2.3. グラフィカルユーザーインターフェースでの kdump の設定

Kernel Dump Configuration ユーティリティーを起動するにはパネルから アプリケーションシステムツールKernel crash dumps の順で選択するか、シェルプロンプトで system-config-kdump を入力します。図2.1「基本設定」 に示すウィンドウが表示されます。
このユーティリティーを使用すると kdump の設定のほか、起動時にサービスを有効または無効にすることもできます。設定が完了したら 適用 をクリックして変更を保存します。認証が済んでいる場合を除きスーパーユーザーのパスワード入力が求められます。また、設定に加えた変更を適用するにはシステムの再起動が必要な旨を示すメッセージが表示されます。

重要

SELinux が Enforcing モードで実行中の IBM System z または PowerPC システムでは、カーネルダンプ設定ユーティリティーを起動する前に kdumpgui_run_bootloader のブール値を有効化する必要があります。このブール値により、system-config-kdump が bootloader_t SELinux ドメインのブートローダーで実行できるようになります。このブール値を永続的に有効化するには、root として以下のコマンドを実行します。
# setsebool -P kdumpgui_run_bootloader 1

重要

s390x ハードウェア上の DASD にダンプする場合には、続行する前に /etc/dasd.conf でダンプサービスが正しく指定されている必要があります。

2.3.1. メモリー使用量の設定

基本設定 タブでは kdump カーネル用に予約されるメモリーサイズを設定できます。手動セッティング のラジオボタンを選択し 新規の kdump メモリー フィールドの横にある上矢印ボタンまたは下矢印ボタンをクリックして予約するメモリーサイズを増減させます。システムで使用できるメモリーの残量に応じて使用可能なメモリー フィールドが変化します。kdump のメモリー要件については 「メモリーの要件」 を参照してください。
基本設定

図2.1 基本設定

2.3.2. kdump タイプの設定

出力先 タブでは vmcore ダンプの出力先を指定することができます。ダンプはローカルのファイルシステムにファイルとして保存するか、デバイスに直接書き込む、または NFS (Network File System) や SSH (Secure Shell) などのプロトコルを使ってネットワーク経由で送信することができます。
出力先

図2.2 出力先

ローカルのファイルシステムにダンプを保存する場合は ローカルファイルシステム のラジオボタンを選択します。必要に応じて パーティション のドロップダウンリストから別のパーティションを選択、パス フィールドを使って出力先ディレクトリーを選択し設定をカスタマイズすることもできます。

重要

Red Hat Enterprise Linux 7 では kdump のダンプ出力先として指定されているディレクトリーが kdump systemd サービスの起動時に存在していなければなりません。起動時にこのディレクトリーが存在していないとサービスの起動は失敗します。この動作は Red Hat Enterprise Linux の旧リリースと異なります。旧リリースではサービスの起動時にこのディレクトリーが存在していないと自動的に作成されていました。
デバイスに直接ダンプを書き込む場合は Raw デバイス ラジオボタンを選択し目的の出力先デバイスをドロップダウンリストから選択します。
ネットワーク接続を介してリモートのマシンにダンプを送信する場合は ネットワーク ラジオボタンを選択します。NFS プロトコルを使用する場合は NFS ラジオボタンを選択し サーバー名ディレクトリーへのパス フィールドを入力します。SSH プロトコルを使用する場合は SSH ラジオボタンを選択し サーバー名ディレクトリーへのパスユーザー名 のフィールドにリモートサーバーのアドレス、出力先ディレクトリー、有効なユーザー名をそれぞれ入力します。
SSH サーバーの設定方法およびキーベースの認証設定については Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド を参照してください。現在対応している出力先の一覧については 表B.3「対応している kdump のダンプ出力先」 を参照してください。

2.3.3. コアコレクターの設定

フィルタリング タブでは vmcore ダンプのフィルターレベルを選択することができます。
フィルタリング

図2.3 フィルタリング

ダンプから ゼロページキャッシュページキャッシュプライベートユーザーデータ、または フリーページ を除外するには該当ラベルの横にあるチェックボックスを使って選択します。

2.3.4. デフォルト動作の設定

kdump がコアダンプの作成に失敗した場合に行う動作を選択するには、ダンプに失敗した場合の動作 のドロップダウンリストから目的のオプションを選択します。rootfs にダンプして再起動 (コアをローカルに保存してからシステムを再起動するデフォルトの動作)、reboot (システムを再起動)、shell (対話式シェルプロンプトを表示)、halt (システムを停止)、poweroff (システムの電源を切断) などのオプションを選択することができます。
フィルタリング

図2.4 フィルタリング

makedumpfile コアコレクターに渡されるオプションをカスタマイズするには コアコレクター のテキストフィールドを編集します。詳細は 「コアコレクターの設定」 をご覧ください。

2.3.5. サービスの有効化

起動時に kdump サービスを開始する場合はツールバーの 有効化 ボタンをクリックしてから 適用 ボタンをクリックします。multi-user.target のサービスが有効になり起動されます。無効化 ボタンをクリックし適用 ボタンをクリックするとサービスが直ちに無効になります。

重要

Red Hat Enterprise Linux 7 では kdump のダンプ出力先として指定されているディレクトリーが kdump systemd サービスの起動時に存在していなければなりません。起動時にこのディレクトリーが存在していないとサービスの起動は失敗します。この動作は Red Hat Enterprise Linux の旧リリースと異なります。旧リリースではサービスの起動時にこのディレクトリーが存在していないと自動的に作成されていました。
systemd のダンプ出力先、サービスの設定方法全般については Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド を参照してください。