16.9.3. NSAPI を基本的な HTTP コネクターとして設定する
概要
このタスクでは、NSAPI コネクターが負荷分散またはフェールオーバーなしでクライアント要求を JBoss Enterprise Application Platform サーバーにリダイレクトするよう設定します。リダイレクトは、デプロイメントごとに (つまり、URL ごとに) 行われます。負荷分散設定については、「NSAPI を負荷分散クラスターとして設定」を参照してください。
要件
- 現在のタスクを続行する前に、「Oracle Solaris で NSAPI コネクターを設定」を完了する必要があります。
手順16.14 基本的な HTTP コネクターの設定
JBoss Enterprise Application Platform サーバーにリダイレクトする URL パスを定義します。
注記
IPLANET_CONFIG/obj.conf
では、前の行から継続する行以外は、行の最初にスペースを挿入してはいけません。IPLANET_CONFIG/obj.conf
ファイルを編集します。<Object name="default">
で始まるセクションを見つけ、一致する各 URL パターンを次のサンプルファイルで示された形式で追加します。文字列jknsapi
は、次の手順で定義される HTTP コネクターを示します。例は、ワイルドカードを使用したパターン一致を示しています。<Object name="default"> [...] NameTrans fn="assign-name" from="/status" name="jknsapi" NameTrans fn="assign-name" from="/images(|/*)" name="jknsapi" NameTrans fn="assign-name" from="/css(|/*)" name="jknsapi" NameTrans fn="assign-name" from="/nc(|/*)" name="jknsapi" NameTrans fn="assign-name" from="/jmx-console(|/*)" name="jknsapi" </Object>
各パスを提供するワーカーを定義します。
IPLANET_CONFIG/obj.conf
ファイルの編集を続行します。編集したセクションの終了タグのすぐ後に次を追加します:</Object>
。<Object name="jknsapi"> ObjectType fn=force-type type=text/plain Service fn="jk_service" worker="worker01" path="/status" Service fn="jk_service" worker="worker02" path="/nc(/*)" Service fn="jk_service" worker="worker01" </Object>
上記の例は、URL パス/status
を、worker01
という名前のワーカーにリダイレクトし、/nc/
以下のすべての URL パスを、worker02
という名前のワーカーにリダイレクトします。3 番目の行は、前の行で一致しないjknsapi
オブジェクトに割り当てられたすべての URL がworker01
に提供されることを示しています。ファイルを保存し、終了します。ワーカーとその属性を定義します。
ディレクトリーに、IPLANET_CONFIG
/connectors/workers.properties
という名前のファイルを作成します。以下の内容をそのファイルにペーストし、お使いの環境に合わせて変更します。# An entry that lists all the workers defined worker.list=worker01, worker02 # Entries that define the host and port associated with these workers worker.worker01.host=127.0.0.1 worker.worker01.port=8009 worker.worker01.type=ajp13 worker.worker02.host=127.0.0.100 worker.worker02.port=8009 worker.worker02.type=ajp13
workers.properties
ファイルは、Apache mod_jk と同じ構文を使用します。利用可能なオプションについては、「Apache Mod_jk ワーカーの設定リファレンス」を参照してください。ファイルを保存し、終了します。iPlanet Web Server を再起動します。
iPlanet Web Server 6.1 または 7.0 のいずれかを実行するかに応じて、次のいずれかの手順を選択します。iPlanet Web Server 6.1
IPLANET_CONFIG/../stop IPLANET_CONFIG/../start
iPlanet Web Server 7.0
IPLANET_CONFIG/../bin/stopserv IPLANET_CONFIG/../bin/startserv
結果
iPlanet Web Server が、設定した URL へのクライアント要求を JBoss Enterprise Application Platform のデプロイメントに送信します。