15.3. セッションステートレプリケーションに使用される JBoss Cache インスタンスの設定
分散可能な Web アプリケーションのコンテナは JBoss Cache を使用してクラスタに HTTP セッションレプリケーションサービスを提供します。コンテナは JBoss Cache インスタンスへの参照を取得するために CacheManager と統合されます。詳細については、『『管理設定ガイド』』の章「『JBoss Cache による分散キャッシング』」を参照してください。
使用する JBoss Cache 設定の名前は、アプリケーションの
jboss-web.xml
の cacheName
要素によって制御されます (「アプリケーションでのセッションレプリケーションの有効化」 を参照)。ほとんどの場合、standard-session-cache
のデフォルト値が適切であるため、これを設定する必要はありません。
CacheManager
サービスの JBoss Cache 設定では、複数のオプションが利用可能です。
注記
詳細については、『『管理設定ガイド』』の章「『JBoss キャッシュ』」を参照してください。
standard-session-cache
設定は Web セッションレプリケーションを使用する場合のためにすでに最適化されており、ほとんどの設定は変更する必要がありません。管理者は以下の設定を変更できます。
- cacheModeデフォルト値は
REPL_ASYNC
であり、クラスタに送信されたセッションレプリケーションメッセージが、メッセージが受信され、処理されたことを確認する応答を他のクラスタノードから受け取るまで待たないことを指定します。代わりのモードであるREPL_SYNC
は、セッションステートが受信されたが、パフォーマンスが大幅に低下することを確認します。注記
cacheMode に対して他の利用可能なパラメータの詳細については、『『管理設定ガイド』』の節「『キャッシュモード』」を参照してください。 - buddyReplicationConfig セクションの enabled プロパティバディレプリケーションを有効にする場合は、
true
に設定します。デフォルト値はfalse
です。注記
cacheMode に対して他の利用可能なパラメータの詳細については、『『管理設定ガイド』』の節「『バディレプリケーション』」を参照してください。 - buddyReplicationConfig セクションの numBuddies プロパティセッションがレプリケートされるバックアップノードの数を増加させる場合はデフォルト値 (
1
) よりも大きい値に設定します。バディレプリケーションが有効な場合にのみ重要です。注記
cacheMode に対して他の利用可能なパラメータの詳細については、『『管理設定ガイド』』の節「『バディレプリケーション』」を参照してください。 - buddyReplicationConfig セクションの buddyPoolName プロパティバディレプリケーションが有効な場合に推奨されるレプリケーショングループを指定する方法。JBoss Cache は同じプール名を共有するバディを選択しようとします (利用可能でない場合は他のバディを選択します)。バディレプリケーションが有効な場合のみ重要です。
注記
cacheMode に対して他の利用可能なパラメータの詳細については、『『管理設定ガイド』』の節「『バディレプリケーション』」を参照してください。 - multiplexerStackキャッシュが使用する必要がある JGroups プロトコルスタックの名前。
注記
cacheMode に対して他の利用可能なパラメータの詳細については、『『管理設定ガイド』』の節「『チャネルファクトリサービス』」を参照してください。 - clusterNameJGroups がこのキャッシュのチャネルに使用する名前の指定。これは、このプロパティが他のすべてのキャッシュ設定からの異なる値を持つ必要がある、新しいキャッシュ設定を作成する場合にのみ変更します。
既存のものを設定するよりも完全に新しい JBoss Cache 設定を使用したい場合は、『』『管理設定ガイド』の節「『CacheManager サービスによるデプロイメント』」を参照してください。