Cost Management スタートガイド

Cost Management Service 2022

Cost Management の詳細および設定

概要

このガイドでは、Cost Management の使用を開始するための最初の手順を説明します。

第1章 Cost Management の概要

このガイドでは、前提条件を含む、Cost Management を使い始める方法や、クラウド環境への接続およびユーザーやパーミッションの設定方法を説明します。

このガイドで説明されている設定を完了すると、Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud、および OpenShift Container Platform 環境のコストおよび使用状況のデータを追跡できるようになります。

このガイドの改善に関するご意見がある場合や、エラーが見つかった場合は、Cost Management コンポーネントの Red Hat Hybrid Cloud Console (console.redhat.com) に対して、http://bugzilla.redhat.com から Bugzilla レポートを送信してください。または、Cost Management Jira ボードDocumentation のラベルを付けて、Issue (課題) を登録することもできます。

1.1. Cost Management について

Cost Management は OpenShift Container Platform のサービスで、クラウドおよびコンテナーのコストをより正確に把握し、追跡することができます。アップストリームのプロジェクト Koku をベースにしています。

console.redhat.com/openshift/cost-management/ から Cost Management アプリケーションにアクセスできます。

Cost Management を使用すると、以下のようなさまざまな環境全体でリソースおよびコストの管理を簡易化できます。

  • OpenShift Container Platform などのコンテナープラットフォーム
  • Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud、Microsoft Azure などのパブリッククラウド

Cost Management アプリケーションを使用すると、以下を行うことができます。

  • リソースおよびコストの使用を可視化、理解、および分析する。
  • 今後の消費を予測し、予算と比較する。
  • リソースと消費を最適化する。
  • 調査の必要がある使用パターンを特定する。
  • コストおよびリソースデータを活用できるサードパーティーツールと統合する。

1.2. Cost Management のプランニング

ニーズに合わせて Cost Management を設定する場合には、コストを管理する環境の範囲と、データにアクセスできるユーザーを検討してください。

顧客タイプごとに異なる Red Hat 組織およびユーザーを作成する際の留意事項は以下のとおりです。

範囲:

  • 顧客企業全体
  • 顧客部門または組織全体
  • 複数のテナントを管理するパートナー企業

データ:

  • ビジネスにはどのようにデータが必要か。(例: プロジェクトやユーザーに関する情報が必要か)。
  • 以前のユースケースを反映するための AWS タグの計画。
  • 実施: 適切なタグとメタデータがインベントリーの各項目に含まれるようにする方法があるか。

ユーザーアクセス:

  • ユーザーに、どのアクセスレベルを割り当てるか。
  • あるユーザーには全コストデータにアクセスできるように、他のユーザーには環境の一部や、特定のソースしか表示できないように指定するか。

第2章 Cost Management の設定

Cost Management の使用を開始する前に、これらのタスクを完了してCost Management アプリケーションを適切に設定する必要があります。

2.1. ソースへの Cost Management の追加

ソースとは、Open Shift Container Platform のデプロイメントや、クラウドインフラストラクチャーのプロバイダーなど、監視対象となる Cost Management に接続されているプロバイダーアカウントのことです。Cost Management を使用してクラウドコストを監視するには、まずデータソースをCost Management アプリケーションに接続する必要があります。

現時点で、Cost Management は Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud、および Red Hat OpenShift Container Platform ソースのコストを追跡できます。

https://console.redhat.com/settings/sources から、Cost Management に接続されているソースの表示、編集、および削除ができます。

ソースを Cost Management に追加する方法は、以下のガイドを参照してください。

2.2. Cost Management リソースへのアクセス制限

Cost Management にソースを追加および設定したら、コストデータおよびリソースへのアクセスを制限することが推奨されます。たとえば、ユーザーがすべてのコストデータにアクセスできるようにするのではなく、プロジェクトまたは組織に固有のデータのみにアクセスできるようにすることができます。ロールベースのアクセス制御を使用すると、コスト管理レポートに含まれるリソースの可視性を制限できます。たとえば、ユーザービューを環境全体ではなく AWS ソースのみに制限することができます。

アクセスの制限の詳細は、Limiting access to cost management resources を参照してください。

2.3. ソースへのタグ付けの設定

Cost Management アプリケーションは、タグ (OpenShift ではラベル と呼ばれる) を使用してクラウドおよびインフラストラクチャーコストを追跡します。タグを調整して、リソースにフィルターをかけ、属性を付けることができます。Cost Management のタグを使用すると、コストごとにリソースを整理し、コストをクラウドインフラストラクチャーの異なる部分に割り当てることができます。

重要

タグとラベルは、ソースで直接設定することしかできません。Cost Management でアクティブ化されるタグを選択できますが、Cost Management アプリケーションでタグとラベルを編集することはできません。

以下の詳細は、Managing cost data using tagging を参照してください。

  • コストデータの表示を整理するためのタグ付けストラテジーを計画する。
  • Cost Management がタグを関連付ける方法を理解する。
  • ソースにタグおよびラベルを設定する。

2.4. コストの正確な報告のためのコストモデルの設定

コストと使用状況のデータを Cost Management に収集するようにソースを設定したら、コストモデルを設定して価格をメトリックと使用状況に関連付け、クラウドを実行するコストを微調整できます。

コストモデルは、生のコストとメトリクスを使用して、Cost Management に保存されているコストの計算を定義するために使用されるフレームワークです。コストモデルが生成するコストは、記録、分類、および特定の顧客、ビジネスユニット、またはプロジェクトに配布できます。

Cost Management の コストモデル エリアから、以下のことができます。

  • インフラストラクチャーまたは補足コストとしてコストを分類します。
  • OpenShift ノードおよびクラスターの月額コストを取得します。
  • 追加のサポートコストを考慮してマークアップを適用します。
  • コストモデルを設定する方法の詳細は、Using cost models を参照してください。

第3章 Cost Management の使用

3.1. Cost Explorer を使用したコストの可視化

Cost Management の Cost Explorer では、時間軸に沿ったコストと使用情報のカスタムグラフを作成し、コストをより可視化し解釈することができます。

以下の詳細は、Visualizing your costs using Cost Explorer を参照してください。

  • Cost Explorer を使用して異常なイベントを特定する。
  • 時間の経過とともにコストデータがどのように変化するかを理解する。
  • コストと使用状況データのカスタムバーチャートを作成する。
  • カスタムコストデータテーブルをエクスポートする。