6.2. HTTP Connector を使用した負荷分散プロキシの設定

本項では JBoss HTTP Connector を使用する負荷分散プロキシの設定方法について説明します。

タスク : プロキシサーバーリスナを設定する

このタスクに従い、JBoss HTTP Connector を使用して JBoss Enterprise Web Server Apache サービスが負荷分散プロキシとして動作するよう設定します。

前提条件

  1. プロキシサーバーに対しリッスンディレクティブを作成します。

    次を追加して、設定ファイル JBOSS_EWS_DIST/httpd/conf.d/JBoss_HTTP.conf を編集します。
    Listen IP_ADDRESS:PORT_NUMBER
    IP_ADDRESS はワーカーノードと通信するためのサーバーネットワークインターフェースの IP アドレスです。PORT_NUMBER はインターフェースがリッスンするポートです。

    注記

    ポート PORT_NUMBER は受信 TCP 接続に対するサーバーファイアウォールでオープンでなくてはなりません。

    例6.1 Listen ディレクティブのサンプル

    Listen 10.33.144.3:6666
  2. 仮想ホストを作成します。

    次の <VirtualHost> ブロックをJBOSS_EWS_DIST/httpd/conf.d/JBoss_HTTP.conf ファイルに追加します。
    <VirtualHost IP_ADDRESS:PORT_NUMBER>
    
       <Directory>
          Order deny,allow
          Deny from all
          Allow from 10.33.144.
       </Directory>
    
       KeepAliveTimeout 60
       MaxKeepAliveRequests 0
    
       ManagerBalancerName mycluster
       AdvertiseFrequency 5
    
    </VirtualHost>
    IP_ADDRESSPORT_NUMBER は Listen ディレクティブからの値です。
  3. オプション : サーバーの告知を無効にします。

    AdvertiseFrequency ディレクティブの存在により、UDP マルチキャストを介してサーバーが定期的にサーバー告知メッセージを送るようになります。ここでは 5 秒に設定されています。
    これらサーバー告知のメッセージには VirtualHost 定義で指定した IP_ADDRESSPORT_NUMBER が含まれています。サーバー告知に応答するよう設定されたワーカーノードは、この情報を使用してプロキシサーバーを使って登録します。
    サーバー告知を無効にするには、次のディレクティブを VirtualHost 定義に加えます。
    ServerAdvertise Off
    サーバー告知を無効にする、または UDP マルチキャストがプロキシサーバーとワーカーノード間でのネットワークで使用できない場合は、プロキシサーバーの静的リストでワーカーノードを設定する必要があります。
  4. JBoss Enterprise Web Server Apache サービスを再開します。

    詳細な方法は JBoss Enterprise Web Server ドキュメントを参照してください。