6.1.0 リリースノート

JBoss Enterprise Application Platform 6.1

JBoss Enterprise Application Platform 6.1.0 の新機能、既知の問題、およびサポート情報

Darrin Mison

Red Hat エンジニアリングコンテントサービス

概要

JBoss Enterprise Application Platform 6.1.0 のリリースノート

1. はじめに

JBoss Enterprise Application Platform 6 へようこそ。最新バージョンの JBoss Enterprise Application Platform を理解していただくため、本リリースノートでは新しい機能、新たに解決された問題、および既知の問題について説明します。本書は、http://docs.redhat.com/ で利用可能な JBoss Enterprise Application Platform 6 の全ドキュメントとともに使用してください。

重要

本リリースノートには、前リリース 6.0.1 より変更があった内容が記載されています。6.0.0 よりアップグレードする場合、6.0.1 のリリースノートを参照し、変更の完全リストを確認してください。

1.1. フィードバックのお願い

本書のフィードバックを提供するには、https://bugzilla.redhat.com でバグを登録します。その際、製品 JBoss Enterprise Application Platform、バージョン 6.1.0、およびコンポーネント documentation-6.1.0_Release_Notes を指定します。次の URL にリンクすると、製品、バージョン、およびコンポーネントが自動的に選択されるため便利です: https://bugzilla.redhat.com/enter_bug.cgi?component=doc%20-%20release%20notes&product=JBoss%20Enterprise%20Application%20Platform%206&version=6.1.0

1.2. 概要

JBoss Enterprise Application Platform 6 は、エンタープライズアプリケーションの開発およびデプロイ方法の大きな変化に対応する Red Hat の製品です。運用コストの削減や新規アプリケーションの市場投入までの時間短縮を企業が望む中、JBoss Enterprise Application Platform 6 は将来的なビジョンに向けてリビルドされ、革新的なモジュラー、クラウド対応のアーキテクチャー、強力な管理と自動化、および世界クラスの開発生産性を提供します。
JBoss Enterprise Application Platform 6 は Java EE 6 認定されています。強力かつ柔軟な管理、改善されたパフォーマンスや拡張性など、開発者の生産性を向上する多くの新機能を提供します。市場をリードする Red Hat の認定やサポートにより、管理および開発のニーズは今後も将来的に対応されます。

2. 新機能

次の新機能が JBoss Enterprise Application Platform 6.1.0 に追加されました。
JBoss Web のグローバルバルブ
JBoss Enterprise Application Platform 5 では、Web コンテナに対してグローバルバルブを設定できました。6.0 では、アプリケーションごとでのみバルブの設定が可能でした。JBoss Enterprise Application Platform 6.1 では、グローバルバルブの機能が復活しました。
EJB クライアントの初期コンテキストオプションの向上
JBoss Enterprise Application Platform 6.1 は、マップを用いて InitialContext を設定し、この InitialContext へスコープ指定された EjbClientContext を作成するメソッドを提供します。またこのメソッドにより、JBoss 固有のクラスに依存せずに設定を行うことが可能です。
認証モジュールへ追加情報を渡す
JBoss Enterprise Application Platform 6.0 では、コンテナインターセプター (ログインモジュールを含む) が呼び出されるまで Java EE インターセプターが呼び出されなかったため、追加情報を認証モジュールに渡すことができませんでした。JBoss Enterprise Application Platform 6.1 には Java EE インターセプターをコンテナインターセプターチェーンをインジェクトする機能が追加されました。
セキュリティーコンテキストの伝播とユーザー切り替え
JBoss Enterprise Application Platform 6.1 には次の機能を実証するクリックスタートが含まれています。
  • ejb-security-interceptors - インターセプターを使用して呼び出しごとに EJB 呼び出しの ID を切り替える方法を実証します。
  • ejb-security-interceptors - EJB 間でセキュリティーコンテキストを伝播し、EJB のユーザーを切り替えるため、サーバーのインターセプターチェーンへインターセプターをインジェクトする方法を実証します。
システムプロパティー置換の向上
JBoss Enterprise Application Platform 6.0.0 には設定の属性の機能としてプロパティー置換が含まれていましたが、サポートされるプロパティーの数は限定されていました。JBoss Enterprise Application Platform 6.1 では、置換可能な属性の数が増えました。
Hibernate での決定論的列名
以前のバージョンの Hibernate では、列のエイリアスの生成に決定論的アルゴリズムを使用しなかったため、データベースキャッシュがもたらす利点が限定されました。本バージョンでは、エイリアスは一貫して付けられるようになりました。
HornetQ のインメモリメッセージレプリケーション
HornetQ は既存の共有ストレージオプションの他に、インメモリメッセージレプリケーションより高可用性を提供するようになりました。
NIO2 コネクター
EAP 6.1 は、ネイティブコネクターよりもパフォーマンス的に大変優れている NIO2 ベースのコネクターを Java7 デプロイメントに提供するようになりました。
デプロイメントオーバーレイ
EAP は、デプロイメントで提供されるデプロイメント記述子をデプロイ時に代替の記述子に置き換える機能を提供するようになりました。

3. 技術プレビューとして提供される機能

次の設定や機能は既知の問題が存在するため、技術プレビューとしてのみ提供されます。本番環境ではサポートされません。
JGroups による HornetQ ディスカバリ
HornetQ は、UDP および JGroups を介したサーバー接続設定の動的ディスカバリを提供するようになりました。
JBoss Web Services による WS-Trust/STS
JBoss Web Services は基礎となる CXF 実装より WS-Trust/STS 機能を公開するようになりました。
JBoss CLI サイレントモード
CLI を埋め込むプロセスに対し、CommandContext API に「サイレントモード」が追加されました。
JBoss CLI によるモジュールの追加
CLI はモジュールを追加および削除する新しいコマンドを提供します。
syslog ハンドラー設定
EAP は syslog プロトコルのハンドラーと設定を提供します。
新しい Hibernate 一括ローディングアルゴリズム
Hibernate の既存のレガシーアルゴリズムに、動的と埋め込みの 2 つの一括ローディングアルゴリズムが追加されました。
Hibernate - 非可変データにおけるオブジェクト参照の 2 次キャッシングの向上
Hibernate - バイトコードエンハンスメントサポートの向上および拡大
WS-AT/XA ブリッジ
WS-AT/XA トランザクションブリッジ機能は技術プレビューとしてのみ提供され、本番環境ではサポートされません。
Hibernate Validator による RestEasy の検証
JBoss Enterprise Application Platform 6 に含まれる Hibernate Validator をサポートするため、RestEasy は検証プロバイダーを提供するようになりました。
ServiceMBean ヘルパークラスの復元
JBoss Enterprise Application Platform の以前のバージョンで使用できた MBean の作成に便利なヘルパークラスを復元するため、モジュール org.jboss.as.system-jmx が導入されました。
Multi-JSF
この機能により、EAP が提供する JSF 実装をユーザー提供の JSF 実装に置き換えることが可能になります。
トランザクションの JDBC ストア
JDBC データベースをストアとして使用するよう JBoss Transactionsを設定できるようになりました。CLI ツールを使用して以下の 2 つの属性を設定すると、この設定がトランザクションサブシステムで有効になります。
  1. use-jdbc-storetrue に設定します。
    /subsystem=transactions:write-attribute(name=use-jdbc-store, value=true)
  2. jdbc-store-datasource を使用するデータソースの JNDI 名に設定します。
    /subsystem=transactions:write-attribute(name=jdbc-store-datasource, value=java:jboss/datasources/TransDS)
属性の完全リストは次の通りです。

表1 トランザクション JDBC ストアプロパティー

プロパティー 説明

use-jdbc-store

true に設定して、トランザクションの JDBC ストアを有効にします。

jdbc-store-datasource

ストレージとして使用される JDBC データソースの JNDI 名。

jdbc-action-store-drop-table

起動時にアクションストアテーブルをドロップおよび再作成します。任意で、デフォルトは false です。

jdbc-action-store-table-prefix

アクションストアテーブル名のプレフィックスで、任意のプロパティーです。

jdbc-communication-store-drop-table

起動時にコミュニケーションストアテーブルをドロップおよび再作成します。任意で、デフォルトは false です。

jdbc-communication-store-table-prefix

コミュニケーションストアテーブル名のプレフィックスで、任意です。

jdbc-state-store-drop-table

起動時にステートストアテーブルをドロップおよび再作成します。任意で、デフォルトは false です。

jdbc-state-store-table-prefix

ステートストアテーブル名のプレフィックスで、任意です。

4. サポート対象外の機能

JBoss Enterprise Application Platform 5 で挙動した設定の一部はサポート対象外になりました。これらの設定を確認してください。
Infinispan API
Infinispan API の直接使用は JBoss Enterprise Application Platform 6 ではサポートされません。Infinispan は、JBoss Enterprise Application Platform 内部のさまざまなクラスタリング技術に対する実装詳細として使用されます。直接使用は不可能ですが、API の module.xml には直接使用が可能であると誤って記載されています。これは今後のリースで修正される予定です。Infinispan API の直接使用には、 JBoss Data Grid へのサブスクリプションが必要になります。
JDK 6 による IPv6 の制限
次の IPv6 の制限は JDK 6 が原因で、JBoss Enterprise Application Platform 6 の欠陥ではありません。
  1. Microsoft Windows Server では、JDK 6 の IPv6 実装は部分的になります。この実装は JBoss Enterprise Application Platform 6 の実行には不十分です。Microsoft Windows Server で IPv6 を完全サポートするには JDK 7 が必要になります。
  2. Red Hat Enterprise Linux では、Oracle JDK 6 のバグにより、クライアント (接続を確立するネットワークポイント) に指定されたアドレスに zone-id が含まれると動作しません。zone-id を使用するには、 JDK 7 へアップグレードするか、バグが発生しない Red Hat Enterprise Linux 向けの IcedTea/OpenJDK 6 を使用します。このバグの詳細は http://bugs.sun.com/bugdatabase/view_bug.do?bug_id=6800096 and https://issues.jboss.org/browse/JBPAPP-8833 を参照してください。
JTA トランザクション外部の JPA 2.0 コンテキスト伝播
拡張永続コンテキスト (XPC) の伝播は、トランザクションの存在を考慮せず、XPC は常に伝播されました。この挙動は JPA 2.0 仕様に準拠していません。XPC の処理が変更され、アクティブなトランザクションが存在しない場合、XPC の伝播は無視され、呼び出された Bean は XPC ではなく独自の永続コンテキストを持つようになりました。
アプリケーションが JTA トランザクション外部で拡張永続コンテキストが伝播されることを想定する場合、アプリケーションの変更が必要であるか考慮する必要があります。アプリケーションの更新に関する説明は、JBoss Enterprise Application Platform 6 移行ガイドを参照してください。
JBoss Enterprise Application Platform 5 では、この挙動を実現するためシステムプロパティー (JBPAPP-923.alwaysPropagate) が提供されましたが、JBoss Enterprise Application Platform 6 では使用できません。
詳細は https://issues.jboss.org/browse/AS7-1663 を参照してください。
PicketLink IDM
PicketLink IDM (ID 管理) は JBoss Enterprise Application Platform 6 ではサポートされません。
PicketLink STS
PicketLink STS (セキュリティートークンサービス) は JBoss Enterprise Application Platform 6 ではサポートされません。
Tanuki Service Wrapper
Tanuki Service Wrapper は JBoss Enterprise Application Platform 6 ではサポートされません。詳細は https://issues.jboss.org/browse/JBPAPP-8651 を参照してください。
Microsoft SQL Server 2008 での XA リカバリー
XA リカバリーは Microsoft SQL Server 2008 R1 では動作しませんが、Microsoft SQL Server 2008 R2 SP2 では動作します。詳細は次の URL を参照してください。
MySQL での XA リカバリー
MySQL JDBC ドライバーは XA リカバリーを正しく実装しません。詳細は https://issues.jboss.org/browse/JBPAPP-2576 を参照してください。
JBoss OSGi
OSGi 仕様の実装である JBoss OSGi は技術プレビューからサポート対象外に格下げされました。詳細は https://access.redhat.com/site/solutions/362814 を参照してください。

5. コンポーネント

The JBoss Enterprise Application Platform 6 のコンポーネントマトリックスは https://access.redhat.com/knowledge/articles/112673 を参照してください。

6. 本リリースの変更内容

6.1. バグ修正

Apache サーバー (httpd) およびコネクター

900363 - JK ステータスマネージャが動作しない

Apache mod_jk には ステータスマネージャー API が含まれています。この API で操作が実行されると、変更が API または JK ステータスマネージャーによるものかに関係なく、変更が適用されませでした。これは、共有メモリー同期化のエラーが原因でした。根本的な原因が修正されたため、ステータスマネージャーを仕様した操作が想定通り実行されるようになりました。

クラスタリング

900392 - シングルトンサービスが「IllegalStateException: JBAS010350: Expected result from singleton provider only, but instead received 0 results」により失敗する

SingletonService は以下をログに出力して失敗することがありました。
    IllegalStateException: JBAS010350: Expected result from singleton provider only, but instead received 0 results

エラーは getValueRef メソッドで発生し、古いマスターノードが停止中で新しいノードが起動中であった時にビューが変更したため発生しました。この問題を解決するため、返された結果がない時にリトライするよう getValueRef が変更されました。 SingletonService は想定通り実行されるようになりました。
920367 - 配布可能でないアプリケーションによる ClusteredSingleSignOn ClassCastException
901028 - CLONE AS7-5688 ISPN000136: Execution error: java.lang.NullPointerException -> JBAS018079: Failed to passivate session
947420 - セッションパッシベーションが有効な状態で [0 milliseconds] (0 ミリ秒) 後、ロックを取得できない

コンソール

900849 - データが 64k を越えると EAP6 CLI エラーが発生する

65535 文字を越える文字列を返した CLI コマンドは次のエラーによって失敗しました。
Communication error: java.util.concurrent.ExecutionException: Operation failed

これは、JBoss DMR ライブラリで java.io.DataOutput.writeUTF() メソッドを使用したことが原因でした。処理する文字列が 65535 文字を越える場合、この目メソッドは UTFDataFormatException をスローします。この文字数を越える文字列を適切に処理するため、代替の技術を使用するよう Boss DMR ライブラリが更新されました。65535 文字を越える文字列を返した CLI コマンドは想定通り実行されるようになりました。

EJB

957171 - ノードがシャットダウンまたはアンデプロイし、EJB 呼び出しがその状態のノードに到達すると、クライアントが呼び出しをリトライしない
955506 - 外部 TX が一時停止した時に、内部 TX に対して接続が適切に登録されない
928922 - [AS7-6526] 特に非永続である場合、ログに記録されたタイマー ID を持つ EJB タイマーの識別が困難
901203 - リモート EJB 呼び出しが 1 バイトずつ読み取りまたは書き込みされる

HornetQ

900359 - CLONE - JMS ブリッジのサブシステムの作成
901137 - reconnect-attempts が -1 に設定されているとサーバーが正常にシャットダウンしない
901177 - メッセージがロールバクされ、DLQ が存在しないと、HornetQ はキューからメッセージを削除しない
913507 - SpecJMS2007 サテライトドライバーで OutOfMemory

コネクターで NIO が有効で、非常に多くのスレッドがアクティブな場合、 OutOfMemory エラーが発生することがありました。これは、NioWorker が適切にシャットダウンされなかったため、使用していたスレッドとメモリーが開放されなかったため発生しました。スレッド処理の根本的な問題が修正されたため、OutOfMemory エラーのリスクが軽減されました。

パラメーター use-nio-global-worker-pool を有効にして、 OutOfMemory エラーのリスクを最小限にすることが推奨されます。以下はコネクター設定の例になります。
<netty-connector name="netty" socket-binding="messaging">
   <param key="use-nio" value="true"/>
   <param key="use-nio-global-worker-pool" value="true"/>
</netty-connector>
919446 - レプリケートされたジャーナル - バックアップとライブの切り替えを継続して行った後にディスク領域が不足する

JSF

957838 - FacesMessage オブジェクトが JBoss EAP 6 でシリアライズされると、例外 「java.io.NotActiveException: Fields were never written」が発生する

場合によって、FacesMessage オブジェクトがデシリアライズされると例外 (java.io.NotActiveException) がスローされることがありました。これは JSF 仕様の要件通り、シリアライズ中に ObjectOutputStreamdefaultWriteObject() または writeFields() メソッドが呼び出されなかったため発生しました。これらのメソッドはシリアライズ中に正しく呼び出されるようになり、FacesMessage オブジェクトのデシリアライズは想定通り動作するようになりました。
901266 - ビューがスコープ指定された管理 Bean で @PreDestroy が呼び出されない

場合によって JSF ViewScoped Bean によって使用されたメモリーが回収されず、その結果、アプリケーションサーバーによって使用されるメモリーが徐々に増加することがありました (メモリーリーク)。これは、これら Bean のセッションが期限切れになったときに @PreDetroy メソッドが呼び出されなかったため発生しました。JBoss Enterprise Application Platform 6 の JavaServer Faces 実装が Mojarra 2.1.16 に更新され、この問題は解決しました。セッションの有効期限が切れると、各 ViewScoped 管理 Bean の@PreDestroy メソッドが適切に呼び出され、各 Bean に割り当てられたリソースが回収されるようになりました。

スクリプトとコマンド

900518 - Jdr スクリプトユーティリティーが全く localhost:9990 へ接続できない

セキュリティー

910322 -CLI を使用してセキュリティーロールを security-setting へ追加できない

CLI または API を使用して security-role を追加する場合、ユーザーは保有すべきロールと保有すべきでないロールの両方をすべて指定する必要がありました。これは、このリソースの :add 操作にはこれらのパラメーターのデフォルト値がなかったためです。本リリースではこれらのパラメーターのデフォルト値が false になりました。ロールの追加には、true を設定して security-role が保有しなければならないロールを指定することのみが必要となりました。他のロールはすべてデフォルトの false に設定されます。

Web

901061 - 同様の "DeleteWorkDirOnContextDestroy" 設定が EAP 6 Web サブシステムに必要

JBoss Enterprise Application Platform 6 では、ソース JSP が関連する Java またはクラスファイルよりも新しい場合以外は再デプロイメントでソース JSP が再コンパイルされませんでした。JBoss Enterprise Application Platform 6 の以前のバージョンには、アンデプロイメントで Java およびクラスファイルを削除するコードが含まれていませんでした。そのため、ユーザーが古いバージョンのウェブアプリケーションからソースを修復しようとすると、.java および .class ファイルが削除されなかったため、JSP を再コンパイルできませんでした。対応するコードが JBoss Enterprise Application Platform 6 に追加され、システムプロパティー org.jboss.as.web.deployment.DELETE_WORK_DIR_ONCONTEXTDESTROY を介してアクティベートできるようになりました。このプロパティーのデフォルトは false です。 JBoss Enterprise Application Platform 6 のユーザーは、このプロパティーを使用して .java および .class ファイルを削除し、JSP ソースの再コンパイルを確実に行うことができるようになりました。
905165 - メソッド式パラメーターによって NPE/MethodNotFoundException が発生する

JSF ページの式言語 (EL) メソッドに null が設定されている引数があると、呼び出し時に例外 (NullPointerException) がスローされました。これは、JBoss Web EL パーサーが null 値の引数を処理しなかったため発生しました。JBoss Web が更新され、メソッド式の null 値を適切に処理するようになりました。null のパラメーターを持つ EL メソッドを呼び出すと、想定通り動作するようになりました。

6.2. 既知の問題

Apache サーバー (httpd) およびコネクター

900620 - UAC が存在すると APR ネイティブがロードされない (Windows Server 2008 R2)

Windows サーバー上では、管理権限を持つユーザーを使用し、ユーザーアカウント制御 (UAC) が無効になっていないと、Apache portable runtime (APR) ライブラリがロードできません。

クラスタリング

901164 - ファイルオーバー後に陳腐セッションデータを受信し、セッションを損失する
900707 - 文字列「localhost」がデフォルト値の一部に使用されると、プロパティーの置換が動作しない

JGroups サブシステムの設定で localhost がデフォルト値の一部として使用されると、プロパティーの置換が正しく動作しません。プロパティーの置換は JBoss Enterprise Application Platform 6 サブシステムに提供される機能ですが、すべてのサブシステムで有効になっておらず、一部のサブシステム (JGroups など) は独自の置換を行います。この挙動は標準化されておらず、サポート対象のサブシステムプロパティーと異なっています。Red Hat は、この問題が解決するまで JGroups サブシステムでプロパティーの置換を使用しないことを推奨します。
900378 - SET レプリケーショントリガーを持つ CDI Bean がレプリケートしない

Weld コンポーネントのバグが原因で、setAttribute メソッドが適切に呼び出されません。これにより、 SET レプリケーショントリガーを持つ CDI Bean がレプリケートされません。この問題を回避するには、これらの Bean に SET_AND_NON_PRIMITIVE_GET トリガーを使用します。
900549 - クラスタリングおよびセッションレプリケーションで 一時的な WeldListener: java.lang.NullPointerException が発生する

WeldListener: java.lang.NullPointerException が時々スローされます。クライアントは HTTP 応答 503 と例外テキストを受け取ります。このバグの原因は現在調査中です。
900483 - CLONE - ノードのシャットダウンで DIST SYNC を使用すると陳腐セッションデーターが受信される

テスト中、ノードのシャットダウンで DIST SYNC または DIST ASYNC キャッシュモードが使用されると、陳腐セッションデータが受信される場合が数件ありました。この問題は現在調査中です。
959753 - DIST SYNC: 「初期ステート転送タイムアウト」でノードを再起動した後、サービス jboss.infinispan.web.default-host/XY が起動しない

HornetQ

959216 - Stomp プロトロルを使用して大きなメッセージを送信できない
959616 - アクティベーション中、バックアップのクリーンシャットダウンでデッドロックが発生する

HortnetQ バックアップサーバーとして設定された JBoss Enterprise Application Platform 6 サーバーは、以下の状況下でシャットダウンに失敗します。
  • メッセージ駆動型 Bean がサーバー上にローカルでデプロイされている。
  • サーバーのアクティベーション中にシャットダウンコマンドが実行される。

このような状況では、シャットダウンによりデッドロックが発生し、シャットダウンプロセスが完了しません。デッドロックが発生したら、サーバーを強制終了する必要があります。Red Hat Enterprise Linux 6 では kill -9 コマンドを使用してサーバーを強制終了できます。

このような状況を避けるため、アクティベーションの前または後でのみサーバーをシャットダウンし、ジャーナルローディングプロセス中にシャットダウンしないようにしてください。
959789 - HQ コアブリッジがフェールオーバーしない
928400 - pageSize >= maxSize によって不適切なサーバー状態になる
912653 - Clone: リモート JNDI が HornetQ 専用の JMS ブリッジと動作しない
922184 - レプリケートされたジャーナル - 追加 / コミットメッセージを存在しないジャーナルに保存するとバックアップ側に NullPointerException が発生する
928288 - レプリケートされたジャーナル - ライブで最初のジャーナルのレプリケート中にネットワークの障害が存在すると不正なバックアップ状態になる
899966 - IPv6 link-local アドレス上の Netty に問題あり

JDK のバグにより、リンクローカルアドレスを使用すると、選択されたインターフェースを区別するためゾーン ID が使用されます。この問題はグローバルアドレスには影響しません。今後のバージョンの Netty コンポーネントに回避法が含まれる予定です。

スクリプトとコマンド

965315 - ユーザースクリプトの jboss-ec2-eap タイムアウトが適切に動作しない

JBoss Enterprise Application Platform の AMI イメージのユーザースクリプトに実装されたタイムアウト機能が動作しません。ユーザースクリプトのコマンドがハングすると、仮想マシンが正常に起動しません。タイムアウト機能は、ハングしたユーザースクリプトコマンドに関係なく仮想マシンが継続して起動できるようにし、ユーザースクリプト上で診断を行うための機能です。Bash シェルが非対話シェルでジョブ制御をサポートせず、ユーザースクリプトに実装されたタイムアウトがこの機能を必要とすることがこの問題の原因です。現在、回避法はありませんが、次のリリースで解決される予定です。
956281 - 32 ビット jvm で EAP 6.1 を起動すると、JVM の起動に失敗することがある

Windows 8 の 32 ビット JVM では、デフォルトの最大 perm gen 領域設定によって JVM が作成されず、サーバーが起動しません。この問題を回避するには、JVM の起動パラメーターより -XX:MaxPermSize=256m パラメーターを削除します。パラメーターの削除後、JVM が作成され、サーバーが起動します。
916960 - 括弧が EAP へのパス上にあると Standalone.bat が動作しない

本リリースの JBoss Enterprise Application Platform 6 では、Windows インストーラーと、括弧が含まれるデフォルトディレクトリーへのインストレーションに問題があることが分かっています (例: C: Program Files (x86)\jboss-eap-6.1\)。

このような場合、standalone.bat ファイルの実行に失敗し、\jboss-eap-6.1 was unexpected at this time というメッセージが出力されることがあります。

これは、DOS プロセッサが「Echo された」JBoss パス名の右括弧を先行する if ステートメントの最後として解釈するためです。

この問題を解決するには以下に従います。
  1. エディターで JBOSS_HOME\bin\standalone.bat ファイルを開きます。
  2. 次の行を見つけます。
    echo    JBOSS_HOME: %JBOSS_HOME%
  3. %JBOSS_HOME% 変数の前後に二重引用符を追加します。
    echo    JBOSS_HOME: "%JBOSS_HOME%"

これにより、括弧が正しく解釈され、standalone.bat が正常に実行されるようになります。

セキュリティー

920160 - カスタム承認モジュールによって保護される Web アプリケーションへの不正アクセスが HTTP 403 (Forbidden) でなく HTTP 200 (OK) になる
963277 - Java Security Manager をデバッグすると起動時に StackOverflow が発生する

セキュリティーマネージャーを有効にし、-Djava.security.debug=access:failure で実行すると、StackOverflow エラーメッセージが発生し、JBoss Enterprise Application Platform インスタンスがブート不可能になります。この問題は、システムストリームへ AccessControllercontext がデバッグ出力すると、パーミッションの確認中に無限ループが発生することが原因です。この問題の根本的な原因は特定されたため、今後のリリースで修正される予定です。

Apache サーバー (httpd) およびコネクター、ドキュメント

900580 - httpd: libaprutil-1.so.0: file too short

Apache portable runtime (APR) バイナリは、Red Hat Enterprise Linux 向けの JBoss Enterprise Application Platform または JBoss Enterprise Web Server の一部としてネイティブパッケージ化されていません。シンボリックリンクはベースの Red Hat Enterprise Linux ライブラリを参照するために使用されます。そのため、aprapr-utilapr-devel、および apr-util-devel パッケージがインストールされていない場合、APR ライブラリの使用を試みるとシンボリックリンクが解決されない問題が発生することがあります。

この問題の修正は今後 Red Hat Enterprise Linux APR アップデートに含まれる予定です。

CDI/Weld

927895 - META-INF 「Dependencies: org.foo.module services」が CDI Portable Extension で動作しない

本リリースの JBoss Enterprise Application Platform 6 では、モジュール内に含まれる CDI Portable Extension に依存するデプロイメントは、次の例外によりデプロイに失敗することが分かっています。
org.jboss.weld.exceptions.DeploymentException: WELD-001408 Unsatisfied dependencies for type [<Extension Name>]

これは、デプロイメントは依存関係として宣言されたモジュールから CDI Portable Extension をロードしないため発生します。

拡張 JBoss Module に定義された CDI Portable Extension をアプリケーションがロードするには、拡張 JBoss Module で依存関係を宣言するだけでは不十分です。アプリケーションは META-INF/services/javax.enterprise.inject.spi.Extension ファイルで Portable Extension クラスの依存関係を宣言することも必要となります。

CLI

928444 - aesh.log の親ディレクトリーが存在しないと windows で CLI を起動できない

ログファイルの親ディレクトリーが存在しないと CLI ツールは起動しません。CLI は例外 (IOException) をスローし、次のエラーメッセージが出力されます。
java.io.IOException: Couldn't get lock for C:\Users\hudson\AppData\Local\Temp\2\\aesh.log

このエラーの発生を防ぐには、指定のディレクトリーが存在することを確認してから CLI ツールを起動するようにします。

クラスタリング、EJB

900480 - CLONE - クラスターのメンバーシップ変更時、Remote EJB 呼び出しの応答時間が極端に遅い

サーバーがシャットダウンまたはクラッシュした時、メンバーシップ変更の完了に最大 1 分かかることがあります。この問題は現在調査中です。

EJB、Naming、Remoting

923836 - IBM JDK では remote:// protocol が SSL 上で動作しない

本リリースの JBoss Enterprise Application Platform 6 では、次の例外により IBM JDK 上でリモートでのネーミングルックアップに断続的に失敗します。
org.jboss.remoting3.NotOpenException: Endpoint is not open.

この問題は、クライアントが IBM JDK を使用する場合に発生するようです。サーバーが IBM JDK 上にあり、クライアントが他の JDK を使用する場合、この問題は発生しません。

この問題の解決方法は現在調査中です。

EJB、Remoting

962734 - EJB 呼び出し中に IOException がスローされるとハングする

サーバー側の EJB プロトコルレシーバーがクライアントより無効なメッセージヘッダーを受信すると、以下に似たメッセージがログに記録され、クライアントがハングします。
15:06:46,092 WARN  [org.jboss.as.ejb3] (Remoting "dhcp-4-126" task-4) JBAS014254: Received unsupported message header 0xffffffff on channel Channel ID 0c51fad8 (inbound) of Remoting connection 4589adff to /127.0.0.1:33329

無効なメッセージヘッダーが受信され、ログに記録されると、EJB プロトコルレシーバーはチャネルへ再登録しないため、その後のメッセージへ応答しません。元のメッセージはサーバーによって処理されないため、クライアントは送信されない応答を待ち続ける状態になります。この問題に対する既知の回避法はありませんが、今後のリリースで修正される予定です。

EJB、トランザクションマネージャー

952746 - EJB リソースが関与するトランザクションリカバリー失敗の修正

Hibernate

900321 - NaturalIdLoadAccess を使用して naturalIdQuery による結果を取得する時、適切な natural-id-value をキャッシングするのに HHH-7287 の問題が発生する

非トランザクションのシナリオより natural-id の値を更新した後に 2 次 (L2) キャッシュよりエンティティーをロードしようとすると、NaturalIdLoadAccess の挙動に一貫性がなくなります。

トランザクションと非トランザクションの両方がデータベースにアクセスする場合、Hibernate は現在、ナチュラル ID を持つエンティティーの適切な L2 キャッシングをサポートしていません。

IPv6 サポート

900564 - ログエントリーの IPv6 アドレスの書式が間違っている

IPv6 アドレスは http://[2620:52:0:105f::ffff:2]:9990 のように各括弧 ([ および ]) を用いた書式でなければなりません。JBoss Enterprise Application Platform 6 のログファイルでは各括弧が省略されています。この問題は今後のリリースで修正される予定です。
900609 - サーバーが IPv6 にバインドされていると Windows 上で IPv4 ソケットが開かれる

IPv4 スタックを無効にし IPv6 スタックを有効にした状態で JBoss Enterprise Application 6 を Microsoft Windows サーバーで起動すると、IPv4 ソケットが開かれます。この問題は現在調査中です。

JCA

952277 - xa-data-source を無効にすると、enabled が false に設定されている data-source の属性を損失し、再ロード後に有効になる

RESTEasy

958896 - RESTEasy: 応答 Invalid Content-Type - 無効な許可ヘッダーが要求ヘッダーに指定されると不正な挙動が発生する

Remoting、Naming

913189 - JMS クライアントと JNDI ルックアップの後方互換性

サーバー

911496 - モジュール構造の変更により、JBDS が EAP 6.1 サーバーを作成できない

Web Services

900634 - request-response メッセージの場合、JBossWS-CXF がフォルトメッセージを FaultTo エンドポイントに送信しない

WS-Addressing の FaultTo 要素が WS クライアントに設定されていると、WS サーバーはフォルトメッセージを FaultTo 宛先に送信しません。しかし、ReplyTo 要素が設定されていると WS サーバーが応答を ResponseTo 宛先へ送信しません。この問題の原因は調査中です。

mod_cluster

901227 - Web コンソールの node-timeout、worker-timeout、flush-wait および ttl mod_cluster 属性
960243 - ProxyPass 統合の回帰
958991 - ProxyPass / balancer://bal および CreateBalancers 1 を使用する時の mod_cluster コア

JBoss Enterprise Application Platform 6 にて、CreateBalancers 1 を /conf.d/mod_cluster.conf に設定し、stickysession=JSESSIONID|jsessionid を設定しないと、次の断片化エラーが発生します。
[notice] child pid 7787 exit signal Segmentation fault (11)

この問題を解決するには、CreateBalancers に stickysession 要素を追加します。

例は次の通りです。
CreateBalancers 1
ProxyPass / balancer://qacluster stickysession=JSESSIONID|jsessionid
900801 - CLI より modcluster を追加できない
963720 - mod_cluster: Solaris 上で Ipv6 のプロキシ DNS ルックアップに失敗する

未指定

900047 - Linux/Unix で SystemMemoryUsageLoadMetric が間違っている

Linux または UNIX オペレーティングシステムで、SystemMemoryUsageLoadMetric が有用な情報を表示しません。 HeapMemoryUsageLoadMetric が提供する情報のほうが役に立ちます。buffers/cache の値を used の番号より差し引くよう SystemMemoryUsageLoadMetric のアルゴリズムを変更するとこの問題を解決できますが、最良の方法は調査中です。
901231 - IBM JDK での finalize() の使用には追加のガードが必要

IBM JDK 6 または 7 を JBoss Enterprise Application Platform 6 で実行すると、断続的な障害が発生することがあります。これは、IBM のガベッジコレクターが他の JVM よりもはるかに積極的であるからです。これが原因で、想定外の状況でメモリーが回収されることがありますが、他のマシンでテストを行っても再現されません。

Red Hat は、この問題が解決するまで JBoss Enterprise Application Platform 6 を IBM JDK 6 または 7 で稼働しないことを推奨します。

A. 改訂履歴

改訂履歴
改訂 0.0-20.1.4002013-10-30Rüdiger Landmann
Rebuild with publican 4.0.0
改訂 0.0-20.1Mon Jul 15 2013Xi Huang
Translation files synchronised with XML sources 0.0-20
改訂 0.0-20Thu May 23 2013Russell Dickenson
EAP 6.1.0 GA リリース

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