1.11. 制限付きネットワークインテグレーションの追加

OpenShift Container Platform は、インターネットにアクセスできないネットワークが制限された環境にインストールできます。

制限されたネットワーク上で動作する OpenShift Container Platform クラスターを Cost Management インテグレーションとして追加する手順は、次の点で異なります。

  1. Operator Lifecycle Manager は、ローカルインテグレーションをインストールして実行するように設定されています。
  2. costmanagement-metrics-operator は、永続ボリューム要求 (PVC) を使用して、コストレポートの CSV ファイルをローカルに保存するように設定されています。
  3. PVC に保存されるコストレポートがワークステーションにダウンロードされます。
  4. OpenShift Container Platform インテグレーションが手動で作成されます。
  5. コストレポートは、ワークステーションから Red Hat Hybrid Cloud Console にアップロードされます。

1.11.1. ネットワークが制限された環境での Cost Management Operator のインストール

リモートインテグレーションには完全なインターネット接続が必要なため、Operator Lifecycle Manager (OLM) は、制限されたネットワークにインストールされている OpenShift Container Platform クラスターにアクセスできません。このような状況では、OLM をインストールしてローカルで実行するように設定する必要があります。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをインストールしている。
  • ネットワークアクセスが制限されていないワークステーションがある。
  • OpenShift Container Platform Web コンソール にログインし、クラスター管理者権限を持っている。

手順

  1. costmanagement-metrics-operator のローカルミラーを作成するには、OpenShift Container Platform の手順 制限されたネットワーク上での Operator Lifecycle Manager の使用 を実行します。

    注記

    costmanagement-metrics-operator は、registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.11 インデックスの redhat-operators カタログにあります。

    ミラーリングされたレジストリーにプッシュする前に、インデックスから不要なオブジェクトを削除します。ただし、costmanagement-metrics-operator パッケージは 削除しない でください。

  2. Open Shift Container Platform Web コンソールにログインし、Operators > Operator Hub をクリックします。
  3. Cost Management Metrics Operator をクリックします。
  4. Install Operator ウィンドウが開きます。インストールする costmanagement-metrics-operator namespace を選択します。namespace が存在しない場合は、作成されます。
  5. Install をクリックします。

検証手順

  • しばらくすると、Project: all projects または Project: costmanagement-metrics-operatorInstalled Operators タブに Cost Management Metrics Operator が表示されます。

関連情報

1.11.2. 制限されたネットワークでの Cost Operator の設定

制限されたネットワーク上で costmanagement-metrics-operator を実行する方法について説明します。

前提条件

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールから、Operators > Installed Operators > costmanagement-metrics-operator > CostManagementMetricsConfig > Create Instance を選択します。
  2. ストレージ量を設定します。量を指定しない場合、Operator は、10Gi のストレージを含む、costmanagement-metrics-operator-data と呼ばれるデフォルトの永続ボリューム要求 (PVC) を作成します。

    注記

    別の PVC を使用するように costmanagement-metrics-operator を設定するには、YAML viewvolume_claim_template を編集します。

  3. YAML view を選択します。
  4. max_reports_to_store に値を入力して、保存するレポートの最大数を設定します。
  5. upload_cycle に値を入力して、各レポート生成の間隔 (分単位) を設定します。

        packaging:
          max_reports_to_store: 30
          max_size_MB: 100
        upload:
          upload_cycle: 360
    重要

    costmanagement-metrics-operator はデフォルトで 360 分 ごとに 1 つのレポートを作成します。デフォルト値の 30 レポートと 360 分では、7.5 日分 のレポートが得られます。

    最大数のレポートが生成されると、その後に生成されるレポートによってストレージ内の最も古いレポートが置き換えられます。レポートの紛失を避けるために、PVC からレポートをダウンロードしてください。

  6. upload_togglefalse に設定します。

        upload:
          upload_cycle: 360
          upload_toggle: false
  7. source を空の中括弧に設定します。

        source: {}
  8. authentication を空の中括弧に設定します。

        authentication: {}
  9. Create をクリックします。

検証手順

  1. 作成した CostManagementMetricsConfig を選択します。
  2. YAML view をクリックします。
  3. packaging のデータを表示して、レポートが作成されたことを確認します。

        packaging:
          last_successful_packaging_time: `current date and time`
          max_reports_to_store: 30
          max_size_MB: 100
          number_of_reports_stored: 1
          packaged_files:
            - >-
                /tmp/costmanagement-metrics-operator-reports/upload/YYYYMMDDTHHMMSS-cost-mgmt.tar.gz
    注記

    設定後、costmanagement-metrics-operator は初期レポートを生成します。これらのレポートは packaged_files にあります。

1.11.3. コストレポートのダウンロード

制限されたネットワーク上で実行するように costmanagement-metrics-operator を設定した場合、永続ボリューム要求 (PVC) からのレポートはワークステーションに一時的に保存されます。レポートを無制限のネットワークにコピーします。

デフォルト設定は、レポートを 1 週間保存します。メトリクスデータの紛失を避けるために、レポートをローカルにダウンロードし、毎週 Red Hat Hybrid Cloud Console にアップロードしてください。

任意の PVC を設定できますが、デフォルトでは、ほとんどの PVC は ReadWriteOnce です。ReadWriteOnce PVC の場合、volume-shell は Operator Pod と同じノードに接続されている必要があります。

前提条件

  • ネットワークアクセスが制限されていないワークステーションがある。
  • costmanagement-metrics-operator の PVC のレポート。

手順

  1. 次の Pod を作成し、claimName をレポートデータを含む PVC に設定します。

    kind: Pod
    apiVersion: v1
    metadata:
      name: volume-shell
      namespace: costmanagement-metrics-operator
    spec:
      volumes:
      - name: costmanagement-metrics-operator-reports
        persistentVolumeClaim:
          claimName: costmanagement-metrics-operator-data
      containers:
      - name: volume-shell
        image: busybox
        command: ['sleep', '3600']
        volumeMounts:
        - name: costmanagement-metrics-operator-reports
          mountPath: /tmp/costmanagement-metrics-operator-reports
  2. rsync を実行して、すべてのファイルを PVC からローカルフォルダーにコピーします。

    $ oc rsync volume-shell:/tmp/costmanagement-metrics-operator-reports/upload local/path/to/save/folder
  3. ファイルがコピーされたことを確認します。
  4. 次のコマンドを実行して Pod に接続し、アップロードフォルダーの内容を削除します。

    $ oc rsh volume-shell
    $ rm /tmp/costmanagement-metrics-operator-reports/upload/*
  5. (オプション) 次のコマンドを実行して、PVC への接続に使用した Pod を削除します。

    $ oc delete -f volume-shell.yaml

PVC の使用状況を表示する

Red Hat Hybrid Cloud ConsoleOpenShift タブでは、使用率が最も高い PVC が Persistent Volume Claims の下に自動的に入力されます。すべての PVC を表示するには、セクションの最後にある more をクリックします。

次のフィールドで PVC データをフィルタリングできます: * Persistent volume claim * Cluster * StorageClass

関連情報

1.11.4. console.redhat.com へのコストレポートのアップロード

ローカルに保存されたコストレポートを、ネットワークが制限された環境から Red Hat Hybrid Cloud Console に手動でアップロードする必要があります。

注記

デフォルト設定は、レポートを 1 週間保存します。メトリクスデータの紛失を避けるために、レポートをローカルにダウンロードし、毎週 Red Hat Hybrid Cloud Console にアップロードしてください。

前提条件

  • costmanagement-metrics-operator レポートがローカルにダウンロードされている。
  • Red Hat Hybrid Cloud Console でインテグレーションを作成している。詳細は、Openshift Container Platform インテグレーションの手動作成 を参照してください。
  • 組織管理者エンタイトルメントを持つ Red Hat アカウントユーザーである。
  • ネットワークアクセスが制限されていないワークステーションがある。

手順

レポートを Red Hat Hybrid Cloud Console にアップロードするには、次の編集を行います。

  • USERNAMEPASSWORDRed Hat Hybrid Cloud Console のログイン認証情報に設定し、FILE_NAME をアップロードするレポートに設定します。

    $ curl -vvvv -F "file=@FILE_NAME.tar.gz;type=application/vnd.redhat.hccm.tar+tgz"  https://cloud.redhat.com/api/ingress/v1/upload -u USERNAME:PASS

検証手順

  1. cost management から、OpenShift をクリックします。
  2. OpenShift details ページで、クラスターの OpenShift 使用状況データがあることを確認します。