10.2.12. ORB 移植性 API について

Object Request Broker (ORB) とは、複数のアプリケーションサーバーにわたって分散されるトランザクションの参加者、コーディネーター、リソース、その他のサービスにメッセージを送受信するプロセスのことです。ORB は標準的なインターフェース記述言語 (IDL) を使用してメッセージを通信し解釈します。Common Object Request Broker Architecture (CORBA) は JBoss Enterprise Application Platform の ORB によって使用される IDL です。
ORB を使用する主なタイプのサービスは、Java トランザクションサービス (JTS) プロトコルを使用する分散 Java トランザクションのシステムです。レガシーシステムなどの他のシステムは、通信にリモートエンタープライズ JavaBeans や JAX-WS または JAX-RS Web サービスなどのメカニズムを使用せずに、 ORB を使用することがあります。
ORB 移植性 API は ORB とやりとりするメカニズムを提供します。この API は ORB への参照を取得するメソッドや、ORB からの受信接続をリッスンするモードにアプリケーションを置くメソッドを提供します。API のメソッドの一部はすべての ORB によってサポートされていません。このような場合、例外がスローされます。
API は 2 つの異なるクラスによって構成されます。

ORB 移植性 API のクラス

  • com.arjuna.orbportability.orb
  • com.arjuna.orbportability.oa
ORB 移植性 API に含まれるメソッドやプロパティーの詳細は、Red Hat カスタマーポータルで JBoss Enterprise Application Platform 6 の Javadocs バンドルを参照してください。