第23章 キックスタートを使ったインストール

23.1. キックスタートを使ったインストールとは

インストールプロセスを部分的または完全に自動化する方法がキックスタートを使ったインストールになります。キックスタートファイルには、システムで使用するタイムゾーン、ドライブのパーティション設定、インストールするパッケージなど、インストールプログラムで入力を求められる一般的な質問に対する答えがすべて格納されます。このため、準備されたキックスタートファイルをインストール開始時に提供することで、ユーザーによる作業を必要としない自動インストールが実行できるようになります。これは、Red Hat Enterprise Linux を多数のシステムに一度にデプロイする場合などに特に便利です。
キックスタートファイルは、ひとつのサーバーに置いて、各コンピューターがインストール中に読み込むことができます。この方法は、ひとつのキックスタートファイルを使って複数のマシンに Red Hat Enterprise Linux をインストールできるので、ネットワークおよびシステム管理者にとって理想的な方法になります。
キックスタートスクリプトおよびそのスクリプト実行によって生成されるログファイルは、インストールに失敗した場合の原因究明のデバッグの手助けとなるよう、すべて /tmp ディレクトリーに保存されます。

注記

Red Hat Enterprise Linux の旧バージョンでは、キックスタートによるシステムのアップグレードにも対応していました。Red Hat Enterprise Linux 7 では、この機能が削除され、システムのアップグレードは特殊なツールで処理されるようになります。詳細については、26章現在のシステムのアップグレード を参照してください。