11.4.5. Object Storage Service をイメージの保管に使用する方法
デフォルトでは、Image Service はストレージバックエンドにローカルファイルシステム (
file
) を使用しますが、アップロードしたディスクイメージを保管するには、次にあげるいずれかのストレージバックエンドを使用することができます。
file
: イメージサーバーのローカルファイルシステム (/var/lib/glance/images/
ディレクトリ)swift
: OpenStack Object Storage Service
注記
以下の設定手順では、
openstack-config
コマンドを使用します。ただし、/etc/glance/glance-api.conf
ファイルは、手動で更新することも可能です。このファイルを手動で更新する場合には、次のように行います。
default_store
パラメーターが正しいバックエンドに設定されていることを確認します (例: 'default_store=rbd
')。- バックエンドのセクションのパラメーターを更新します (例: '
RBD Store Options
' のセクション)。
Object Storage Service を使用するように設定を変更するには、以下のステップを
root
ユーザーとして実行します。
default_store
設定キーをswift
に設定します。#
openstack-config --set /etc/glance/glance-api.conf \
DEFAULT default_store swift
swift_store_auth_address
設定キーを Identity Service のパブリックエンドポイントに設定します。#
openstack-config --set /etc/glance/glance-api.conf \
DEFAULT swift_store_auth_address http://IP:5000/v2.0/
- Object Storage Service サービスでイメージを保管するコンテナーを追加します。
#
openstack-config --set /etc/glance/glance-api.conf \ DEFAULT swift_store_create_container_on_put True
swift_store_user
設定キーに、認証に使用するテナントとユーザーが含まれるように設定します。TENANT:USER: の形式を使用します。- 本ガイドの手順にしたがって Object Storage をデプロイする場合には、上記の値をそれぞれ
services
テナントとswift
ユーザーに置き換えてください。 - 本ガイドの手順にはしたがわずに Object Storage をデプロイする場合には、上記の値はその環境の適切な Object Storage テナントとユーザーに置き換える必要があります。
#
openstack-config --set /etc/glance/glance-api.conf \
DEFAULT swift_store_user services:swift
swift_store_key
設定キーを認証に使用するユーザーのパスワード (Object Storage Service のデプロイ時にswift
ユーザー用に指定したパスワード) に設定します。#
openstack-config --set /etc/glance/glance-api.conf \
DEFAULT swift_store_key PASSWORD