Red Hat Training

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8.4.3. yum 変数の使用

yum コマンドおよびすべての Yum 設定ファイル( /etc/ yum.conf および /etc/yum.repos.d/ ディレクトリー内のすべての .repo ファイル)で、以下の組み込み変数を使用および参照できます。
$releasever
この変数を使用して、Red Hat Enterprise Linuxnbsp;Hat Enterprise Linuxnbsp;Linux のリリースバージョンを参照できます。yum は、/etc/yum.conf 設定ファイルの distroverpkg= 行から $releasever の値を取得します。/etc/yum.conf にそのような行がない場合、yumredhat-release-server パッケージからバージョン番号を取得することで正しい値を推測します。$releasever の値は、通常、メジャーリリース番号と Red Hat Enterprise Linuxnbsp;Hat Enterprise Red Hat Enterprise Linuxnbsp;Linux のバリアント(例: 6Client6Server )で構成されます。
$arch
この変数を使用して、Python の os.uname() 関数を呼び出す際に返り値としてシステムの CPU アーキテクチャーを参照できます。$arch の有効な値には、i686 および x86_64 が含まれます。
$basearch
$basearch を使用して、システムのベースアーキテクチャーを参照できます。たとえば、i686 マシンには i386 のベースアーキテクチャーがあり、AMD64 および Intel 64 のマシンには x86_ 64 のベースアーキテクチャーがあります。
$YUM0-9
これら 10 個の変数は、それぞれ同じ名前を持つシェル環境変数の値に置換されます。これらの変数の 1 つが(たとえば /etc/yum.conf で)参照され、同じ名前のシェル環境変数が存在しない場合、設定ファイルの変数は置換されません。
カスタム変数の定義、既存の変数値の上書きを行うには、/etc/yum/vars/ ディレクトリーに変数と同じ名前を持つファイルを作成して( $ 記号なし)、必要な値を 1 行目に追加します。
たとえば多くの場合、リポジトリーの詳細にはオペレーティングシステムの名前が含まれます。$osname と呼ばれる新しい変数を定義するには、Red Hat Enterprise Linuxnbsp;Hat Enterprise Linuxnbsp;Linux の新規ファイルを 1 行目に作成し、/etc/yum/vars/osname として保存します。
~]# echo "Red Hat Enterprise Linux" > /etc/yum/vars/osname
Red Hat Enterprise Linux 6nbsp;Hat Enterprise Linux 6nbsp;LinuxRed Hat Enterprise Linux 6nbsp;6 の代わりに、.repo ファイルで以下を使用できるようになりました。
name=$osname $releasever