11.3. Enterprise Application Platform のメモリ設定

は利用中のアプリケーション、ユーザー数、インストール設定が仮想ホストと物理ホストのいずれに存在しているか、そのホストで実行されているサービスにより、アプリケーションサーバーの最適なメモリ設定は変わってきます。
Enterprise Application Platformには、JVMによる初期および最大ヒープ割り当てのデフォルト値が含まれています。これらの値は以下の通りです。
  • -Xms1303m:初期ヒープサイズ (メガバイト)
  • -Xmx1303m: 最大ヒープサイズ (メガバイト)
Enterprise Application Platform のメモリ設定に関するガイドライン
  • 初期および最大ヒープサイズに同じ値を割り当てること
  • ホストの割り当て可能メモリより少ない数値を利用すること
  • ホストで実行している他のサービスやアプリケーションに注意しこれらのサービスやアプリケーションが使うメモリも許容すること
このガイドライン以外でメモリ設定を微調整する場合、実稼働時のロードテストやメモリ使用量のログ解析などが必要になり、Enterprise Application Platformで利用するインストール設定やアプリケーションによりその作業は大きく変わってきます。

手順11.4 Linux 上でEnterprise Application Platform のメモリ設定を変更

  1. JBOSS_DIST/jboss-as/binに移動します。
  2. テキストエディタを使いrun.confを開きます。
  3. メモリオプションは、以下の行に設定されています。
    JAVA_OPTS="-Xms1303m -Xmx1303m -XX:MaxPermSize=256m -Dorg.jboss.resolver.warning=true -Dsun.rmi.dgc.client.gcInterval=3600000 -Dsun.rmi.dgc.server.gcInterval=3600000 -Dsun.lang.ClassLoader.allowArraySyntax=true"
    
    この行を編集し、JVMに対する新規の初期および最大ヒープサイズを含めます。
    JAVA_OPTS="-XmsINITIAL_HEAP_SIZEm -XmxMAX_HEAP_SIZEm -XX:MaxPermSize=256m -Dorg.jboss.resolver.warning=true -Dsun.rmi.dgc.client.gcInterval=3600000 -Dsun.rmi.dgc.server.gcInterval=3600000 -Dsun.lang.ClassLoader.allowArraySyntax=true"
    
  4. 新規設定は、Enterprise Application Platformをシャットダウンし再起動した時点で有効になります。

手順11.5 Windows 上でEnterprise Application Platform のメモリ設定を変更

  1. JBOSS_DIST\jboss-as\binに移動します。
  2. テキストエディタを使いrun.conf.batを開きます。
  3. メモリオプションは、以下の行に設定されています。
    set "JAVA_OPTS=-Xms1303m -Xmx1303m -XX:MaxPermSize=256m -Dorg.jboss.resolver.warning=true
                   -Dsun.rmi.dgc.client.gcInterval=3600000 -Dsun.rmi.dgc.server.gcInterval=3600000
                   -Dsun.lang.ClassLoader.allowArraySyntax=true"
    
    この行を編集し、JVMに対する新規の初期および最大ヒープサイズを入れます。
    set "JAVA_OPTS=-XmsINITIAL_HEAP_SIZEm -XmxMAX_HEAP_SIZEm -XX:MaxPermSize=256m -Dorg.jboss.resolver.warning=true -Dsun.rmi.dgc.client.gcInterval=3600000 -Dsun.rmi.dgc.server.gcInterval=3600000 -Dsun.lang.ClassLoader.allowArraySyntax=true"
    
  4. 新規設定は、Enterprise Application Platformをシャットダウンし再起動した時点で有効になります。