Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 5

OpenStack のデプロイメント: エンタープライズ環境 (Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer)

エンタープライズ環境への Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のデプロイメント

2014 年 7 月 8 日

Scott Radvan

Red Hat Customer Content Services

Andrew Dahms

Red Hat Customer Content Services

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概要

本書では、エンタープライズ環境において、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer を使用して Red Hat Enterprise Linux に Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 5 をインストールする方法を説明します。
1. はじめに
1.1. 概要
1.2. アーキテクチャー
1.3. サービスの詳細
1.3.1. Dashboard Service の概要
1.3.2. Identity Service の概要
1.3.3. OpenStack Networking Service の概要
1.3.4. Block Storage Service の概要
1.3.5. Compute Service の概要
1.3.6. Image Service の概要
1.3.7. Object Storage Service の概要
1.3.8. Telemetry Service の概要
1.3.9. Orchestration Service の概要
1.4. デプロイメントのツールおよびメソッド
1.5. サポートされている仮想マシンのオペレーティングシステム
2. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のインストール
2.1. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer について
2.2. 機能
2.3. サポートされているデプロイメントオプション
2.4. インストール
2.4.1. 環境要件
2.4.2. ファイアウォールの要件
2.4.3. 必須チャンネルおよびリポジトリの設定
2.4.4. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer パッケージのインストール
2.4.5. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のインストール
3. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の設定
3.1. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の設定について
3.2. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースへのログイン
3.3. パスワードの変更
3.4. インストールメディア
3.4.1. インストールメディア: 概要
3.4.2. インストールメディアのエントリの作成
3.4.3. インストールメディアのエントリの削除
3.5. オペレーティングシステム
3.5.1. オペレーティングシステム: 概要
3.5.2. Subscription Manager パラメーターの値の更新
3.5.3. Subscription Manager アカウントの詳細設定
3.5.4. オペレーティングシステムのエントリの削除
3.6. パーティションテーブル
3.6.1. パーティションテーブル: 概要
3.6.2. パーティションテーブルのエントリの作成
3.6.3. パーティションテーブルのエントリの削除
3.7. ユーザー
3.7.1. ユーザー: 概要
3.7.2. ユーザーの追加
3.7.3. ユーザーの削除
3.8. ユーザーグループ
3.8.1. ユーザーグループ: 概要
3.8.2. ユーザーグループの追加
3.8.3. ユーザーグループの削除
3.9. ロール
3.9.1. ロール: 概要
3.9.2. ロールの作成
3.9.3. ロールへのパーミッションの追加
3.9.4. ロールからのパーミッションの削除
3.9.5. ロールの削除
4. ホストの設定
4.1. ホストについて
4.2. ホストのプロビジョニング
4.2.1. Discovery 経由のホストのプロビジョニング
4.2.2. ホストの削除
5. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のプロビジョニング
5.1. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のプロビジョニングについて
5.2. デプロイメント
5.2.1. デプロイメントの作成
5.2.2. デプロイメントの編集
5.2.3. デプロイメントの削除
5.3. デプロイメント設定
5.3.1. デプロイメントの設定表示
5.3.2. デプロイメントの設定のインポート
5.3.3. デプロイメントの設定のエクスポート
5.4. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のプロビジョニング
5.4.1. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のプロビジョニング
5.4.2. 高可用性ノードでのフェンシング設定
5.5. ログイン
5.5.1. ログイン
A. 改訂履歴

第1章 はじめに

1.1. 概要

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform は、Red Hat Enterprise Linux をベースとして、プライベートまたはパブリックの Infrastructure-as-a-Service (IaaS) クラウドを構築するための基盤を提供します。これにより、スケーラビリティが極めて高く、耐障害性に優れたプラットフォームをクラウド対応のワークロード開発にご利用いただくことができます。
現在、Red Hat のシステムは、OpenStack Icehouse をベースとして、利用可能な物理ハードウェアをプライベート、パブリック、またはハイブリッドのクラウドプラットフォームに変換できるようにパッケージされています。これには以下のコンポーネントが含まれます。
  • 完全に分散されたオブジェクトストレージ
  • 永続的なブロックレベルのストレージ
  • 仮想マシンのプロビジョニングエンジンおよびイメージストレージ
  • 認証および認可メカニズム
  • 統合されたネットワーク
  • ユーザーおよび管理用の Web ブラウザーベースの GUI
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform IaaS クラウドは、コンピューティング、ストレージ、ネットワークのリソースを制御する連結されたサービスのコレクションにより実装されます。クラウドは、Web ベースのインターフェースで管理されます。これにより、管理者は OpenStack リソースの制御、プロビジョニング、自動化を行うことができます。また、OpenStack のインフラストラクチャーは、クラウドのエンドユーザーも利用することができる豊富な API で円滑に運用されます。

1.2. アーキテクチャー

以下の図は、OpenStack のアーキテクチャー全体の俯瞰図を示しています。
OpenStack Architecture

図1.1 OpenStack のアーキテクチャー

各 OpenStack サービスにはコード名があり、設定ファイルやコマンドラインユーティリティプログラムの名前に反映されます。たとえば、Identity Service には、keystone.conf という設定ファイルがあります。

表1.1 サービス

  サービス コード名 説明
Dashboard Horizon
OpenStack の各種サービスを管理するための Web ベースのダッシュボード
Identity Keystone 他のサービスに認証および認可サービスを提供し、ユーザー/テナント/ロールを管理する、集中型のアイデンティティーサービス
OpenStack Networking Neutron 他の OpenStack サービスのインターフェース間の接続性を提供するネットワークサービス
Block Storage Cinder 仮想マシン用の永続的な Block Storage ボリュームを管理するサービス
Compute Nova ハイパーバイザーノードで実行されている仮想マシンの管理とプロビジョニングを行うサービス
Image Glance 仮想マシンイメージや Cinder のスナップショットなどのリソースを格納するレジストリサービス
Object Storage Swift ユーザーがファイル (任意のデータ) を保管したり、取得したりできるオブジェクトストレージを提供するサービス
Telemetry
Ceilometer クラウドリソースの測定を提供するサービス
Orchestration
Heat リソーススタックの自動作成をサポートする、テンプレートベースのオーケストレーションエンジンを提供するサービス
各 OpenStack サービスは、Linux サービスのコレクション、MariaDB データベース、その他のコンポーネントで構成され、これらがまとまって、機能グループを提供します。たとえば、glance-api および glance-registry Linux サービスが MariaDB データベースとともに Image Service を実装します。

1.3. サービスの詳細

1.3.1. Dashboard Service の概要

Dashboard Service は、インスタンスの作成/起動やネットワークの管理、アクセス制御の設定などの操作を行うことができる、エンドユーザーおよび管理者向けのグラフィカルユーザーインターフェースを提供します。モジュール式の設計により、課金、監視、追加の管理用ツールなどの他の製品との連結が可能となります。このサービスは、ユーザー、システム、設定の 3 つの基本ダッシュボードを提供します。
以下のスクリーンショットは、OpenStack の初回インストール後のユーザーのダッシュボードを示しています。
User dashboard

図1.2 ユーザーのダッシュボード

ログインしたユーザーのアイデンティティにより、ダッシュボードおよびそのダッシュボードで表示されるパネルが異なります。

表1.2 Dashboard Service のコンポーネント

コンポーネント 説明
openstack-dashboard
任意の Web ブラウザーを使用してダッシュボードへのアクセスを提供する、Django (Python) Web アプリケーション
Apache HTTP サーバー (httpd サービス)
アプリケーションのホスティング
以下の図は、Dashboard アーキテクチャーの俯瞰図です。Dashboard Service は、認証と認可には、OpenStack Identity Service、データベースサービスにはセッションバックエンド、アプリケーションのホスティングには httpd サービス、API 呼び出しにはその他すべての OpenStack サービスと対話します。
OpenStack Dashboard Architecture

図1.3 OpenStack Dashboard アーキテクチャー

1.3.2. Identity Service の概要

Identity Service は、OpenStack ユーザーの認証および認可を行います。このサービスは OpenStack の全コンポーネントによって使用されます。Identity Service は、ユーザー名とパスワードの認証情報、トークンベースのシステム、AWS 方式のログイン (Amazon Web Services) など、複数の認証形式をサポートしています。
Identity Service は、特定の OpenStack クラウドで実行するサービスおよびエンドポイントの集中カタログを提供します。これは、他の OpenStack システムのサービスディレクトリとして機能します。OpenStack のサービスは、以下のエンドポイントを使用します。
  • adminURL: このサービスの管理エンドポイントの URL。ここには Identity Service のみが publicURL とは異なる値を使用する可能性があります。その他のサービスは同じ値を使用します。
  • internalURL: このサービスの内部用エンドポイントの URL (通常は publicURL と同じ)。
  • publicURL: このサービスのパブリックエンドポイントの URL。
  • region: このサービスが配置されるリージョン。リージョンが指定されていない場合には、デフォルトで「RegionOne」の場所が使用されます。
Identity Service は以下の概念を使用しています。
  • ユーザー: 情報 (名前やパスワードなど) が関連付けられています。カスタムのユーザーに加え、カタログ化された各サービスごとにユーザーを定義する必要があります (例: Image Service 用の「glance」ユーザーなど)。
  • テナント: 通常は、ユーザーのグループ、プロジェクト、または組織です。
  • ロール: ユーザーのパーミッションを決定するロールです。

表1.3 Identity Service のコンポーネント

コンポーネント 説明
keystone
管理およびパブリック API を提供します。
データベース
内部サービスごと

1.3.3. OpenStack Networking Service の概要

OpenStack Networking Service は、OpenStack クラウド内の仮想ネットワークインフラストラクチャーの作成と管理を処理します。その要素にはネットワーク、サブネット、ルーターなどが含まれ、ファイアウォールや仮想プライベートネットワーク (VPN) などの高度なサービスも使用することができます。
OpenStack のネットワークはソフトウェアで定義されるので、変化するネットワークのニーズ (例: 新規 IP アドレスの作成と割り当て) に容易かつ迅速に応答することができます。これには、以下のような利点があります。
  • ユーザーは、ネットワークの作成やトラフィックの制御を行ったり、サーバーおよびデバイスを単一または複数のネットワークに接続したりすることができます。
  • OpenStack は、管理者がボリュームとテナンシーに合わせてネットワークモデルを変更できるように、柔軟性の高いネットワークモデルを提供しています。
  • IP アドレスは、専用または Floating IP を使用することができます。Floating IP により、トラフィックの動的な再ルーティングが可能となります。

表1.4 Networking Service のコンポーネント

コンポーネント 説明
neutron-server
ユーザー要求の管理 (および API の公開) を行う Python デーモン。ネットワークメカニズムの特定のセットを使用して OpenStack Networking API 操作を実装するプラグインで設定します。プラグインには、幅広い選択肢があります。たとえば、openvswitch および linuxbridge のプラグインは、ネイティブの Linux ネットワークメカニズムを活用する一方、その他のプラグインは外部デバイスまたは SDN コントローラーと連動します。
neutron-l3-agent
L3/NAT 転送を提供するエージェント
neutron-*-agent
各ノード上で稼働し、そのノードの仮想マシンとネットワークサービスのローカルネットワーク設定を行うプラグインエージェント
neutron-dhcp-agent
テナントネットワークに対して DHCP サービスを提供するエージェント
RabbitMQ サーバー (rabbitmq-server)
AMQP メッセージキューを提供します。このサーバー (Block Storage でも使用) は、キュー、分散、セキュリティ、管理、クラスタリング、フェデレーションなど OpenStack のトランザクション管理を処理します。メッセージングは、OpenStack デプロイメントがスケーリングされて、サービスが複数のマシンで実行されている場合に特に重要となります。
データベース
永続ストレージを提供します。

1.3.4. Block Storage Service の概要

Block Storage Service (またはボリュームサービス) は、仮想ハードドライブの永続的なブロックストレージ管理機能を提供します。Block Storage により、ユーザーはブロックデバイスの作成/削除やサーバーへの Block Device のアタッチを管理することができます。デバイスの実際のアタッチ/デタッチは、Compute Service との統合により処理されます。分散ブロックストレージホストの処理には、リージョンとゾーンの両方を使用することができます (詳細は 「Object Storage Service の概要」を参照してください)。
ブロックストレージは、データベースストレージや拡張可能なファイルシステムなどに使用する場合、またサーバーに Raw ブロックレベルのストレージへのアクセスを提供する場合など、パフォーマンスが要求されるシナリオに適しています。また、スナップショットを取得してデータを復元したり、新しい Block Storage ボリュームを作成したりすることも可能です (スナップショットはドライバーサポートに依存します)。
基本的な操作は以下のとおりです。
  • ボリュームの作成、一覧表示、削除
  • スナップショットの作成、一覧表示、削除
  • 実行中の仮想マシンへのボリュームの接続/切断

表1.5 Block Storage Service のコンポーネント

コンポーネント 説明
openstack-cinder-volume
オンデマンドで仮想マシンのストレージを分割します。ストレージプロバイダーとの対話用に複数のドライバーが含まれています。
openstack-cinder-api
要求に応答して処理し、メッセージキューに配置します。
openstack-cinder-backup
Block Storage ボリュームを外部ストレージリポジトリにバックアップする機能を提供します。
openstack-cinder-scheduler
タスクをキューに割り当て、プロビジョニングするボリュームサーバーを決定します。
データベース
状態の情報を提供します。
RabbitMQ サーバー (rabbitmq-server)
AMQP メッセージキューを提供します。このサーバー (Block Storage でも使用) は、キュー、分散、セキュリティ、管理、クラスタリング、フェデレーションなど OpenStack のトランザクション管理を処理します。メッセージングは、OpenStack デプロイメントがスケーリングされて、サービスが複数のマシンで実行されている場合に特に重要となります。

1.3.5. Compute Service の概要

Compute Service は、オンデマンドで仮想マシンを提供する、OpenStack クラウドの中核です。Compute は、基盤となる仮想化メカニズムと対話するドライバーを定義し、他の OpenStack コンポーネントに機能を公開することにより、仮想マシンがノードセット上で実行されるようにスケジュールします。
Compute は、認証の場合は Identity Service、イメージの場合は Image Service、ユーザーおよび管理インターフェースの場合は Dashboard Service と対話します。イメージへのアクセスはプロジェクトおよびユーザーごとに、クォータはプロジェクトごとに制限を指定します (例: インスタンス数)。Compute Service は標準のハードウェアでスケールアウトするように設計されており、必要に応じてイメージをダウンロードしてインスタンスを起動することができます。

表1.6 クラウドの分離方法

概念 説明
リージョン
Identity Service にカタログ化されている各サービスは、そのリージョンによって特定されます。リージョンは通常、地理的な場所およびそのエンドポイントを示します。複数の Compute デプロイメントを使用するクラウドでは、リージョンによりサービスを個別に分離することが可能となります。これは、Compute がインストールされた複数のシステム間でインフラストラクチャーを共有する強固な方法であるとともに、高度の耐障害性を実現します。
セル
1 つのクラウドに属する複数のコンピュートホストを、(大規模なデプロイメントや地理的に分散されたインストールを処理する目的で) セルと呼ばれるグループに分割することができます。セルは木構造に構成されます。最上位 (「API セル」) は nova-api サービスを実行しますが、nova-compute サービスは実行しません。これに対して、各子セルは、標準インストールに実装されるその他の一般的な nova-* サービスをすべて実行しますが、nova-api サービスは例外となります。各セルには独自のメッセージキューやデータベースサービスがあり、API セルと子セルの間の通信を管理する nova-cells も実行します。
これは、以下のような利点をもたらします。
  • 単一の API サーバーを使用して、Compute のインストールされた複数のシステムへのアクセスを制御することができます。
  • ホストのスケジューリングと対比した場合、セルレベルでの第 2 段階のスケジューリングが利用可能となるので、仮想マシンの実行場所の制御における柔軟性が向上します。
ホストアグリゲートとアベイラビリティゾーン
単一の Compute デプロイメントを論理グループに分割することができます (たとえば、ストレージやネットワークなどの共通リソースを共有するグループ、信頼されたコンピューティングハードウェアなどの特別なプロパティを指定したグループ、といった複数のホストグループへの分割)。
ユーザーの種類により、表示内容が以下のように異なります。
  • 管理者: グループは、コンピュートホストおよび関連するメタデータが割り当てられた「ホストアグリゲート」として表示されます。アグリゲートのメタデータは一般的に、nova-scheduler で使用するための情報を提供する際に使用します (例: 特定のフレーバーやイメージをホストのサブセットのみに制限する場合など)。
  • ユーザー: グループは「アベイラビリティゾーン」として表示されます。ユーザーには、グループのメタデータも、そのゾーンを構成するホストも表示されません。
アグリゲートまたはゾーンは、以下の目的に使用できます。
  • ロードバランシングおよびインスタンスの分散配置を処理します。
  • 他のゾーンからの物理的な隔離や冗長性を何らかの形で提供します (例: 別の電源やネットワーク機器を使用するなど)。
  • 共通の属性を持つサーバーセットを特定します。
  • 異なるクラスのハードウェアを分離します。

表1.7 Compute Service のコンポーネント

コンポーネント 説明
openstack-nova-api
Compute Service への要求を処理し、アクセスを提供します (インスタンスの起動など)。
openstack-nova-cert
証明書マネージャーを提供します。
openstack-nova-compute
仮想インスタンスを作成、終了します。ハイパーバイザーと対話して新規インスタンスを起動し、Compute データベースで状態が保持されるようにします。
openstack-nova-conductor
コンピュートノードに対してデータベースアクセスのサポートを提供します (それによって、セキュリティリスクを軽減)。
openstack-nova-consoleauth
コンソールの認証を処理します。
openstack-nova-network
Compute ネットワークトラフィック (プライベートとパブリックアクセスの両方) を処理します。新規仮想インスタンスへの IP アドレスの割り当てやセキュリティグループルールの実装などのタスクを処理します。
openstack-nova-novncproxy
ブラウザー用の VNC プロキシを提供します (仮想マシンにアクセスするための VNC コンソールを有効にします)。
openstack-nova-scheduler
新規仮想マシンの要求を正しいノードにディスパッチします。
RabbitMQ サーバー (rabbitmq-server)
AMQP メッセージキューを提供します。このサーバー (Block Storage でも使用) は、キュー、分散、セキュリティ、管理、クラスタリング、フェデレーションなど OpenStack のトランザクション管理を処理します。メッセージングは、OpenStack デプロイメントがスケーリングされて、サービスが複数のマシンで実行されている場合に特に重要となります。
libvirtd
ハイパーバイザー用のドライバー。仮想マシンを作成できるようにします。
KVM Linux ハイパーバイザー
仮想マシンを作成して、ノード間のライブマイグレーションを可能にします。
データベース
構築時および実行時のインフラストラクチャーの状態を提供します。

1.3.6. Image Service の概要

Image Service は、仮想ディスクイメージのレジストリとして機能します。ユーザーは新規イメージを追加したり、既存のサーバーのスナップショット (コピー) の作成後直ちに保管したりすることができます。スナップショットは、バックアップとしての使用や、新規サーバー用のテンプレートとしての使用が可能です。登録されたイメージは、Object Storage Service に保管できる他、別の場所 (例: 簡易ファイルシステムまたは外部の Web サーバーに保管することが可能です。
以下のイメージ形式がサポートされています。
  • raw (非構造化形式)
  • aki/ami/ari (Amazon Kernel、ramdisk、またはマシンイメージ)
  • iso (光学ディスク用のアーカイブ形式。例: CD)
  • qcow2 (Qemu/KVM。Copy on Write をサポート)
  • vhd (Hyper-V。VMware、Xen、Microsoft、VirtualBox その他の仮想マシンモニターで一般的。)
  • vdi (Qemu/VirtualBox)
  • vmdk (VMware)
コンテナー形式は Image Service でも使用することが可能です。この形式により、イメージに保管される、実際の仮想マシンについてのメタデータの種別が決定します。以下の形式がサポートされています。
  • bare (メタデータは含まれない)
  • ovf (OVF 形式)
  • aki/ami/ari (Amazon Kernel、ramdisk、またはマシンイメージ)

表1.8 Image Service のコンポーネント

コンポーネント 説明
openstack-glance-api
要求とイメージのデリバリを処理します (ストレージバックエンドと対話して取得と保管を行います)。レジストリを使用してイメージの情報を取得します (レジストリサービスには絶対に直接アクセスされません。また決して直接アクセスすべきではありません)。
openstack-glance-registry
各イメージに関連付けられた全メタデータを管理します。
データベース
イメージのメタデータを保管します。
RabbitMQ サーバー (rabbitmq-server)
AMQP メッセージキューを提供します。このサーバー (Block Storage でも使用) は、キュー、分散、セキュリティ、管理、クラスタリング、フェデレーションなど OpenStack のトランザクション管理を処理します。メッセージングは、OpenStack デプロイメントがスケーリングされて、サービスが複数のマシンで実行されている場合に特に重要となります。

1.3.7. Object Storage Service の概要

Object Storage Service は、HTTP 経由でアクセス可能な、大量データ用のストレージシステムを提供します。ビデオ、イメージ、電子メール、ファイル、仮想マシンイメージなどの静的エンティティをすべて保管することができます。オブジェクトは、下層のファイルシステムにバイナリとして保管されます (ファイルの拡張属性 xattr に保管されているメタデータを使用)。このサービスの分散型アーキテクチャーはスケールアウトをサポートしています。また、ソフトウェアベースのデータレプリケーションにより、障害対策として冗長性を提供します。
このサービスは、非同期の結果整合性レプリケーションをサポートしているため、複数のデータセンターデプロイメントに適しています。Object Storage は以下の概念を使用しています。
  • ストレージのレプリカ: 障害発生時にオブジェクトの状態を保つために使用します。最低でも 3 つ以上のレプリカが推奨されます。
  • ストレージゾーン: レプリカのホストに使用します。ゾーンを使用することで、任意のオブジェクトの各レプリカが個別に格納されるようにします。ゾーンは、個別のディスクドライブ、アレイ、サーバー、ラック内の全サーバーやデータセンター全体を指すこともあります。
  • ストレージリージョン: 実質的には、1 つの場所を共有するゾーンのグループです。たとえば、通常は同じ地理的地域に設置されたサーバーやサーバーファームなどをリージョンとすることができます。リージョンには、Object Storage Service をインストールしたシステムごとに個別の API エンドポイントがあり、サービスを分離することができます。
Object Storage Service は、他の OpenStack サービスおよびコンポーネントに依存します。たとえば、Identity Service (keystone)、rsync daemon、ロードバランサーはすべて必要です。

表1.9 Object Storage Service のコンポーネント

コンポーネント 説明
openstack-swift-proxy
パブリック API の公開や認証を行います。また、要求を処理して、それらを適宜ルーティングする役割を果たします。オブジェクトは (スプールされるのではなく) プロキシサーバーを経由してユーザーにストリーミングされます。
openstack-swift-object
オブジェクトを保管、取得、削除します。
openstack-swift-account
アカウントデータベースを使用してコンテナーをリストする役割を果たします。
openstack-swift-container
コンテナーデータベースを使用して、オブジェクトのリストを処理します (特定のコンテナーにどのオブジェクトが入っているか)。
リングファイル
全ストレージデバイスの詳細が含まれており、特定のデータがどこに保管されているかを (保存したエンティティの名前を物理的な場所にマッピングして) 推測するのに使用されます。プロジェクト、アカウント、コンテナーサーバーごとにファイルが 1 つ作成されます。
アカウントデータベース
アカウントデータを保管します。
コンテナーデータベース
コンテナーデータを保管します。
ext4 または XFS のファイルシステム
オブジェクトストレージに使用します。
ハウスキーピングプロセス
複製、監査、更新プロセス

1.3.8. Telemetry Service の概要

Telemetry Service は、OpenStack ベースのクラウドを対象とする、ユーザーレベルの使用状況データを提供します。このデータは、顧客への課金、システムのモニタリング、警告などに使用することができます。データの収集は、既存の OpenStack コンポーネントによって送信される通知 (例: Compute から生成される使用イベントなど) や、インフラストラクチャー (例: libvirt) からポーリングすることによって行うことができます。
Telemetry には、信頼済みのメッセージングシステムを介して、認証済みエージェントと通信を行ってデータを収集/集計するストレージデーモンが含まれています。また、このサービスは、新規モニターの追加を容易に行うことができるようにするプラグインシステムを採用しています。

表1.10 Telemetry Service のコンポーネント

コンポーネント 説明
ceilometer-agent-compute
各コンピュートノードで実行してリソース使用状況統計をポーリングするエージェント。
ceilometer-agent-central
中央管理サーバーで実行してインスタンスまたはコンピュートノードに関連付けられていないリソースの使用状況統計をポーリングするエージェント。
ceilometer-collector
1 台または複数の中央管理サーバーで実行してメッセージキューを監視するエージェント。通知メッセージは処理され、Telemetry メッセージに変換後、適切なトピックを使用してメッセージバスに送り返されます。Telemetry メッセージは変更されることなくデータストアに書き込まれます。
MongoDB データベース
コレクターエージェントから収集した使用状況データ用。このデータベースにアクセスできるのはコレクターエージェントと API サーバーのみです。
API サーバー
1 台または複数の中央管理サーバーで実行して、データベース内のデータへのアクセスを提供します。
RabbitMQ サーバー (rabbitmq-server)
AMQP メッセージキューを提供します。このサーバー (Block Storage でも使用) は、キュー、分散、セキュリティ、管理、クラスタリング、フェデレーションなど OpenStack のトランザクション管理を処理します。メッセージングは、OpenStack デプロイメントがスケーリングされて、サービスが複数のマシンで実行されている場合に特に重要となります。
Telemetry Service の依存関係
  • nova-compute ノードには ceilometer-compute エージェントがデプロイされ、稼働している必要があります。
  • ceilometer-api サービスを実行するノードではすべて、適切なアクセスを許可するようにファイアウォールルールを設定する必要があります。
  • 現在、ceilometer-central-agent の水平スケールはできないため、このサービスの単一のインスタンスのみが常時稼働している必要があります。
  • ceilometer-alarm-evaluator サービスの場合と同様に、エージェント内の全通信は、ceilometer-api サービスに対する AMQP 呼び出しまたは REST 呼び出しのいずれかをベースとしているので、追加の Telemetry エージェントを配置する場所を選択することができます。

1.3.9. Orchestration Service の概要

Orchestration Service は、ストレージ、ネットワーク、インスタンス、アプリケーションなどのクラウドリソースを作成および管理するためのテンプレートベースの方法を提供します。
テンプレートはスタックの作成に使用します。スタックとは、リソースのコレクションです (例: インスタンス、Floating IP、ボリューム、セキュリティグループ、ユーザー)。Ochestration Service は、単一のモジュールテンプレートを使用した全 OpenStack コアサービスへのアクセスに加えて、自動スケーリングや基本的な高可用性などの追加のオーケストレーション機能も提供します。
以下のような機能が含まれます。
  • 単一のテンプレートで配下の全サービス API に対するアクセスを提供します。
  • テンプレートはモジュール式です (リソース指向)。
  • テンプレートは再帰的に定義することができるので、再利用が可能です (ネストされたスタック)。これは、クラウドインフラストラクチャーをモジュール式に定義/再利用できることを意味します。
  • リソースの実装はプラグ可能なので、カスタムリソースが可能となります。
  • 自動スケーリング機能 (使用率に応じてリソースを自動で追加/削除)
  • 基本的な高可用性機能

表1.11 Orchestration Service のコンポーネント

コンポーネント 説明
heat
heat-api と通信して、AWS CloudFormation API を実行する CLI ツール
heat-api
RPC を介して heat-engine に送信することによって API 要求を 処理する OpenStack ネイティブの REST API
heat-api-cfn
AWS CloudFormation と互換性のある AWS-Query API を提供します。API 要求は、RPC を介して heat-engine に送信することによって処理します。
heat-engine
テンプレートの起動のオーケストレーションを行い、API コンシューマーにイベントを返します。
heat-api-cloudwatch
Orchestration Service を対象とするモニタリング (メトリックの収集) を提供します。
heat-cfntools
ヘルパースクリプトのパッケージ (例: メタデータへの更新を処理し、カスタムフックを実行する cfn-hup)

注記

heat-cfntools パッケージは、heat によって Compute サーバーに起動されるイメージにのみインストールされます。

1.4. デプロイメントのツールおよびメソッド

OpenStack のデプロイメント: 実習環境 (手動設定) では、各 OpenStack コンポーネントを手動でデプロイする方法についての説明を各章に記載しています。ただし、これらの章に記載の設定は、必ずしも実稼動環境に適しているわけではありません。
OpenStack のデプロイメント: 概念実証向けの環境 (Packstack) では、Packstack を使用した Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のでデモ版を素早くデプロイする方法を説明しています。このインストールツールは、概念実証を目的としたデプロイメントのインストールに理想的で、通常評価を目的とします。

1.5. サポートされている仮想マシンのオペレーティングシステム

Red Hat Enterprise Linux でサポートされているゲストのオペレーティングシステムはすべて、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform でサポートされています。サポートされているゲストオペレーティングシステムの詳細一覧は、Certified guest operating systems for Red Hat Enterprise Linux with KVM を参照してください。

第2章 Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のインストール

2.1. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer について

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform の実稼動環境の設定には、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform installer を使用して Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform の環境をプロビジョニングする必要があります。この Installer は、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のコンポーネントを複数のマシンにプロビジョニングする際の管理機能を提供する、グラフィカルユーザーインターフェースです。
この Installer を実行するマシンの設定には、Red Hat Enterprise Linux 6.5 をマシンに手動でインストールして必要なチャンネルとリポジトリを設定する方法または Installer の LiveCD を使用する方法の 2 つの主な方法があります。これらの方法の主な相違点は、ベースのオペレーティングシステムとパッケージのインストール方法で、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のインストール手順は、どちらの方法でもすべて同じです。本書は、Red Hat Enterprise Linux 6.5 がインストールされているマシンに、必要なチャンネルとリポジトリを手動で設定する方法を説明します。
このマシン設定後のプロビジョニングプロセスには、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のユーザーインターフェースのインストール、環境をプロビジョニングするユーザーインターフェースへのホストの追加、環境のプロビジョニングという、3 つの主要ステップがあります。本書では、このステップを説明し、Installer の各種手動設定方法に関する追加情報を提供します。

警告

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のアップグレードは現在サポートされていません。Installer の最新版を使用するには、新規インストールする必要があります。

重要

Installer の役割は、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform の環境をプロビジョニングし、その環境でホストのライフサイクルを管理することです。Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform の環境をプロビジョニング後、プロビジョニングしたホスト上のサービスは、すべて各ホストで手動で設定する必要があります。詳細情報は、 を参照してください。

2.2. 機能

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer には、以下のような機能があります。
  • 簡素化されたユーザーインターフェース
  • 強化されたデプロイメントパラメーターの収集メソッド
  • LiveCD インストールオプション
  • Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform の高可用性環境のデプロイメント
  • 複雑なデプロイメントのオーケストレーションおよび順序付け
  • Foreman および Puppet を使用したデプロイメントの実行
  • ステージデプロイメントを完全に自動化する、新規 DynFlow Foreman ワークフローエンジン
  • ベアメタルホストの自動検出

2.3. サポートされているデプロイメントオプション

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer では、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform をデプロイするために以下のオプションを提供しています。
  • 高可用性/非高可用性のコントローラーノードおよびコンピュートノード
  • Neutron または Nova Networking
  • RabbitMQ または Qpid メッセージングプロバイダー
  • Red Hat Enterprise Linux 7.0 上の Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform
  • サービスへの一貫したパスワードの割り当てまたは、任意パスワードの割り当て

2.4. インストール

2.4.1. 環境要件

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の通常のデプロイメントでは、以下が必要です。
  • OpenStack コンポーネントのデプロイ先の物理マシンまたは仮想マシンでアクセス可能なプライベートネットワーク。DHCPDNSPXE などのサービスは、Red Hat Enterprise Linux と干渉する可能性があるため、これらのサービスは当ネットワーク上では無効にする必要があります。
  • Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のインストール先となる Red Hat Enterprise Linux 6.5 を実行するマシン。本書は、このマシンに Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer をインストールする方法を説明します。このマシンには、少なくとも 4GB のメモリーが必要です。

    重要

    Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer をインストールするマシンには、以下の要件を満たす完全修飾ドメイン名を指定する必要があります。
    • プロビジョニングするネットワークのドメインと一致すること
    • (リソースのコンフリクトを防ぐため) 既存のドメインと矛盾しないこと
  • プライベートネットワークのメンバーで、ルーターまたはゲートウェイの役割を果たすことができる外部ネットワークへアクセス可能なマシン。必要に応じて、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer をインストールするマシンは、この機能を実行できるようにします。
  • 全マシン上での Red Hat Enterprise Linux および Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のリポジトリへのアクセス

2.4.2. ファイアウォールの要件

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer は、インストール先のマシンで各種ポートを開放する必要があります。これらのポートにより、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer が定義するプライベートネットワーク上の他のマシンとの対話や制御が可能になります。

注記

デフォルトでは、rhel-osp-installer コマンドにより、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースをインストールするプロセスの一部として、ファイアウォールが設定されます。この際、ユーザーからの入力や操作は必要ありません。

表2.1 Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のファイアウォール要件

ポート プロトコル サービス 目的
22 TCP SSH Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のプライベートネットワーク上にある他のマシンへ接続します。
53 TCPUDP DNS Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のプライベートネットワーク上にあるマシンのホスト名およびアドレスを解決します。
67 TCP DHCP Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のプライベートネットワーク上のマシンに IP アドレスを割り当てます。
69 TCP TFTP Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer プライベートネットワーク上にあるマシンの PXE ブートを有効にします。
80、443 TCP HTTP、HTTPS Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースをホストする Apache Web サーバー
8140 TCP Puppet Puppet クライアントと Puppet マスターの間で通信します。

2.4.3. 必須チャンネルおよびリポジトリの設定

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer をインストールするには、この Installer のインストール先のマシンで Red Hat Enterprise Linux 6 ServerRHEL OpenStack Platform Installer for Server 6Red Hat Software Collections RPMs for Red Hat Enterprise Linux 6 Server チャンネルを有効にする必要があります。

手順2.1 必須チャンネルおよびリポジトリの設定

  1. お使いのシステムで利用可能なサブスクリプションプールを一覧表示します。
    # subscription-manager list --available
  2. 以下のコマンドを実行して、お使いのシステムにサブスクリプションをアタッチします。その際、pool_id は、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のエンタイトルメントを含むプールの ID で置き換えてください。
    # subscription-manager attach --pool=pool_id
  3. 必須リポジトリを有効にします。
    # subscription-manager repos --enable=rhel-6-server-rpms
    # subscription-manager repos --enable=rhel-6-server-openstack-foreman-rpms
    # subscription-manager repos --enable=rhel-server-rhscl-6-rpms
結果
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer をインストールするのに必要なチャンネルを有効にしました。

2.4.4. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer パッケージのインストール

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースをインストールするには、rhel-osp-installer パッケージをインストールする必要があります。このパッケージは、インストールを実行する rhel-osp-installer コマンドを提供します。

手順2.2 Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer パッケージのインストール

  1. 全パッケージを最新の状態にします。
    # yum update
  2. rhel-osp-installer パッケージをインストールします。
    # yum install rhel-osp-installer
結果
rhel-osp-installer パッケージをインストールして、 rhel-osp-installer で Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer Web ユーザーインターフェースをインストールできるようになりました。

2.4.5. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のインストール

概要
rhel-osp-installer コマンドを実行して、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Web ユーザーインターフェースをインストールし、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer を使用して Red Hat Enterprise Linux 7.0 に Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 5.0 をプロビジョニングするためのコアパラメーターを設定します。

注記

rhel-osp-installer コマンドは自動的に、必要な SELinux パーミッションを設定し、既存のファイアウォールルールを確保しつつ、必須のファイアウォールルールを iptables に追加します。

手順2.3 Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のインストール

  1. インストールの開始

    rhel-osp-installer コマンドを実行します。
    # rhel-osp-installer
  2. プロビジョニングするネットワークインターフェースの選択

    プロビジョニングに使用するネットワークインターフェースに該当する番号を入力して、Enter を押します。
    Please select NIC on which you want Foreman provisioning enabled:
    1. eth1
    2. eth0
    ?
    
  3. ネットワークの設定

    値を変更するオプションの番号を入力してから 1 を入力し、Enter を押してこれらの設定値で次に進みます。
    Networking setup:
           Network interface: 'eth1'
                  IP address: 'XX.XX.XX.XX'
                Network mask: 'XX.XX.XX.XX'
             Network address: 'XX.XX.XX.XX'
                Host Gateway: 'XX.XX.XX.XX'
            DHCP range start: 'XX.XX.XX.XX'
              DHCP range end: 'XX.XX.XX.XX'
                DHCP Gateway: 'XX.XX.XX.XX'
               DNS forwarder: 'XX.XX.XX.XX'
                      Domain: 'mydomain.example.com'
                 Foreman URL: 'https://host.mydomain.example.com'
               NTP sync host: '0.rhel.pool.ntp.org'
    Configure networking on this machine: ✓
    Configure firewall on this machine: ✓
    
    The installer can configure the networking and firewall rules on this machine with the above configuration. Default values are populated from the this machine's existing networking configuration.
    
    If you DO NOT want to configure networking please set 'Configure networking on this machine' to No before proceeding. Do this by selecting option 'Do not configure networking' from the list below.
    
    How would you like to proceed?:
    1. Proceed with the above values
    2. Change Network interface
    3. Change IP address
    4. Change Network mask
    5. Change Network address
    6. Change Host Gateway
    7. Change DHCP range start
    8. Change DHCP range end
    9. Change DHCP Gateway
    10. Change DNS forwarder
    11. Change Domain
    12. Change Foreman URL
    13. Change NTP sync host
    14. Do not configure networking
    15. Do not configure firewall
    16. Cancel Installation

    重要

    ドメインの名前は、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のインストールする先のマシンの完全修飾ドメイン名と一致する必要があります。
  4. クライアントの認証設定

    値を変更するオプションの番号を入力してから 1 を入力し、Enter を押してこれらの設定値で次に進みます。
    Configure client authentication
              SSH public key: ''
               Root Password: '**********'
    
    Please set a default root password for newly provisioned machines. If you choose not to set a password, it will be generated randomly. The password must be a minimum of 8 characters. You can also set a public ssh key which will be deployed to newly provisioned machines.
    
    How would you like to proceed?:
    1. Proceed with the above values
    2. Change SSH public key
    3. Change Root Password
    4. Display root password
  5. インストールメディアの設定

    オプションで、プロビジョニングに使用するインストールメディアを設定します。値を変更するオプションの番号を入力してから 2 を入力し、Enter を押してこれらの設定値で次に進みます。
    Now you should configure installation media which will be used for provisioning. Enter the number that corresponds to an option to change the value for that option, then enter 1 and press Enter to proceed with the configured values:
    Note that if you don't configure it properly, host provisioning won't work until you configure installation media manually.
    
    Enter RHEL repo path:
    1. Set RHEL repo path (http or https URL): http://
    2. Proceed with configuration
    3. Skip this step (provisioning won't work)
    

    重要

    このステップでインストールメディアを設定しない場合、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースでインストールメディアのエントリを手動で設定しない限り、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform をデプロイすることはできません。
  6. Subscription Manager の詳細設定

    オプションで、Subscription Manager のアカウントの認証情報を指定します。値を変更するオプションの番号を入力してから 5 を入力し、Enter を押してこれらの設定値で次に進みます。
    Enter your subscription manager credentials:
    1. Subscription manager username:       
    2. Subscription manager password:       
    3. Comma separated repositories:        rhel-7-server-openstack-5.0-rpms
    4. Subscription manager pool (optional): 
    5. Proceed with configuration
    6. Skip this step (provisioning won't subscribe your machines)
    

    重要

    このステップで Subscription Manager のアカウントの詳細を指定しない場合は、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースで、必要な情報を入力してオペレーティングシステムのエントリを手動で設定しない限り、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform をデプロイすることはできません。
  7. 完了

    インストールが完了し、以下の出力が表示されます。
    Success!
    * Foreman is running at https://host.mydomain.example.com
        Default credentials are 'admin:changeme'
    * Foreman Proxy is running at https://host.mydomain.example.com:8443
    * Puppetmaster is running at port 8140
    The full log is at /var/log/foreman-installer/foreman-installer.log

    重要

    デフォルトでは、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer は admin という名前と、changeme というパスワードが指定された管理ユーザーアカウントが作成されます。このパスワードは、インストール完了直後に変更することを強く推奨します。
結果
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースが正常にインストールされました。

第3章 Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の設定

3.1. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の設定について

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースは、リモートシステムのインストールおよび設定を管理するためのツールです。変更のデプロイは Puppet を使用して実行されます。また追加で、Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP)、Domain Name System (DNS)、Preboot Execution Environment (PXE)、および Trivial File Transfer Protocol (TFTP) のサービスが提供されます。これらのサービスを制御することにより、オペレーティングシステムがまだインストールされていない物理システムのプロビジョニングも可能となります。

重要

本章は、さまざまな Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer Web ユーザーインターフェースを手動で設定する方法について説明します。ただし、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のプロビジョニングに必要な設定はすべて、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のインストールプロセスで処理されます。本章の情報は、インストールプロセスで指定した既存の値の変更または追加の設定に関して説明するために提供しています。

3.2. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースへのログイン

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースにログインします。

注記

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースに初めてログインする場合は、ユーザー名が admin で、パスワードが changeme のデフォルトの管理者ユーザーアカウントを使用する必要があります。

手順3.1 Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースへのログイン

  1. Web ブラウザーで、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Installer のインストール完了時に提示された URL に移動します。デフォルトでは、この URL は以下の形式を取ります。

    例3.1 Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の URL

    https://myhost.example.com/
  2. ユーザー名 のテキストフィールドにはユーザー名を、パスワード のテキストフィールドにはパスワードを入力してください。
    Foreman login screen containing Username and Password fields as well as a Login button.

    図3.1 Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のログイン画面

  3. Login ボタンをクリックします。
結果
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースにログインしました。

3.3. パスワードの変更

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースにログインするために使用するパスワードを変更します。

手順3.2 パスワードの変更

  1. User NameMy account をクリックして、Edit User ウィンドウを表示します。
    Accessing the account settings using the Admin User → My account option.

    図3.2 アカウント設定へのアクセス

  2. Password テキストフィールドに新しいパスワードを入力し、再度 Verify テキストフィールドにも入力します。
  3. Submit をクリックします。
結果
パスワードが変更されました。Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースに次回ログインする際は、この新しいパスワードを使用する必要があります。

3.4. インストールメディア

3.4.1. インストールメディア: 概要

インストールメディアは、オペレーティングシステムをネットワークインストールするためのファイルの取得元です。Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer は、これらのインストールメディアを使用して、ベアメタルのホストをプロビジョニングします。このようなインストールメディアは通常、オペレーティングシステムをインストールまたは設定するために使用する物理的なインストールディスクのコンテンツとなっており、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer 自体のインストール先のシステムまたは、1 つまたは複数の別システムでホストすることができます。

注記

CD または ISO ファイルを使用してインストールツリーを用意する方法については、How do I set up a network installation server? を参照してください。

3.4.2. インストールメディアのエントリの作成

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースにインストールメディアのエントリを追加して、ホストへのオペレーティングシステムのインストールに必要なファイルにアクセスできるようにします。

重要

インストールメディアを追加するには、このインストールメディアはすでに存在し、URL または Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer ネットワークの NFS シェアでアクセスできなければなりません。

手順3.3 インストールメディアのエントリの作成

  1. このプロビジョニングシステムの Web ユーザーインターフェースから HostsInstallation Media をクリックして Installation Media のページを表示します。
    The More → Provisioning → Installation Media menu item being selected.

    図3.3 プロビジョニングのメニュー項目

  2. New Medium をクリックして、新しいメディアのページを表示します。
  3. Name テキストフィールドで、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェース内で使用するメディアの名前を入力します。
  4. Path テキストフィールドには、URL またはネットワークベースのインストールを行う際に使用するファイルが含まれる NFS シェアへのパスを入力します。以下の変数は、複数の異なるシステムアーキテクチャーやバージョンを表すためのパスの中で使用することができます。
    $arch
    システムアーキテクチャー (例: x86_64)
    $version
    オペレーティングシステムのバージョン (例: 6.5)
    $major
    オペレーティングシステムのメジャーバージョン (例: 6)
    $minor
    オペレーティングシステムのマイナーバージョン (例: 4)

    例3.2 HTTP パス

    http://download.example.com/rhel/$version/Server/$arch/os/

    例3.3 NFS パス

    nfs://download.example.com:/rhel/$version/Server/$arch/os/
  5. Operating system family ドロップダウンメニューから、インストールメディアが含まれるオペレーティングシステムファミリーを選択します。
  6. Submit をクリックします。
結果
ホストのプロビジョニングに使用可能なインストールメディアのエントリを新たに設定しました。

3.4.3. インストールメディアのエントリの削除

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースから既存のインストールメディアを削除することができます。

手順3.4 インストールメディアのエントリの削除

  1. HostsInstallation media をクリックして Installation Media のページを表示します。
  2. 削除するインストールメディアのエントリの Delete ボタンをクリックします。
  3. プロンプトが表示されたら OK をクリックします。
結果
インストールメディアのエントリが削除され、このインストールメディアのエントリにはアクセスできなくなりました。

3.5. オペレーティングシステム

3.5.1. オペレーティングシステム: 概要

オペレーティングシステムのエントリは、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform をプロビジョニングする際にベースのオペレーティングシステムをホストにインストールする方法を定義するオプションです。オペレーティングシステムのエントリは、ホスト上にベースのオペレーティングシステムをインストールするためのインストールメディアや、ホストで利用可能なストレージのパーティションスキームなど、ユーザーインターフェースの他のエントリを組み合わせて、Subscription Manager アカウントの詳細など、オペレーティングシステムのエントリに固有のパラメーターを指定できるようになります。

注記

デフォルトでは、rhel-osp-installer コマンドは、インストールプロセスで入力した Subscription Manager のアカウントの詳細が含まれる Red Hat Enterprise Linux 6.5 と Red Hat Enterprise Linux 7.0 のオペレーティングシステムのエントリを作成します。これらのオペレーティングシステムのエントリは、必要に応じて編集することができます。

3.5.2. Subscription Manager パラメーターの値の更新

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer は、デフォルトで Red Hat Enterprise Linux 7.0 のオペレーティングシステムのエントリを作成します。このオペレーティングシステムのエントリの値は、インストールプロセスで提示した情報を基に自動的に生成され、手動で Red Hat Enterprise Linux 7.0 に Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform をプロビジョニングする設定を行う必要はありません。しかし、このオペレーティングシステムのエントリを編集して、認証情報やリポジトリなどの Subscription Manager パラメーターの値を更新して有効にすることができます。

注記

Subscription Manager パラメーターの全一覧は 「Subscription Manager アカウントの詳細設定」 を参照してください。

手順3.5 Subscription Manager パラメーターの値の更新

  1. HostsOperating systems をクリックして Operating systems ページを表示します。
  2. RedHat 7.0 をクリックして、Red Hat Enterprise Linux 7.0 オペレーティングシステムのエントリの詳細ページを表示します。
  3. Parameters タブをクリックします。
  4. 各パラメーターのテキストフィールドを使用してパラメーターの値を更新します。
  5. Submit をクリックします。
結果
Subscription Manager パラメーターの値が更新されました。これらのパラメーターは、Red Hat Enterprise Linux 7.0 オペレーティングシステムのエントリを使用して新たにプロビジョニングされる全マシンに適用されます。

3.5.3. Subscription Manager アカウントの詳細設定

オペレーティングシステムエントリを基に Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform をプロビジョニングするには、プロビジョニングするマシンへのパッケージのインストールに使用できる Subscription Manager のアカウント詳細を指定する必要があります。Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer Web ユーザーインターフェースのオペレーティングシステムエントリの Parameters タブに、以下のパラメーターを設定する必要があります。

表3.1 Subscription Manager パラメーター

パラメーター 説明   
subscription_manager Subscription Manager を使用するかどうか。許容値は true または false です。   
subscription_manager_password Subscription Manager アカウントのパスワード   
subscription_manager_repos リポジトリの詳細が指定されたオペレーティングシステムのエントリを基にプロビジョニングするマシンで有効にするコンマ区切りのリポジトリ一覧   
subscription_manager_pool リポジトリの詳細が指定されたオペレーティングシステムのエントリを基にプロビジョニングするマシンにアタッチするプール ID。単一のプール ID しか指定できません。   
subscription_manager_username Subscription Manager アカウントのユーザー名   
http-proxy IP アドレスまたは HTTP プロキシの完全修飾ドメイン名   
http-proxy-port HTTP プロキシに接続するポート   
http-proxy-user HTTP プロキシで認証するユーザー名   
http-proxy-password HTTP プロキシで認証するパスワード   

3.5.4. オペレーティングシステムのエントリの削除

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースから既存のオペレーティングシステムのエントリを削除することができます。

手順3.6 オペレーティングシステムのエントリの削除

  1. HostsOperating systems をクリックして Operating systems ページを表示します。
  2. 削除するオペレーティングシステムのエントリの Delete ボタンをクリックします。
  3. プロンプトが表示されたら OK をクリックします。
結果
オペレーティングシステムのエントリが削除され、このオペレーティングシステムのエントリにはアクセスできなくなりました。

3.6. パーティションテーブル

3.6.1. パーティションテーブル: 概要

パーティションテーブルとは、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer がプロビジョニングするマシンで利用可能なディスクを設定する方法を定義する命令セットです。パーティションテーブルは、オペレーティングシステムのエントリに適用されます。

注記

Red Hat Enterprise Linux 6.5 と Red Hat Enterprise Linux 7.0 システムに適用される、デフォルトのパーティションテーブルは、Kickstart default です。このパーティションテーブルは、プロビジョニングされるマシンで最初に使用可能なディスクのみを使用します。複数のディスクを使用する高度な設定の場合は、手動で設定する必要があります。

3.6.2. パーティションテーブルのエントリの作成

概要
カスタムのパーティションスキームを定義する、パーティションテーブルのエントリを新たに作成することができます。

手順3.7 パーティションテーブルのエントリの作成

  1. HostsPartition tables をクリックして Partition Tables ページを表示します。
  2. New Partition Table をクリックして、新しいパーティションページを表示します。
  3. Name テキストフィールドで、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェース内で使用するメディアの名前を入力します。
  4. Layout テキストエリアに、ディスクパーティションのレイアウトを入力します。

    例3.4 Red Hat Enterprise Linux のパーティションテーブル

    zerombr
    clearpart --all --initlabel
    autopart

    注記

    レイアウトのフォーマットは、パーティションテーブルを適用する、対象のオペレーティングシステムと一致する必要があります。Red Hat Enterprise Linux 6.5 および Red Hat Enterprise Linux 7.0 のレイアウトはキックスタートファイルのレイアウトと一致する必要があります。
  5. Os family ドロップダウンメニューから、パーティションテーブルを適用するオペレーティングシステムファミリーを選択します。
  6. Submit をクリックします。
結果
オペレーティングシステムのエントリを適用可能なパーティションテーブルを新たに作成しました。

3.6.3. パーティションテーブルのエントリの削除

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースから既存のパーティションテーブルのエントリを削除することができます。

手順3.8 パーティションテーブルのエントリの削除

  1. HostsPartition tables をクリックして Partition Tables ページを表示します。
  2. 削除するパーティションテーブルのエントリの Delete ボタンをクリックします。
  3. プロンプトが表示されたら OK をクリックします。
結果
パーティションテーブルのエントリが削除され、このパーティションテーブルのエントリにはアクセスできなくなりました。

3.7. ユーザー

3.7.1. ユーザー: 概要

ユーザーは、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースへのログイン、およびリソースの管理に使用可能なアカウントです。Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer が管理する内部のディレクトリまたは外部のディレクトリサービスに新規ユーザーを作成し、ユーザーにパーミッションを細かく適用してユーザーが実行可能なアクションを定義することができます。

3.7.2. ユーザーの追加

概要
内部のディレクトリまたは外部で設定したディレクトリから Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer に新規ユーザーを追加することができます。

手順3.9 ユーザーの追加

  1. AdministerUsers をクリックして Users ページを表示します。
  2. New User ボタンをクリックして、New User ウィンドウを表示します。
    The New User Window

    図3.4 New User ウィンドウ

  3. Username テキストフィールドで、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer にログインするユーザーのユーザー名を入力します。
  4. First name および Surname テキストフィールドで、ユーザーの実名を入力します。
  5. Email address テキストフィールドに、ユーザーの連絡先となるメールアドレスを入力します。
  6. Language ドロップダウンメニューから、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースでユーザーに表示される言語を選択します。
  7. ユーザーのパスワードを設定します。
    1. Authorized by ドロップダウンメニューから、ユーザー認証に使用するディレクトリを選択します。
    2. Password テキストフィールドにユーザーの初期パスワードを入力して、Verify テキストフィールドにもう一度、入力します。
  8. Submit をクリックします。
結果
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer にユーザーが追加され、このユーザーで、新たに設定された認証情報を使用してプロビジョニングする環境にログインして、管理することができるようになりました。

3.7.3. ユーザーの削除

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer から既存のユーザーを削除します。

手順3.10 ユーザーの削除

  1. AdministerUsers をクリックして Users ページを表示します。
  2. 削除するユーザーのエントリの Delete ボタンをクリックします。
  3. プロンプトが表示されたら OK をクリックします。
結果
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer から既存のユーザーを削除しました。

3.8. ユーザーグループ

3.8.1. ユーザーグループ: 概要

ユーザーグループとは、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェース内にあるユーザーのコレクションのことです。ユーザーグループを使用することにより、1 つのグループ内の複数のユーザーに対して共通のパーミッションセットを一度に適用することができ、パーミッションに変更を加えると、その変更が自動的にそのユーザーグループに含まれているユーザーすべてに適用されます。

3.8.2. ユーザーグループの追加

概要
ユーザーグループを作成することで、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースのユーザーのサブセットに各種ロールを適用できます。

手順3.11 ユーザーグループの追加

  1. AdministerUser Groups をクリックして User Groups ページを表示します。
  2. New User Group ボタンをクリックして、New User Group ウィンドウを表示します。
    The New User Group Window

    図3.5 New User Group ウィンドウ

  3. Name テキストフィールドで、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェース内でユーザーグループを識別するための名前を入力します。
  4. User Groups セクションのチェックボックスのリストから、新規ユーザーグループに含めるユーザーグループのチェックボックスを選択します。
  5. Users セクションのチェックボックスリストから、新規ユーザーグループに含めるユーザーのチェックボックスを選択します。
  6. Roles タブをクリックします。
  7. ユーザーグループ内のユーザーに管理者権限を設定するには、Admin チェックボックスを選択します。
  8. All items 一覧のロールリストから、ユーザーグループに適用するロールの名前をクリックします。
  9. Submit をクリックします。
結果
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer にユーザーグループが追加され、そのユーザーグループおよび子ユーザーグループ (あれば) 内の全ユーザーに、ユーザーグループが定義するロールが設定されました。

3.8.3. ユーザーグループの削除

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer から既存のユーザーグループを削除します。

手順3.12 ユーザーグループの削除

  1. AdministerUsers をクリックして User Groups ページを表示します。
  2. 削除するユーザーグループのエントリの Delete ボタンをクリックします。
  3. プロンプトが表示されたら OK をクリックします。
結果
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer から既存のユーザーグループが削除され、そのユーザーグループおよび子ユーザーグループに含まれるユーザーには、このユーザーグループで定義されたロールは適用されなくなりました。

3.9. ロール

3.9.1. ロール: 概要

ロールとは、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースでユーザーが実行可能なアクションを定義するパーミッションセットです。パーミッションの個別一覧は、ユーザー、レポート、オペレーティングシステムなど Web ユーザーインターフェースのリソースの種別ごとに利用でき、さらにフィルタリングすることで、特定の基準と一致するリソースに、パーミッションの範囲を限定することも可能です。ロールは、ユーザーおよびユーザーグループに適用されます。

3.9.2. ロールの作成

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースで、ユーザーにカスタムのパーミッションセットを付与するためのロールを作成することができます。

手順3.13 ロールの作成

  1. AdministerRoles をクリックして Roles ページを表示します。
  2. New Role ボタンをクリックして、New Role ウィンドウを表示します。
    The New Role Window

    図3.6 New Role ウィンドウ

  3. Name テキストフィールドで、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェース内でロールを識別するための名前を入力します。
  4. Submit をクリックします。
結果
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースで、ユーザーにカスタムのパーミッションセットを付与するためのロールを作成しました。この際、このロールにより付与されるパーミッションを設定する必要があります。

3.9.3. ロールへのパーミッションの追加

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースのロールに新規のパーミッションを追加して、ロールを割り当てるユーザーが実行可能な追加アクションを指定することができます。

手順3.14 ロールへのパーミッションの追加

  1. AdministerRoles をクリックして Roles ページを表示します。
  2. New Role ボタンをクリックして、New Role ウィンドウを表示します。
  3. Filters and permissions ドロップダウンメニューから、Add permission をクリックして New Filter ページを表示し、ロールを編集します。
    The New Filter Page

    図3.7 New Filter ページ

  4. Resource type ドロップダウンメニューから、編集するリソースを選択します。
  5. All items 一覧のパーミッションリストから、ロールに追加するパーミッションを選択します。
  6. オプションで Unlimited? チェックボックスのチェックを外し、Search テキストフィールドを使用して検索構文でフィルターを指定します。
  7. Submit をクリックします。
結果
ロールにパーミッションを追加して、ロールを割り当てられたユーザーが、そのロールで定義したアクションを実行できるようになりました。

3.9.4. ロールからのパーミッションの削除

概要
既存のパーミッションをロールから削除します。

手順3.15 ロールからのパーミッションの削除

  1. AdministerRoles をクリックして Roles ページを表示します。
  2. Filters and permissions ドロップダウンメニューをクリックして、ロールを編集するために Filters ページを表示します。
  3. Edit ドロップダウンメニューから Delete をクリックしてパーミッションを削除します。
  4. プロンプトが表示されたら OK をクリックします。
結果
ロールからパーミッションが削除され、このロールが割り当てられたユーザーは、削除したパーミッションで定義されたアクションを実行できなくなりました。

3.9.5. ロールの削除

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースから既存のロールを削除することができます。

手順3.16 ロールの削除

  1. AdministerRoles をクリックして Roles ページを表示します。
  2. Filters and permissions ドロップダウンメニューから、Delete をクリックしてロールを削除します。
  3. プロンプトが表示されたら OK をクリックします。
結果
ロールが削除され、またロールが適用されていた全ユーザーからもこのロールが削除されました。

第4章 ホストの設定

4.1. ホストについて

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform をデプロイするには、ノードとして使用するために Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer にホストを追加する必要があります。Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースにより、ホストの追加やこれらのホストへのベースオペレーティングシステムのインストール、デプロイメント向けのホストの準備など、デプロイメントプロセスの全側面を管理することができます。

4.2. ホストのプロビジョニング

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースへホストを追加する主な方法は、Discovery 機能を使用する方法です。この機能により、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer で定義されたプライベートネットワークのマシンは、検出イメージを使用してネットワーク上で起動し、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースに自動的に登録されます。

注記

この検出イメージとは、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer がインストールされているマシンの /usr/share/foreman-discovery-image/ ディレクトリ内にある rhel-osp-installer と合わせてインストールされた ISO ファイルのことです。ネットワーク上の検出イメージへのアクセスは、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のインストールプロセス中に設定されるため、ユーザーによる入力は必要ありません。

4.2.1. Discovery 経由のホストのプロビジョニング

概要
Discovery 機能を使用して、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースにホストを追加します。以下の手順は、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer により DHCP サービスが提供されているプライベートネットワークに、ホストが接続されているという前提で行われます。

手順4.1 Discovery 経由のホストのプロビジョニング

  1. ホストの追加

    ネットワーク経由でホストを起動して PXE ブートオプションメニューから discovery のオプションを選択します。このホストは、Foreman Discovery 画面から起動し、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースに自動的に登録されます。
    The Foreman Discovery Screen

    図4.1 Foreman Discovery 画面

  2. 登録の確認

    1. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースにログインします。
    2. HostsDiscovery をクリックして Discovered hosts ページを表示します。
    3. 新たに登録されたホストの名前をクリックして、そのホストの詳細ページを表示して、詳細を確認します。
      The Discovered Host Details Page

      図4.2 Discovered Host Details ページ

結果
Discovery 機能で、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースにホストが追加されました。

4.2.2. ホストの削除

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースからホストを削除することができます。

手順4.2 ホストの削除

  1. HostsAll hosts をクリックして Hosts ページを表示します。
  2. Edit ドロップダウンメニューから Delete をクリックしてホストを削除します。
  3. プロンプトが表示されたら OK をクリックします。
結果
ホストが削除され、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer で管理されなくなりました。

第5章 Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のプロビジョニング

5.1. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のプロビジョニングについて

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer は、複数のデプロイメントを使用して Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform をプロビジョニングします。デプロイメントとは、Neutron または Nova Networking を使用するかどうか、デプロイする各サービスの主なパラメーターなど、サービスのデプロイ先のホストを定義する各種設定のことです。

5.2. デプロイメント

デプロイメントとは、1 つまたは複数のシステムへの Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のプロビジョニングを自動化するテンプレートとして使用可能なパラメーターや他のオプションなどの各種設定のことです。デプロイメントは、使用するメッセージブローカー、デプロイするサービス、デプロイする各サービスの個別パラメーターの値など、環境の全側面を定義します。

5.2.1. デプロイメントの作成

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のプロビジョニングを自動化するためのデプロイメントを作成します。

手順5.1 デプロイメントの作成

  1. OpenStack InstallerNew deployment をクリックして New OpenStack Deployment ページの Deployment Settings タブを表示します。
    The New OpenStack Deployment page

    図5.1 New OpenStack Deployment ページ

  2. デプロイメント設定を指定します。
    1. Name テキストフィールドにデプロイメントの名前を、Description に説明を入力します。
    2. High AvailabilityController / Compute または High Availability Controllers / Compute を選択します。
    3. Networking セクションで Neutron Networking または Nova Network を選択します。
    4. Messaging provider セクションで、メッセージブローカーとして RabbitMQ または Qpid を選択します。
    5. Service Password セクションで Generate random password for each service を選択して、各サービスに任意のパスワードを割り当てるか、Use single password for all services を選択して、Password および Verify テキストフィールドにそれぞれパスワードを入力して、全サービスに同じパスワードを設定します。
    6. Next をクリックします。
  3. Services Overview タブで、デプロイするサービスリストを確認して Next をクリックします。
    The Services Configuration Tab

    図5.2 Services Configuration タブ

  4. サービスの設定を指定します。
    1. Services セクションで、設定するサービスを選択します。
    2. Service Configuration セクションで、そのサービスのオプションを設定します。
  5. Submit をクリックします。
結果
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のプロビジョニングを自動化するのに使用可能な新規デプロイメントが作成されました。新たに作成されたデプロイメントの詳細ページは自動的に表示され、このデプロイメントは OpenStack InstallerDeployments をクリックしてアクセス可能な OpenStack Deployments ページにリストアップされています。

5.2.2. デプロイメントの編集

概要
既存のデプロイメントのプロパティを編集します。

重要

1 つのデプロイメントのプロパティを編集して、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 環境のプロビジョニングを繰り返すことでこれらの変更を適用することには対応していません。

手順5.2 デプロイメントの編集

  1. OpenStack InstallerDeployments クリックして OpenStack Deployments ページを表示します。
  2. 該当のデプロイメントの詳細ページを表示するには、そのデプロイメントの名前をクリックします。
  3. デプロイメント名をクリックして名前を編集し、完了したら Save をクリックして変更を適用します。
  4. デプロイメントの説明をクリックして説明を編集し、完了したら Save をクリックして変更を適用します。
  5. オプションで Revisit Setup Wizard ボタンをクリックして、設定ウィザードを表示してメッセージブローカーやサービスの認証に使用するパスワードなどのオプションをさらに設定します。
結果
既存のデプロイメントのプロパティが編集され、新しいプロパティがそのデプロイメントを使用して新たにプロビジョニングにされた Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 環境に適用されました。

5.2.3. デプロイメントの削除

概要
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースから既存のデプロイメントを削除します。

手順5.3 デプロイメントの削除

  1. OpenStack InstallerDeployments をクリックして、OpenStack Deployments ページを表示します。
  2. 削除するデプロイメントの右側にある Delete ボタンをクリックします。
  3. プロンプトが表示されたら OK をクリックします。
結果
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースからデプロイメントが削除されました。デプロイメントを削除しても、このデプロイメントを使用してプロビジョニングした Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 環境への影響はありません。

5.3. デプロイメント設定

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer の Web ユーザーインターフェースを使用して既存のデプロイメントをバックアップ、またはバックアップした設定ファイルをベースに既存のデプロイメントの値を上書きします。

重要

デプロイメントにある各サービスのパラメーターの値を編集することはできますが、デプロイメントの作成プロセス中に各サービスの主要パラメーターの値を入力するように求められます。その他のパラメーターはすべて、手動で設定する必要はありません。

5.3.1. デプロイメントの設定表示

概要
デプロイメントにあるサービスの各パラメーターに割り当てる値をまとめて表示することができます。

手順5.4 デプロイメントの設定表示

  1. OpenStack InstallerDeployments クリックして OpenStack Deployments ページを表示します。
  2. 該当のデプロイメントの詳細ページを表示するには、そのデプロイメントの名前をクリックします。
  3. デプロイメントの設定パラメーターを表示するには、Advanced Configuration をクリックします。
結果
デプロイメントにあるサービスのパラメーターの値を表示するページが表示されます。完了後、Back to Deployment をクリックすると、デプロイメントの詳細ページに戻ることができます。

5.3.2. デプロイメントの設定のインポート

概要
デプロイメント内のサービスに対してパラメーターの値を指定するために、お使いのローカルシステムからデプロイメント設定ファイルをインポートします。

手順5.5 デプロイメントの設定のインポート

  1. OpenStack InstallerDeployments クリックして OpenStack Deployments ページを表示します。
  2. 該当のデプロイメントの詳細ページを表示するには、そのデプロイメントの名前をクリックします。
  3. デプロイメントの設定パラメーターを表示するには、Advanced Configuration をクリックします。
  4. Import をクリックすると Import Config のポップアップウィンドウが開きます。
  5. Browse をクリックして、お使いのローカルシステムでアップロードする設定ファイルを検索します。
  6. Import Config をクリックします。
結果
選択した設定ファイルがインポートされ、この設定ファイルで定義したパラメーターの値で、デプロイメントに定義されている値を上書きします。

重要

設定ファイルをインポートすると、デプロイメントの現在のパラメーター一覧とインポートした設定ファイルの両方に存在するパラメーターの値のみが上書きされます。その他のパラメーターはすべて元に定義されている値が保持されるため、手動で更新する必要があります。

5.3.3. デプロイメントの設定のエクスポート

概要
デプロイメント内のサービスに対するパラメーターの値を、お使いのローカルシステムの YAML ファイルにエクスポートします。

手順5.6 デプロイメントの設定のエクスポート

  1. OpenStack InstallerDeployments クリックして OpenStack Deployments ページを表示します。
  2. 該当のデプロイメントの詳細ページを表示するには、そのデプロイメントの名前をクリックします。
  3. デプロイメントの設定パラメーターを表示するには、Advanced Configuration をクリックします。
  4. Configuration ドロップダウンメニューから、Export をクリックします。
結果
デプロイメント内の各サービスに対するパラメーターの値を含む YAML ファイルが、お使いのローカルシステムにダウンロードされました。

5.4. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のプロビジョニング

5.4.1. Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のプロビジョニング

概要
1 台以上のマシンへの Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 環境のプロビジョニングを自動化するために、デプロイメントを使用します。

手順5.7 Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のプロビジョニング

  1. OpenStack InstallerDeployments クリックして OpenStack Deployments ページを表示します。
  2. 該当のデプロイメントの詳細ページを表示するには、デプロイメントの名前をクリックします。
    The deployment details page

    図5.3 デプロイメントの詳細ページ

  3. Deployment Roles セクションで、デプロイメントロールの + ボタンをクリックして、そのデプロイメントロールの Free Hosts のセクションを表示します。
  4. Free Hosts セクション内のホストのチェックボックスにチェックを入れるか、解除して、Assign Hosts をクリックし、デプロイメントロールにこれらのホストを割り当てます。
  5. Deploy をクリックすると、デプロイメントの確認画面が表示されます。
    The deployment confirmation screen

    図5.4 デプロイメントの確認画面

  6. Deploy をクリックして、選択したデプロイメントで続行します。
結果
各サービスに指定したパラメーターに合わせて、指定のホストで Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform がプロビジョニングされ、プロビジョニングの進捗情報を提供するページが表示されます。

5.4.2. 高可用性ノードでのフェンシング設定

概要
Red Hat Enterprise Linux 7.0 に Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform をプロビジョニングする場合、プロビジョニングのプロセスが完了してから Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform の各ノードでフェンシングの設定を手動で行う必要があります。

注記

Red Hat Enterprise Linux 7.0 の高可用性設定に関する情報は、High Availability Add-On Reference を参照してください。

重要

以下の手順は、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 環境でノードのフェンシングに使用できるフェンシングデバイスがあることを前提としています。本手順のステップはすべて、各コントローラーノードで実行する必要があります。

手順5.8 高可用性ノードでのフェンシング設定

  1. puppet サービスを停止して、無効にします。
    # systemctl stop puppet.service
    # systemctl disable puppet.service

    注記

    puppet サービスを無効にすることで、コントローラーノードに変更が適用されないようにします。変更を適用するには、puppet サービスを有効にしてから適用してください。その後、必ず puppet サービスを再度無効にして、本手順の最後のステップを繰り返してフェンシングをアクティベートする必要があります。
  2. IPMI を設定します。
    1. ipmi サービスが稼働中であることを確認します。
      # systemctl start ipmi.service
    2. 管理者権限のある IPMI ユーザーを設定、アクティベートします。
      # ipmitool user set name 2 user_name
      # ipmitool user set password 2 password
      # ipmitool user priv 1 4
      # ipmitool user enable 2
      
  3. フェンシングエージェントを作成します。
    # pcs stonith create fence_agent_name fence_ipmilan login=user_name passwd=password ipaddr=ip_address pcmk_host_list="host_name"
    • fence_agent_name: 人間が判読可能なフェンシングエージェントの名前
    • user_name: フェンシングデバイス上の IPMI ユーザー名
    • password: フェンシングデバイス上の IPMI ユーザーのパスワード
    • ip_address: フェンシングデバイスの IP アドレス
    • host_names: ノードのホスト名
  4. フェンシングエージェントが正しく作成されていることを確認します。
    # pcs status
  5. フェンシングを有効にします。
    # pcs property set stonith-enabled=true
結果
フェンシングデバイスを使用するフェンシングエージェントを作成して、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 環境でノードのフェンシングを行えるようになりました。

5.5. ログイン

5.5.1. ログイン

最小でコントローラーノード 1 つとコンピュートノード 1 つのインストールと設定が正常に完了した後には、Web ブラウザーでユーザーインターフェースにアクセスできます。HOSTNAME はコントローラーとして機能するサーバーのホスト名または IP アドレスに置き換えます。
  • HTTPS
    https://HOSTNAME/dashboard/
  • HTTP
    http://HOSTNAME/dashboard/
プロンプトが表示されたら、admin ユーザーの認証情報を使用してログインします。OpenStack デプロイメントの使用を開始するには、Administration User GuideCloud Administrator Guide を参照してください。
The Dashboard Login Screen

図5.5 Dashboard のログイン画面

改訂履歴

改訂履歴
改訂 5.0.0-14.2Sat Oct 18 2014Red Hat Localization Services
翻訳を更新
改訂 5.0.0-14.1Thu Oct 16 2014Red Hat Localization Services
バージョン 5.0.0-14 を日本語に翻訳
改訂 5.0.0-14Tue Sep 16 2014Andrew Dahms
BZ#1141984: デフォルトの管理ユーザーアカウントには任意でパスワードが生成される点を説明
BZ#1139308: Subscription Manager のエンタイトルメントプールの指定を推奨する旨を追記
BZ#1135644: インストールメディアの準備に関する詳細を追加
BZ#1133722: ユーザーインターフェースのインストール時に編集可能な Subscription Manager のパラメーターについて更新
改訂 5.0.0-13Tue Sep 16 2014Andrew Dahms
BZ#1139450: ユーザーインターフェースへのログインに関する内容を更新
BZ#1139123: Discovery を使用したホストの追加方法に関するトピックを更新
BZ#1136156: ユーザーインターフェースのインストール手順に関する詳細を追加
BZ#1136134: Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のプロビジョニングに関するトピックを更新
改訂 5.0.0-12Mon Aug 25 2014Andrew Dahms
BZ#1138097: ユーザーが編集可能な Subscription Manager のパラメーター一覧を更新
改訂 5.0.0-11Mon Aug 25 2014Andrew Dahms
BZ#1127044: サブタイトルおよび概要を更新
BZ#1125040: チャンネルを有効にする複数のコマンドを 1 シーケンスにまとめるように変更
BZ#1122178: ドメイン名の要件に関する注記を更新
BZ#1113270: オペレーティングシステムの要件に関する注記を更新
改訂 5.0.0-10Thu Aug 21 2014Andrew Dahms
パブリッシュ用の最終版
改訂 5.0.0-9Thu Aug 21 2014Andrew Dahms
BZ#1132713: Web ユーザーインターフェースへのログインの手順および機能に関する注記を更新
BZ#1130139: 高可用性ノードでのフェンシングの設定方法を説明するトピックを追加
BZ#1127997: 一般サービスの詳細に関する内容を更新
BZ#1127209: パーティションテーブルの作成および追加方法のセクションを追加
改訂 5.0.0-8Thu Aug 14 2014Andrew Dahms
BZ#1130340: プロビジョニングの有効化に必要な手順を明確にするために、インストール手順に注記を追加
BZ#1122178: 完全修飾ドメイン名の要件に関する注記を追加
改訂 5.0.0-7Fri Aug 8 2014Andrew Dahms
BZ#1120304: ドメインのメンバーシップ要件に関する注記を追加
BZ#1091512: Foreman パッケージを提供するチャンネル名を更新
改訂 5.0.0-6Thu Aug 7 2014Andrew Dahms
BZ#1127484: Discovery 機能を使用したホストの追加方法を説明したセクションを追加
BZ#1125040: Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer のインストールに必要なチャンネルの一覧を更新
改訂 5.0.0-5Wed Aug 6 2014Andrew Dahms
BZ#1127044: 引用した OpenStack の資料のタイトルを最新のものに反映するために更新
BZ#1126247: オペレーティングシステムのエントリの追加および活用方法に関するセクションを追加
BZ#1126238: ファイアウォール要件のセクションを追加
BZ#1125041: rhel-osp-installer コマンドの実行に関する手順を更新
改訂 5.0.0-4Tue Jul 22 2014Andrew Dahms
BZ#1125126: Foreman から Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Installer に名称を変更
BZ#1125106: ユーザー、ユーザーグループ、ロールの設定方法に関するセクションを追加
BZ#1125028: スクリプトを使用したプロビジョニングポータルのインストールの手法に関する参照を削除
BZ#1061978: Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のプロビジョニング方法に関する章を追加
改訂 5.0.0-3Fri Jul 11 2014Scott Radvan
テクニカルレビューに向けた準備
改訂 5.0.0-2Wed Jul 9 2014Andrew Dahms
BZ#1113270: Foreman インストーラーの概要および Red Hat Enterprise Linux 7.0 のサポートに関する注記を追加
BZ#1081201: インストールメディアの設定手順を更新
改訂 5.0.0-1Thu Jun 26 2014Don Domingo
Red Hat Enterprise Linux OpenStack 5.0 テストビルド