第3章 ホスト名の設定

3.1. ホスト名について

hostname には、static (静的)、pretty、transient (一時的) の 3 つのクラスがあります。
static ホスト名は従来の hostname で、ユーザーが選択することができ、/etc/hostname ファイルに保存されます。transient hostname はカーネルによって維持される動的なホスト名です。デフォルトでは static ホスト名に初期化され、その値は localhost になります。ランタイム時に DHCP または mDNS による変更が可能です。pretty hostname はユーザーに自由形式の UTF8 ホスト名を提示するものです。

注記

ホスト名は、最大 64 文字の長さの自由形式の文字列にすることができます。ただし、Red Hat では、static および transient の両方の名前が host.example.com のように DNS 内のマシンで使われている 完全修飾ドメイン名 (FQDN) に合致することを推奨しています。また、static および transient のホスト名は 7 ビットの ASCII 小文字のみで構成され、空白やドットを含めず、DNS ドメイン名ラベルで許可されている形式に制限することが推奨されています。ただし、これは厳密な要件ではありません。従来の仕様ではアンダースコアは禁止されているので、この使用も推奨されません。
hostnamectl ツールは、static および transient のホスト名が a-zA-Z0-9-_ および . のみで構成され、最初と最後がドットでないこと、また 2 つのドットが連続しないことを強制します。また、最大 64 文字までの長さも強制されます。

3.1.1. 推奨される命名プラクティス

ICANN (The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers) は、(.yourcompany などの) トップレベルの未登録ドメインを公開登録簿に追加することがあります。このため、Red Hat では、プライベートネットワーク上であっても委任されていないドメイン名を使用しないことを強く推奨しています。これは、ネットワーク設定によっては異なる解決をしてしまうドメインネームになってしまう可能性があるからです。その結果、ネットワークリソースは利用不可能になってしまいます。また、委任されていないドメイン名を使うと、DNSSEC の実装および維持がより困難になります。これは、ドメインネームが競合すると DNSSEC 検証に手動の設定が必要となるからです。この問題に関する詳細情報は、 ICANN FAQ on domain name collision を参照してください。