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28.3.3. 問題の削除

特定の問題を報告したくないことが分かっている場合は、その問題を削除できます。ABRT に関する情報を保持しないように問題を削除するには、以下のコマンドを使用します。
 abrt-cli rm directory 
... ここでの directory は、削除される問題の問題データディレクトリーを表します。以下に例を示します。
~]$ abrt-cli rm /var/spool/abrt/ccpp-2011-09-12-18:37:24-4413
rm '/var/spool/abrt/ccpp-2011-09-12-18:37:24-4413'
問題を削除すると、ABRT 通知が頻繁に発生することがあります。
ABRT は、ローカルに保存されたすべての問題と新しい問題を比較することで、重複の問題を検出することに注意してください。繰り返し発生しているクラッシュの場合、ABRT は一度だけ動作する必要があります。ただし、この問題のクラッシュダンプを削除すると、次にこの問題が発生すると、ABRT はこれを新しいクラッシュとして扱います。ABRT はユーザーに警告を出し、説明を入力し、報告するように促します。ABRT が繰り返し発生する問題について通知しないようにするには、その問題データを削除しないでください。
以下の表は、abrt-cli rm コマンドで利用可能なオプションを示しています。

表28.5 abrt-cli rm コマンドのオプション

オプション 説明
オプションを指定しないと、abrt-cli rm コマンドは、指定した 問題データディレクトリー を、そのすべてのコンテンツとともに削除します。
-v--verbose abrt-cli rm は、そのアクションに関する追加情報を提供します。