30.2. jbosscmp-jdbc の構造

jbosscmp-jdbc.xml 記述子を使って JBoss エンジンの動作を制御します。サーバー設定ファイルセットにある conf/standardjbosscmp-jdbc.xml 記述子でグローバルに行うか、META-INF/jbosscmp-jdbc.xml 記述子で EJB JAR デプロイメントごとに実行することができます。
jbosscmp-jdbc.xml 記述子の DTD は JBOSS_DIST/docs/dtd/jbosscmp-jdbc_4_0.dtd にあります。この DTD 用のパブリック doctype:
 <!DOCTYPE jbosscmp-jdbc PUBLIC
      "-//JBoss//DTD JBOSSCMP-JDBC 4.0//EN"
      "http://www.jboss.org/j2ee/dtd/jbosscmp-jdbc_4_0.dtd">
トップレベルの要素は、図30.2「jbosscmp-jdbc コンテンツモデル」 で示しています。
jbosscmp-jdbc コンテンツモデル

図30.2 jbosscmp-jdbc コンテンツモデル

  • defaults: デフォルトセクションではエンティティ bean を制御する動作のデフォルト動作/設定を指定できます。このセクションを使用するとエンティティ bean セクションにて共通動作に必要とされる情報量を低減します。デフォルトコンテンツについては 「デフォルト」 を 参照してください。
  • enterprise-beans: enterprise-beans 要素は ejb-jar.xmlenterprise-beans 記述子で定義されるエンティティ bean のカスタマイズが可能です。これについては「エンティティ Bean」で詳しく説明しています。
  • relationships: relationships 要素は、エンティティの関係に関するローディング動作やテーブルのカスタマイズを行うことができます。これについては 「コンテナー管理リレーション」で詳しく説明しています。
  • dependent-value-classes: dependent-value-classes 要素では 依存値クラス (DVC: Dependent value class) のテーブルへのマッピングをカスタマイズすることができます。依存値クラスについては 「依存値クラス(DVC: Dependent Value Class)」 (DVC) で詳しく説明しています。
  • type-mappings: type-mappings 要素は、 SQL テンプレートや関数マッピングとともに、データベース用に Java から SQL の型マッピングを定義します。これについては 「データソースのカスタマイズ」で詳しく説明しています。
  • entity-commands: entity-commands 要素は、永続ストアでのエンティティインスタンスの作成方法を把握しているエンティティ作成コマンドインスタンスの定義ができます。これについては 「エンティティコマンドおよびプライマリキー生成」で詳しく説明しています。
  • user-type-mappings: user-type-mappings 要素はマッパークラスを使った列へのユーザータイプのマッピングを定義します。マッパーとはいわば仲介役です。格納時、ユーザータイプのインスタンスを取得してカラム値に変換します。ロードする場合は、カラム値を取得してそれをユーザータイプのインスタンスに変換します。ユーザータイプのマッピングについては 「ユーザータイプマッピング」で詳しく説明しています。
  • reserved-words: reserved-words 要素はテーブル生成時にエスケープすべき1つ以上の予約語を定義します。各予約語は word 要素の内容として指定されます。