第11章 環境の更新

本章では、選択したオーバークラウドの作成後に環境を更新する方法について考察します。これには、アンダークラウドとオーバークラウドの両方の機能の更新が含まれます。

11.1. director パッケージの更新

director は、環境の更新には標準の RPM メソッドを利用します。このメソッドでは、director のホストが最新のパッケージを使用していることを yum で確認します。
$ sudo yum update

重要

パッケージの更新後には、director ですべての OpenStack サービスが実行されていることを確認します。また、ironic-api および ironic-discoverd サービスが実行されていることを確認します。実行されていない場合には、起動してください。
$ sudo systemctl restart openstack-ironic-api openstack-ironic-discoverd
同様に、データベースが利用できない場合には、アンダークラウドの heat-engine が起動に失敗する可能性があります。起動に失敗した場合には、更新後に heat-engine を手動で再起動してください。
$ sudo systemctl start openstack-heat-engine.service