渡す前にプリンシパル、ロール、または属性から情報を追加、編集、削除する機能のことです。
監査マネージャーを使用すると、プロバイダーモジュールを設定してセキュリティーイベントの報告方法を制御できます。
セキュリティードメインを使用する場合、アプリケーション自体から特定のセキュリティー設定をすべて削除することが可能です。これにより、一元的にセキュリティーパラメーターを変更できるようにします。このような設定構造が有効な一般的な例には、アプリケーションをテスト環境と実稼動環境間で移動するプロセスがあります。

14.1.3. SSL 暗号化について

SSL (Secure Socket Layer) は、2 つのシステム間のネットワークトラフィックを暗号化します。接続のハンドシェーク フェーズ中に生成され、2 つのシステムのみが認識する共通鍵を使用して、2 つのシステム間のトラフィックが暗号化されます。
共通鍵をセキュアに交換するため、SSL は PKI (Public Key Infrastructure) を利用します。PKI とはキーペア を用いる暗号化の方法です。キーペアは公開鍵と秘密鍵の 2 つのペアの鍵で構成されます。公開鍵は他のユーザーと共有され、データの暗号化に使用されます。秘密鍵は公開されず、公開鍵で暗号化されたデータを復号化する時に使用されます。
クライアントが安全な接続を要求した場合、安全な通信が開始される前にハンドシェイクフェーズが実行されます。SSL のハンドシェイク中にサーバーは公開鍵を証明書としてクライアントに渡します。この証明書にはサーバーの ID (サーバーの URL)、サーバーの公開鍵、証明書を認証するデジタル署名が含まれています。その後、クライアントは証明書を検証し、この証明書が信頼できるものかを判断します。この証明書を信頼する場合、クライアントは共通鍵を SSL 接続に対して生成し、サーバーの公開鍵を使用して暗号化してからサーバーに戻します。サーバーは秘密鍵を使用して、共通鍵を復号化します。その後、同じ接続でこれらの 2 つのマシンが行う通信はこの共通鍵を使い暗号化されます。

14.1.4. 宣言的セキュリティーについて

宣言的セキュリティー とは、セキュリティー管理にコンテナを使うことで、お使いのアプリケーションコードからセキュリティーの問題を切り離す方法です。コンテナにより、ファイルのパーミッション、またはユーザー、グループ、ロールに基づき承認を行います。このアプローチは、セキュリティー関連すべてをアプリケーション自体で請け負うプログラム的セキュリティーよりも優れています。
JBoss Enterprise Application Platform はセキュリティードメインより宣言的セキュリティーを提供します。

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