第2章 主な変更点と移行で考慮すべき点

2.1. システム制限
2.2. インストールおよび起動
2.2.1. 新ブートローダー
2.2.2. 新 Init システム
2.2.3. 新インストーラー
2.2.4. firstboot 実装への変更
2.2.5. 起動時のマウント動作の変更
2.3. ファイルシステムレイアウト
2.3.1. root ファイルシステムの新レイアウト
2.3.2. /tmp ディレクトリーへの移動
2.3.3. /run ディレクトリーへの移動
2.4. システム管理
2.4.1. デフォルトのプロセス最大数 (ulimit)
2.4.2. 設定ファイルの構文
2.4.3. 新ロギングフレームワーク
2.4.4. ローカリゼーション設定
2.4.5. ホスト名の定義
2.4.6. Yum の更新
2.4.7. RPM Package Manager (RPM) の更新
2.4.8. /etc/ifconfig の新フォーマット
2.4.9. コントロールグループの変更
2.4.10. カーネルクラッシュ収集 (Kdump) の変更
2.5. ファイルシステムのフォーマット
2.5.1. 新デフォルトファイルシステム: XFS
2.5.2. Btrfs テクノロジープレビュー
2.5.3. 拡張ファイルシステムのサポート
2.6. 物理ストレージ
2.6.1. 起動時のマウント動作の変更
2.6.2. LVM スナップショットをロールバックメカニズムとして使用
2.6.3. targetcli によるターゲット管理
2.6.4. 永続的なデバイス名
2.6.5. LVM キャッシュボリューム
2.7. ネットワーク設定
2.7.1. 推奨される命名プラクティス
2.7.2. NetworkManager の更新
2.7.3. 新ネットワーク命名スキーマ
2.7.4. 新しいネットワーキングユーティリティー (ncat)
2.7.5. Postfix の変更点
2.7.6. ネットワークプロトコル
2.8. クラスタリングと高可用性
2.8.1. Luci 置換制限 (pcs)
2.8.2. Piranha に代わる Keepalived
2.8.3. オンライン移行の制限
2.8.4. 新リソースマネジャー (Pacemaker)
2.8.5. 新機能: リソースエージェント
2.8.6. quorum 実装の変更
2.9. デスクトップ
2.9.1. 新たなデフォルトのデスクトップ環境 (GNOME Classic)
2.9.2. 新デスクトップ環境 (GNOME 3)
2.9.3. KDE Plasma ワークスペース (KDE)
2.10. 開発者ツール
2.10.1. Red Hat Developer Toolset
2.10.2. 互換性ライブラリ
2.11. セキュリティおよびアクセス制御
2.11.1. 新ファイアウォール (firewalld)
2.11.2. PolicyKit の変更
2.11.3. ユーザー ID の変更
2.11.4. libuser の変更
本章では、Red Hat Enterprise Linux 6 から Red Hat Enterprise Linux 7 への移行に影響する可能性がある主な変更点と機能について説明しています。各セクションをよく読んで、Red Hat Enterprise Linux 7 へのアップグレードで使用中のシステムが受ける影響について明確に理解するようにしてください。

2.1. システム制限

Red Hat Enterprise Linux でサポートされるシステム制限は、バージョン 6 とバージョン 7 で異なります。
Red Hat Enterprise Linux 7 では、最低でも 1 GB のディスク領域がインストールで必要となります。しかし、Red Hat では、すべてのサポート対象のアーキテクチャーで最低でも 5 GB のディスク領域を推奨しています。
AMD64 または Intel® 64 のシステム稼働には、最低でも 1 GB のメモリーが必要になります。Red Hat では、最低でも論理 CPU あたり 1 GB のメモリーを推奨しています。AMD64 または Intel® 64 のシステムでは、以下の制限までサポートされます。
  • 最大 3 TB のメモリー (理論的上限: 64 TB)
  • 最大 80 の論理 CPU (理論的上限: 5120 の論理 CPU)
64 ビット Power システムの稼働には、最低でも 2 GB のメモリーが必要になります。以下の制限までサポートされます。
  • 最大 2 TB のメモリー (理論的上限: 64 TB)
  • 最大 128 の論理 CPU (理論的上限: 2048 の論理 CPU)
IBM System z システムの稼働には、最低でも 1 GB のメモリーが必要になり、理論的には以下の上限までサポート可能です。
  • 最大 3 TB のメモリー
  • 最大 101 の論理 CPU
Red Hat Enterprise Linux 7 の要件および制限についての最新情報は、https://access.redhat.com/site/articles/rhel-limits で入手できます。ハードウェアまたはソフトウェアが認定されたかどうかを確認するには、https://access.redhat.com/certifications を参照してください。