第9章 Web サービス

Web サービスは、現在の Web コマースの運営方法を決める主な要因となっています。Web サービスは、大小のデータのチャンクを送信しアプリケーション同士が通信できるようにします。
Web アプリケーションは、 コンピューターネットワーク上やワールドワイドウェブ上のアプリケーションのやりとりをサポートするソフトウェアアプリケーションです。 通常、Web サービスは、 オブジェクト、 コンピュータープログラム、 ビジネスプロセス、 データベースなどへマップする XML ドキュメントを介してやりとりを行います。 アプリケーションは XML サードパーティ形式のメッセージを Web サービスに送信し、 Web サービスはこのメッセージを対応するプログラムへ送信します 。応答は要件を基に受信され、 Web サービスは受信したメッセージを XML 形式で必要とするプログラムやアプリケーションへ送信します。Web サービスは、 サプライチェーン管理やビジネス統合などさまざまな目的に使用できます。
JBossWS は JBoss Enterprise Application Platform の一部として同梱される Web サービスのフレームワークです。 Java Platform Enteprise Edition 5 (Java EE 5) をターゲットとし、 Java にWeb サービスを実装するためのプログラミングモデルやランタイムアーキテクチャーを定義する JAX-WS 仕様を実装します。 JAX-RPC もサポートされますが (J2EE 1.4 の Web サービス仕様)、 JBossWS は JAX-WS に主力を置きます。

警告

JAX-RPCは、JBoss Web Services CXF スタックには対応していません。

9.1. Web サービスの必要性

Web サービス技術を適切に導入すると、 企業向けシステムの通信を向上することができます。 よく設計されたコントラクトに焦点を置くと、 開発者はサービス機能の抽象ビューを確立することができます。 コントラクトが書かれた標準的な方法を考慮すると、 サードパーティシステムとの通信を実現できるため、 最終的にビジネス間の統合をサポートします。 プロバイダーとコンシューマーが合意するコントラクトの内容はすべて明確で標準的です。 また、 実装間の依存関係を軽減するため、 主要な変更を行わなくても他のコンシューマーが提供されるサービスを簡単に使用することができます。
Web サービスの相互運用性はサービスの再使用と構成を向上するため、 内部異種サブシステムの Web サービス技術を取り入れる企業システムには別の利点があります。 異なるソフトウェア言語を使用して別の企業部門によって開発されるため、 Web サービスによって機能全体を書き直す必要がなくなります。