10.3. ネイティブコンポーネントのインストール

以下にて、JBoss Enterprise Application Platform へmod_cluster あるいは mod_jk load-balancing モジュールをインストールする手順を説明しています。

手順10.1 RPMからネイティブコンポーネントのインストール

  1. JBOSS EAP5 RHN チャンネルにサブスクライブします。

    1. Web ブラウザーで http://access.redhat.com を開き、ご自身の認証情報を使ってログインします。
    2. 全システムのリストを参照し、Enterprise Platform をインストールしたシステムを探します。クリックし、そのシステムのサブスクリプションを表示します。
    3. Red Hat Enterprise Linuxのご利用中のバージョンに該当するJBoss Application Platform あるいは JBoss EWP チャンネルを追加します。
  2. jboss-eap5-native パッケージのインストール

    root ユーザーでアプリケーションサーバーのホストシステムにログインしてください。
    その後、yum install jboss-eap5-native コマンドを実行します。
  3. mod_cluster-jbossas パッケージのインストール

    root ユーザーでアプリケーションサーバーのホストシステムにログインしてください。
    yum install mod_cluster-jbossas コマンドを実行します。
  4. オプション: mod_jk-ap20 パッケージのインストール

    mod_cluster ではなく mod_jk を使う必要がある場合は、この手順に従います。
    root ユーザーでアプリケーションサーバーのホストシステムにログインしてください。
    yum install mod_jk-ap20 コマンドを実行します。

手順10.2 ZIP アーカイブからネイティブコンポーネントをインストール

この手順で、JBoss Enterprise Application Platform 向けネイティブコンポーネントをインストールします。
前提条件

この手順を実行する前に、ZIP、RPM、またはグラフィカルインストーラーを使用して JBoss Enterprise Application Platform をインストールします。詳細は 「インストールの手順」 を参照してください。

  1. ソフトウェアのダウンロード

    ファイルのダウンロードの手順については 付録B Red Hat カスタマーポータル を参照してください。
    ネイティブコンポーネントをインストールするには、ご使用のオペレーティングシステムに対応するネイティブコンポーネントのダウンロード、およびご使用の Java Virtual Machine (Java 仮想マシン) のアーキテクチャーを選択します。
  2. コンポーネントの解凍

    Zip ファイルから native ディレクトリを jboss-eap-5.x ディレクトリに展開します。これにより、ネイティブディレクトリは jboss-as ディレクトリと同じディレクトリレベルに置かれます。
    結果

    ネイティブコンポーネントがインストールされました。

  3. インストールの確認

    サーバーの始動中に、サーバーは Native ライブラリの存在を報告します。
    12:12:29,826 INFO [ServerInfo] VM arguments: -Dprogram.name=run.sh -Xms1303m -Xmx1303m
             -XX:MaxPermSize=256m -Dorg.jboss.resolver.warning=true -Dsun.rmi.dgc.client.gcInterval=3600000
             -Dsun.rmi.dgc.server.gcInterval=3600000 -Dsun.lang.ClassLoader.allowArraySyntax=true
             -Djava.protocol.handler.pkgs=org.jboss.handlers.stub -Djava.net.preferIPv4Stack=true
             -Djava.library.path=/home/eapuser/jboss-eap-5.1/native/lib64
             -Djava.endorsed.dirs=/home/eapuser/jboss-eap-5.1/jboss-as/lib/endorsed
    
    -Djava.library.path=/home/eapuser/jboss-eap-5.1/native/lib64 のオプションは、サーバーが Native ライブラリを検出し、ロードしていることを示します。