9.4.2. autofs の設定

自動マウント機能の主要設定ファイルは /etc/auto.master になります。 これがマスターマップとも呼ばれるもので、 「autofs バージョン 5 の改善点 (バージョン 4 との比較)」 で説明しているように変更することも可能です。 マスターマップにはシステム上で autofs によって制御されているマウントポイントおよびその該当設定ファイルまたは自動マウントマップと呼ばれるネットワークソースが記載されています。 マスターマップの形式は以下のようになります。
mount-point map-name options
この形式で使用されている変数について以下に示します。
mount-point
autofs のマウントポイント、/home などになります。
map-name
マウントポイント一覧とマウントポイントがマウントされるファイルシステムの場所が記載されているマップソース名です。マップエントリーの構文を以下に示します。
options
オプションが与えられている場合、 該当マップ内のすべてのエントリにそのオプションが適用されます。 エントリー自体にはオプション指定を行いません。 オプションが累積されていた autofs バージョン 4 とは異なる動作になります。 混合環境の互換性を実装させるため変更が加えられています。

例9.3 /etc/auto.master ファイル

以下に /etc/auto.master ファイル内にある行の一例を示します (cat /etc/auto.master で表示)。
/home /etc/auto.misc
マップの一般的な形式はそのマスターマップと同じですが、 マスターマップではエントリーの末尾に表示される「オプション (options)」がマウントポイント (mount-point) と場所 (location) の間に表示されます。
mount-point   [options]   location
この形式で使用されている変数について以下に示します。
mount-point
autofs のマウントポイントを参照しています。 これは 1 インダイレクトマウントの単一ディレクトリー名であっても、 複数のダイレクトマウント用のマウントポイントの完全パスであっても構いません。 ダイレクトマップとインダイレクトマップの各エントリーキー (上記の mount-point) の後に空白で区切られたオフセットディレクトリー (「/」で始まるサブディレクトリー名) が記載されます。 これがマルチマウントエントリーと呼ばれるものです。
options
オプションが与えられている場合、そのマップエントリー用のマウントオプションになります。エントリー自体にはオプション指定を行いません。
location
ローカルファイルシステムのパス (Sun マップ形式のエスケープ文字「:」が先頭に付き、 マップ名が「/」で始める)、 NFS ファイルシステム、 他の有効なファイルシステムなどファイルシステムの場所になります。
以下は、マップファイルのサンプルコンテンツです (例: /etc/auto.misc)。
payroll -fstype=nfs personnel:/dev/hda3
sales -fstype=ext3 :/dev/hda4
マップファイルの先頭コラムは autofs マウントポイントを示しています (salespayroll、 サーバー名が personnel)。 2 番目のコラムは autofs マウントのオプションを示し、 3 番目のコラムはマウントのソースを示しています。 上記の場合、 /home/payroll/home/sales がautofs マウントポイントになります。 -fstype= は省略されることが多く、 一般的には正常な動作に特に必要とされません。
ディレクトリーが存在していない場合は自動マウント機能によりそのディレクトリーが作成されます。 自動マウント機能が起動する前からディレクトリーが存在している場合にはそのディレクトリーの削除は行われません。 次の 2 種類のコマンドいずれかを発行すると自動マウント機能のデーモンを起動または再起動させることができます。
  • service autofs start (自動マウントのデーモンが停止している場合)
  • service autofs restart
プロセスにより上記の設定を使用して /home/payroll/2006/July.sxc などのアンマウントされている autofs ディレクトリーへのアクセスが要求されると、 自動マウントのデーモンがそのディレクトリーを自動的にマウントすることになります。 タイムアウトが指定されている場合は、 タイムアウト期間中にそのディレクトリーへのアクセスがないと自動的にアンマウントされます。
次のコマンドを発行すると自動マウントのデーモンの状態を表示させることができます。
#  service autofs status