10.8. 仮想マシンの実行
10.8.1. コンソールコンポーネントのインストール
10.8.1.1. コンソールコンポーネント
コンソールとは、起動画面、シャットダウン画面、および仮想マシンのデスクトップを表示し、物理マシンと同じように仮想マシンと対話するためのグラフィカルウィンドウです。Red Hat Enterprise Virtualization では、仮想マシンのコンソールを開くためのデフォルトのアプリケーションは Remote Viewer で、使用する前にクライアントマシンにインストールしておく必要があります。
10.8.1.2. Linux への Remote Viewer のインストール
Remote Viewer は
Red Hat Enterprise Linux Workstation (v. 6 for x86_64) リポジトリーで提供されている virt-viewer パッケージに含まれる SPICE クライアントです。
手順10.23 Linux への Remote Viewer のインストール
- spice-xpi パッケージと依存関係をインストールします。
# yum install spice-xpi
- お使いのシステムに virt-viewer パッケージがインストールされているかどうかを確認します。
# rpm -q virt-viewer virt-viewer-0.5.2-18.el6_4.2.x86_64
- virt-viewer パッケージがインストールされていない場合には、このパッケージと依存関係をインストールします。
# yum install virt-viewer
- ブラウザーを再起動して、変更を反映させます。
SPICE プラグインがインストールされました。これで SPICE プロトコルを使用して仮想マシンに接続できるようになりました。
10.8.1.3. Windows の Internet Explorer 用の Remote Viewer のインストール
概要
Remote Viewer を実行するには、仮想マシンのグラフィカルコンソールを開く SPICE ActiveX コンポーネントが必要です。Remote Viewer は SPICE ActiveX コンポーネントとともにインストールされる SPICE クライアントです。これらはいずれも SpiceX.cab ファイルで提供されます。
手順10.24 Windows の Internet Explorer 用の Remote Viewer のインストール
- Internet Explorer を開いてユーザーポータルにログインします。
- 仮想マシンを起動し、ブラウザーのプラグイン のコンソールオプションを使用して仮想マシンへの接続を試みます。
- 通知バーをクリックし、プロンプトが表示されたら をクリックします。
- プロンプトが表示されたら をクリックします。
- Internet Explorer を再起動して変更させます。
結果
SPICE プラグインおよび Remote Viewer のインストールが完了し、Internet Explorer から SPICE プロトコルを使用して仮想マシンに接続できるようになりました。
10.8.1.4. Windows への Remote Viewer のインストール
Remote Viewer アプリケーションは、仮想マシンに接続するためのグラフィカルコンソールを提供します。このアプリケーションは、インストール後、仮想マシンで SPICE セッションを開こうとすると自動的に呼び出されます。または、スタンドアロンのアプリケーションとしても使用できます。
手順10.25 Windows への Remote Viewer のインストール
- Web ブラウザーを開き、お使いのシステムのアーキテクチャーに応じて、以下のインストーラーのいずれかをダウンロードします。
- 32 ビットの Windows 用 Virt Viewer:
https://your-manager-fqdn/ovirt-engine/services/files/spice/virt-viewer-x86.msi
- 64 ビットの Windows 用 Virt Viewer:
https://your-manager-fqdn/ovirt-engine/services/files/spice/virt-viewer-x64.msi
- ファイルを保存したフォルダーを開きます。
- ファイルをダブルクリックします。
- セキュリティー警告が表示された場合は 実行 をクリックします。
- ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示された場合は はい をクリックします。
Remote Viewer がインストールされ、スタートメニュー > すべてのプログラム の中の VirtViewer のフォルダーから Remote Viewer を使用できるようになります。
10.8.2. ゲストエージェントとドライバー
10.8.2.1. Red Hat Enterprise Virtualization のゲストエージェントとドライバー
Red Hat Enterprise Virtualization のゲストエージェントとドライバーは、仮想マシンに追加機能や情報を提供するために、お使いの Red Hat Enterprise Virtualization 環境内の Red Hat Enterprise Linux や Windows の仮想マシンにインストール可能なコンポーネントセットです。主要な機能には、リソースの使用状況の監視、ユーザーポータルや管理ポータルからの正常なシャットダウンまたは再起動などが含まれます。この機能を活用するには、この機能を使用する仮想マシン上に、Red Hat Enterprise Virtualization ゲストエージェントとドライバーをインストールする必要があります。
表10.16 Red Hat Enterprise Virtualization のゲストドライバー
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ドライバー
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説明
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対象ゲスト
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|---|---|---|
virtio-net
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準仮想化ネットワークドライバーは、rtl のようなエミュレーションデバイスよりも高いパフォーマンスを提供します。
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サーバーまたはデスクトップ
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virtio-block
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準仮想化 HDD ドライバーは、ゲストとハイパーバイザーとの間の調整および通信を最適化することによって、IDE のようなエミュレーションデバイスよりも高い I/O パフォーマンスを提供します。このドライバーは、ホストがハードウェアデバイスの役割を果たすのに使用する virtio-device のソフトウェア実装を補完します。
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サーバーまたはデスクトップ
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virtio-scsi
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準仮想化 iSCSI HDD ドライバーは、virtio ブロックデバイスに同様の機能性と、一部の追加拡張機能を提供します。特に、このドライバーは、100 単位のデバイスの追加をサポートし、標準の SCSI デバイス名前付けスキームを使用してデバイスに命名します。
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サーバーまたはデスクトップ
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virtio-serial
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Virtio-serial は、複数のシリアルポートのサポートを提供します。パフォーマンス向上によりゲストとホストの間の通信が高速化され、ネットワークの複雑化が回避されます。この高速通信は、ゲストエージェントならびにゲストとホスト間のクリップボードを使用したコピー&ペーストやロギングなどのその他の機能に必要です。
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サーバーまたはデスクトップ
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virtio-balloon
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Virtio-balloon はゲストが実際にアクセスするメモリーの容量を制御するのに使用します。これにより、メモリーのオーバーコミットが向上します。Red Hat Enterprise Virtualization 3.1 以降のバージョンでは、バルーンドライバーは将来の互換性のためにインストールされますが、デフォルトでは使用されません。
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サーバーまたはデスクトップ
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qxl
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準仮想化ディスプレイドライバーによりホスト上の CPU 使用率が低減されます。また大半のワークロードでネットワーク帯域幅が削減されることにより、パフォーマンスが向上します。
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サーバーまたはデスクトップ
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表10.17 Red Hat Enterprise Virtualization のゲストエージェントおよびツール
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ゲストエージェント/ツール
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説明
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対象ゲスト
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|---|---|---|
rhevm-guest-agent-common
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Red Hat Enterprise Virtualization Manager が内部イベントおよび情報 (例: IP アドレスおよびインストールされているアプリケーションなど) を受信できるようになります。また、Manager がゲストに対してシャットダウンやリブートなどの特定のコマンドを実行できるようになります。
Red Hat Enterprise Linux 6 以降のバージョンのゲストでは、rhevm-guest-agent-common により tuned が仮想マシンにインストールされ、最適化された仮想化ゲストプロファイルを使用するように設定されます。
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サーバーまたはデスクトップ
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spice-agent
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SPICE エージェントは複数のモニターに対応しており、QEMU エミュレーションよりも優れたユーザーエクスペリエンスと応答性の提供します。client-mouse-mode ではカーソルキャプチャーは必要ありません。SPICE エージェントは、ディスプレイレベルの削減、色深度の追加、壁紙の無効化、フォントスムージング、アニメーションによって、ワイドエリアネットワークで使用する場合の帯域幅の使用率を低減します。SPICE エージェントは、クリップボードのサポートを有効化してクライアントとゲストの間におけるテキストと画像の両方のカットアンドペースト操作や、クライアント側の設定に対応した自動ゲストディスプレイ設定を可能にします。Windows ゲストでは、SPICE エージェントは vdservice と vdagent で構成されます。
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サーバーまたはデスクトップ
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rhev-sso
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Red Hat Enterprise Virtualization Manager へのアクセスに使用する認証情報に基づいたユーザーの自動ログインを可能にするエージェント。
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デスクトップ
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rhev-usb
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ゲスト上でのレガシー USB サポート用 (バージョン 3.0 以前) のドライバーとサービスが格納されたコンポーネント。クライアントマシンに接続された USB デバイスへのアクセスに必要です。クライアント側で
RHEV-USB Client が必要です。
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デスクトップ
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10.8.2.2. Red Hat Enterprise Linux へのゲストエージェントとドライバーのインストール
Red Hat Enterprise Virtualization Agent リポジトリーで提供される rhevm-guest-agent パッケージを使用して、Red Hat Enterprise Linux の仮想マシンに Red Hat Enterprise Virtualization ゲストエージェントとドライバーをインストールします。
手順10.26 Red Hat Enterprise Linux へのゲストエージェントとドライバーのインストール
- Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンにログインします。
- Red Hat Enterprise Virtualization Agent リポジトリーを有効にします。
- Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
# subscription-manager repos --enable=rhel-6-server-rhev-agent-rpms
- Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rh-common-rpms
- rhevm-guest-agent-common パッケージと依存関係をインストールします。
# yum install rhevm-guest-agent-common
- サービスを起動して、有効にします。
- Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
# service ovirt-guest-agent start # chkconfig ovirt-guest-agent on
- Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
# systemctl start ovirt-guest-agent.service # systemctl enable ovirt-guest-agent.service
ゲストエージェントがインストールされ、Red Hat Enterprise Virtualization Manager に使用状況に関する情報を渡すようになりました。Red Hat Enterprise Virtualization エージェントは、
/etc/ ディレクトリーの ovirt-guest-agent.conf 設定ファイル で設定可能な ovirt-guest-agent と呼ばれるサービスとして実行されます。
10.8.2.3. Windows へのゲストエージェントとドライバーのインストール
Red Hat Enterprise Virtualization ゲストエージェントとドライバーは、Red Hat Enterprise Virtualization Manager の依存関係としてインストールされる rhev-guest-tools-iso パッケージにより提供される
rhev-tools-setup.iso ISO ファイルを使用して、Windows の仮想マシンにインストールします。この ISO ファイルは、Red Hat Enterprise Virtualization Manager のインストール先のシステムの /usr/share/rhev-guest-tools-iso/rhev-tools-setup.iso にあります。
注記
rhev-tools-setup.iso ISO ファイルは、engine-setup の実行時に、デフォルトの ISO ストレージドメインがある場合には、そこに自動的にコピーされます。コピーされない場合は、手動で ISO ストレージドメインにアップロードする必要があります。
注記
更新されたバージョンのツールとドライバーをインストールするには、実行中の Windows 仮想マシンに新しいバージョンの
rhev-tools-setup.iso ISO ファイルを手動でアタッチする必要があります。仮想マシンで APT サービスが有効化されている場合は、更新された ISO ファイルは自動的にアタッチされます。
注記
コマンドラインからインストールする場合や、Windows Deployment Services などのデプロイメントツールの一部としてゲストエージェントとドライバーをインストールする場合には、
RHEV-toolsSetup.exe に ISSILENTMODE と ISNOREBOOT のオプションを追加して、ゲストエージェントとドライバーをサイレントインストールし、インストール先のマシンがインストール直後に再起動しないようにすることが可能です。マシンは、デプロイメントのプロセスの完了後に再起動することができます。
D:\RHEV-toolsSetup.exe ISSILENTMODE ISNOREBOOT
手順10.27 Windows へのゲストエージェントとドライバーのインストール
- 仮想マシンにログインします。
rhev-tools-setup.isoファイルが含まれている CD ドライブを選択します。- RHEV-toolsSetup をダブルクリックします。
- ようこそ画面で をクリックします。
- RHEV-Tools InstallShield Wizard ウィンドウのプロンプトに従います。コンポーネント一覧のチェックボックスがすべてチェックされていることを確認してください。
- インストールが完了すると、
Yes, I want to restart my computer nowを選択して をクリックし、変更を適用します。
ゲストエージェントとドライバーがインストールされ、Red Hat Enterprise Virtualization Manager に使用状況の情報を渡すようになり、USB デバイス、仮想マシンへのシングルサインオン、その他の機能を利用できるようになりました。Red Hat Enterprise Virtualization ゲストエージェントは、
RHEV Agent と呼ばれるサービスとして実行されます。この RHEV Agent は、C:\Program Files\Redhat\RHEV\Drivers\Agent にある rhev-agent 設定ファイルを使用して設定できます。
10.8.2.4. Red Hat Enterprise Linux でのゲストエージェントとドライバーの更新
Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンで、最新版が使用されるようにゲストエージェントとドライバーを更新します。
手順10.28 Red Hat Enterprise Linux でのゲストエージェントとドライバーの更新
- Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンにログインします。
- rhevm-guest-agent-common パッケージを更新します。
# yum update rhevm-guest-agent-common
- サービスを再起動します。
- Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
# service ovirt-guest-agent restart
- Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
# systemctl restart ovirt-guest-agent.service
10.8.2.5. Windows でのゲストエージェントとドライバーの更新
ゲストツールは、Red Hat Enterprise Manager と管理対象の仮想マシンとの間の通信を可能にするソフトウェアで構成され、仮想マシンの IP アドレス、メモリーの使用率、インストールされているアプリケーションなどの情報を提供します。ゲストツールは、ゲストにアタッチ可能な ISO ファイルとして配布されています。この ISO ファイルは、RPM ファイルとしてパッケージされており、Red Hat Enterprise Virtualization Manager がインストールされているマシンからインストールおよびアップグレードすることができます。
手順10.29 Windows でのゲストエージェントとドライバーの更新
- Red Hat Enterprise Virtualization Manager で Red Hat Enterprise Virtualization ゲストツールを最新バージョンに更新します。
# yum update -y rhev-guest-tools-iso*
- ISO ドメインに ISO ファイルをアップロードします。[ISODomain] は、お使いの ISO ドメインに置き換えてください。
engine-iso-uploader --iso-domain=[ISODomain] upload /usr/share/rhev-guest-tools-iso/rhev-tools-setup.iso
注記
rhev-tools-setup.isoファイルは、直近に更新した ISO ファイルへのシンボリックリンクです。このリンクは rhev-guest-tools-iso パッケージを更新するたびに最新の ISO ファイルをポイントするように自動的に変更されます。 - 管理ポータルまたはユーザーポータルで、仮想マシンが実行中の場合には、CD/DVD を変更 ボタンを使用して最新の
rhev-tools-setup.isoファイルを各仮想マシンにアタッチします。仮想マシンの電源がオフの場合には、一回実行 ボタンをクリックして ISO を CD としてアタッチしてください。 - 更新した ISO が含まれる CD/DVD ドライブを選択して、
RHEV-ToolsSetup.exeファイルを実行します。
10.8.2.6. Red Hat Enterprise Virtualization Application Provisioning Tool (APT) を使用したWindows へのゲストの自動追加
概要
Red Hat Enterprise Virtualization Application Provisioning Tool (APT) は、Windows 仮想マシンおよびテンプレートにインストール可能な Windows のサービスです。仮想マシンに APT サービスをインストールし、実行すると、アタッチされている ISO ファイルが自動的にスキャンされます。APT サービスにより、有効な Red Hat Enterprise Virtualization ゲストツールの ISO が認識され、他にはゲストツールがインストールされていない場合には、ゲストツールが APT サービスによりインストールされます。また、ゲストツールがインストール済みで、かつ ISO イメージに格納されているツールのバージョンの方が新しい場合には、アップグレードが自動的に実行されます。以下の手順は、仮想マシンに rhev-tools-setup.iso という ISO ファイルをアタッチした状態であることを前提としています。
手順10.30 Windows への APT サービスのインストール
- 仮想マシンにログインします。
rhev-tools-setup.isoファイルが含まれている CD ドライブを選択します。- RHEV-Application Provisioning Tool をダブルクリックします。
- User Account Control ウィンドウで をクリックします。
- インストールが完了したら RHEV-Application Provisioning Tool InstallShield Wizard ウィンドウの
Start RHEV-apt Serviceのチェックボックスが選択されていることを確認して をクリックし、変更を適用します。
結果
APT サービスのインストールと起動が完了しました。
APT サービスによる仮想マシンへのゲストツールのインストールまたはアップグレードが成功すると、この仮想マシンにログインしているユーザーへの確認なしに、仮想マシンは自動的に再起動されます。APT サービスがインストール済みのテンプレートから作成した仮想マシンが初めて起動される場合にも、APT サービスによりこれらの操作が実行されます。
注記
Start RHEV-apt Service チェックボックスを解除すると、RHEV-apt サービスをインストール直後に停止することができます。Services ウィンドウを使用すると、サービスをいつでも停止、起動、再起動することができます。
10.8.3. チャンネルのサブスクライブ
10.8.3.1. 必要なエンタイトルメントのサブスクライブ
Red Hat により署名されたパッケージをインストールするには、インストール先のシステムをコンテンツ配信ネットワークに登録し、自分のサブスクリプションプールからエンタイトルメントを使用して、必要なリポジトリーを有効にする必要があります。
手順10.31 サブスクリプションマネージャーを使用した必要なエンタイトルメントのサブスクライブ
- コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。
# subscription-manager register
- 適切なサブスクリプションプールの識別子を特定します。たとえば、以下のコマンドを使用して、
Red Hat Enterprise Virtualizationに利用可能なサブスクリプションプールを特定します。# subscription-manager list --available | grep -A8 "Red Hat Enterprise Virtualization"
- 上記のステップで特定したプール識別子を使用して、必要なエンタイトルメントをアタッチします。
# subscription-manager attach --pool=pool_id
- 複数のリポジトリーがあるサブスクリプションプールをシステムがサブスクライブする場合は、デフォルトではメインのリポジトリーのみが有効化されます。それ以外のリポジトリーは利用可能ですが、無効化されています。リポジトリーを有効化するには、以下のコマンドを実行します。
# subscription-manager repos --enable=repository
10.8.4. 仮想マシンへのアクセス
10.8.4.1. 仮想マシンの起動
概要
仮想マシンは、管理ポータルから起動することができます。
手順10.32 仮想マシンの起動
- 仮想マシン タブをクリックして、ステータスが
Downの仮想マシンを選択します。 - 実行 (
) のボタンをクリックします。
または、仮想マシンを右クリックして を選択します。
結果
仮想マシンの ステータス が Up に変わり、選択した仮想マシンのコンソールプロトコルが表示されます。仮想マシンにゲストエージェントがインストールされている場合には、その仮想マシンの IP アドレスも表示されます。
10.8.4.2. 仮想マシンのコンソールの表示
概要
仮想マシンのコンソールを開きます。
手順10.33 仮想マシンへのログイン
- 仮想マシン タブをクリックして仮想マシンを選択します。
- コンソールボタンをクリックするか、仮想マシンを右クリックして コンソール を選択します。
- Remote Viewer がインストールされている場合には、仮想マシンのコンソールウィンドウが自動的に開きます。
結果
管理ポータルから、仮想マシンのコンソールを開きました。
注記
Remote Viewer がインストールされていない場合には、
console.vv というファイルをダウンロードするように要求されます。その場合には Remote Viewer をインストールしてこのファイルを手動で開くか、テキストエディターで開き、ファイルに記載されている接続情報を取得することができます。この情報を使用して、仮想マシンを VNC クライアントで開くことができるようになります。
10.8.4.3. 仮想マシンのシャットダウン
概要
ゲストエージェントが仮想マシンにインストールされている場合、またはその仮想マシンが Advanced Configuration and Power Interface (ACPI) をサポートしている場合には、管理ポータルからその仮想マシンをシャットダウンすることができます。
手順10.34 仮想マシンのシャットダウン
- 仮想マシン タブをクリックして、実行中の仮想マシンを選択します。
- シャットダウン (
) のボタンをクリックします。
または、仮想マシンを右クリックして シャットダウン を選択します。
結果
仮想マシンが正常にシャットダウンし、仮想マシンの ステータス が Down に変わります。
10.8.4.4. 仮想マシンの一時停止
概要
仮想マシンにゲストエージェントがインストールされている場合、またはその仮想マシンが Advanced Configuration and Power Interface (ACPI) をサポートしている場合には、管理ポータルからその仮想マシンを一時停止することができます。これは、仮想マシンを 休止モードに切り替える操作に相当します。
手順10.35 仮想マシンの一時停止
- 仮想マシン タブをクリックして、実行中の仮想マシンを選択します。
- サスペンド (
) のボタンをクリックします。
または、仮想マシンを右クリックし サスペンド を選択します。
結果
仮想マシンの ステータス が Paused に変わります。
10.8.5. コンソールオプション
10.8.5.1. 接続プロトコルについて
接続プロトコルは、仮想マシンへのグラフィカルコンソールの提供に使用する基盤テクノロジーで、このプロトコルにより物理マシンと同じように仮想マシンの操作をが可能になります。現在、Red Hat Enterprise Virtualization は以下の接続プロトコルをサポートしています。
SPICE
Simple Protocol for Independent Computing Environments (SPICE) は、Linux 仮想マシンおよび Windows 仮想マシンの両方に推奨される接続プロトコルです。SPICE は仮想マシンに接続するクライアントにインストール/実行されます。
VNC
Virtual Network Computing (VNC) は Linux 仮想マシンと Windows 仮想マシンのいずれの場合も、コンソールを開くのに使用することができます。VNC を使用して仮想マシンにアクセスするコンソールを開くには、Remote Viewer または VNC クライアントが必要です。
RDP
Remote Desktop Protocol (RDP) は、Windows 仮想マシンへのコンソールを開く場合にのみ使用可能で、Remote Desktop がインストール済みの Windows マシンから仮想マシンにアクセスする場合にのみ利用することができます。また、RDP を使用して Windows 仮想マシンに接続するには、あらかじめ仮想マシン上でリモート共有をセットアップし、Remote Desktop の接続を許可するようにファイアウォールを設定する必要があります。
注記
SPICE は現在 Windows 8 を実行する仮想マシンではサポートされていません。Windows 8 の仮想マシンが SPICE プロトコルを使用するように設定されると、必要な SPICE ドライバーがないことが検出されて、RDP を使用するように自動的にフォールバックします。
10.8.5.2. コンソールオプションへのアクセス
管理ポータルでは、呼び出しメソッドや USB のリダイレクトを有効/無効にするかなど、仮想マシンのグラフィカルコンソールを開くためのオプションを複数設定することができます。
注記
VNC 接続プロトコル使用時のキーボードレイアウトなど、各接続プロトコル固有のその他のオプションは、仮想マシンの編集 ウィンドウの コンソール タブで設定できます。
10.8.5.3. SPICE コンソールオプション
接続プロトコルに SPICE を選択した場合は、コンソールオプション ウィンドウから、以下のオプションが使用できます。
コンソールの呼び出し
- 自動: Manager が自動的にコンソールの呼び出しの方法を選択します。
- ネイティブクライアント: 仮想マシンのコンソールに接続すると、ファイルのダウンロードのダイアログが表示され Remote Viewer 経由で仮想マシンのコンソールを開くためのファイルが提供されます。
- ブラウザーのプラグイン: 仮想マシンのコンソールに接続すると、Remote Viewer 経由で直接仮想マシンに接続されます。
- SPICE HTML5 ブラウザークライアント (テクノロジープレビュー): 仮想マシンのコンソールに接続すると、ブラウザータブが開き、コンソールとして機能します。
SPICEのオプション
- control-alt-del のショートカットを ctrl+alt+end にマップ: このチェックボックスを選択して、Ctrl+Alt+Del のキーの組み合わせを、仮想マシン内の Ctrl+Alt+End にマッピングします。
- USB 自動共有を有効にする: USB デバイスを自動的に仮想マシンへリダイレクトするには、このチェックボックスを選択します。このオプションが選択されていない場合は、USB デバイスはゲストの仮想マシンではなくクライアントマシンに接続されます。ゲストマシンで USB デバイスを使用するには手動で SPICE クライアントメニューを有効にする必要があります。
- 全画面表示で開く: 仮想マシンへの接続時に仮想マシンのコンソールを自動的に全画面表示で開くように設定するには、このチェックボックスをチェックします。SHIFT+F11 を押して、全画面表示のオン、オフを切り替えます。
- SPICE プロキシーを有効にする: SPICE プロキシーを有効にするには、このチェックボックスを選択します。
- WAN オプションを有効にする: このチェックボックスを選択すると、Windows 仮想マシン上で
WANDisableEffectsおよびWANColorDepthのパラメーターをそれぞれanimationと16ビットに設定されます。WAN 環境内の帯域幅が制限されます。このオプションは、特定の Windows 設定で帯域幅が過剰に使用されるのを防ぎます。
重要
ブラウザーのプラグイン コンソールオプションは、Internet Explorer を使用して管理ポータルおよびユーザーポータルにアクセスする場合にのみ使用することができます。このコンソールオプションは、
SpiceX.cab インストールプログラムによって提供される Remote Viewer のバージョンを使用します。その他のブラウザーはすべて、ネイティブクライアント のコンソールオプションがデフォルトです。このコンソールオプションは、virt-viewer-x86.msi および virt-viewer-x64.msi のインストールファイルで提供される Remote Viewer のバージョンを使用します。
10.8.5.4. VNC コンソールオプション
接続プロトコルに VNC を選択した場合は、コンソールオプション ウィンドウから、以下のオプションが使用できます。
コンソールの呼び出し
- ネイティブクライアント: 仮想マシンのコンソールに接続すると、ファイルのダウンロードのダイアログが表示され Remote Viewer 経由で仮想マシンのコンソールを開くためのファイルが提供されます。
- noVNC: 仮想マシンのコンソールに接続すると、ブラウザータブが開き、コンソールとして機能します。
VNC のオプション
- control-alt-del のショートカットを ctrl+alt+end にマップ: このチェックボックスを選択して、Ctrl+Alt+Del のキーの組み合わせを、仮想マシン内の Ctrl+Alt+End にマッピングします。
10.8.5.5. RDP コンソールオプション
接続プロトコルに RDP を選択した場合は、コンソールオプション ウィンドウから、以下のオプションが使用できます。
コンソールの呼び出し
- 自動: Manager が自動的にコンソールの呼び出しの方法を選択します。
- ネイティブクライアント: 仮想マシンのコンソールに接続すると、ファイルのダウンロードのダイアログが表示され Remote Desktop 経由で仮想マシンのコンソールを開くためのファイルが提供されます。
RDP のオプション
- ローカルドライブを使用: ゲストの仮想マシン上から、クライアントマシンのドライブにアクセスできるようにするには、このチェックボックスを選択します。
10.8.6. Remote Viewer のオプション
10.8.6.1. Remote Viewer のオプション
コンソールの呼び出しオプションで ネイティブクライアント または ブラウザープラグイン を指定した場合は、Remote Viewer で仮想マシンに接続されます。Remote Viewer ウィンドウでは、接続先の仮想マシンとの対話に複数のオプションを提供しています。
表10.18 Remote Viewer のオプション
| オプション | ホットキー |
|---|---|
| ファイル (File) |
|
| 表示 |
|
| キーの送信 |
|
| ヘルプ | About エントリーでは、使用中の仮想マシンのバージョン詳細が表示されます。 |
| 仮想マシンからのカーソルの解放 | SHIFT+F12 |
10.8.6.2. Remote Viewer のホットキー
仮想マシンのホットキーは、全画面モード、ウィンドウモードのどちらでも使用することができます。全画面モードを使用している場合には、画面上部の中央にマウスのポインターを移動すると、ホットキーのボタンを含むメニューが表示されます。ウィンドウモードを使用している場合には、仮想マシンウィンドウのタイトルバーにある Send key メニューからホットキーを使用することができます。
注記
クライアントマシンで vdagent が実行されていない場合に、ウィンドウモードで、マウスを仮想マシン内で使用すると、仮想マシンのウィンドウ内にマウスがロックされます。マウスのロックを解除するには、Shift+F12 を押します。






